「AIで何か作ってみたい」。そう思ってツールを調べ始めると、選択肢の多さに手が止まることがあります。最初に決めたいのは、使うサービスの名前よりも、いま困っていることです。小さな作業を一つ選ぶところから、開発の輪郭を作ってみましょう。
この記事の目次
まずは、ひとつの面倒から始める
毎週の報告をまとめる。問い合わせを担当者ごとに分ける。長い資料から確認箇所を探す。ふだんの仕事にある小さな手間なら、できあがったものが役立つかどうかを判断しやすくなります。
たとえば「何でも答える社内AI」では範囲が広すぎます。「公開してよい手順書から、申請の締切を探す」まで絞れば、必要な資料も、間違えてはいけない点も見えてきます。
- 使う人を一人、思い浮かべる
- 最初に扱う入力を一種類に絞る
- 正しい結果の見本を用意する
試すデータは、先に選んでおく
試作が早く進むほど、データの扱いは後回しになりがちです。最初は架空の入力や、公開してよい資料から始めると、作り直すときにも身軽でいられます。
顧客名や社内の機密を扱う段階では、サービスの保存・学習利用・削除の条件を確認します。「有料だから大丈夫」とひとまとめにせず、契約するプランと設定を確かめておきましょう。

うまくいった例だけで、決めない
いつもの入力に加えて、空欄、表記ゆれ、長すぎる文章も試してみます。答えが出ることと、答えが正しいことは別です。正解を決められない作業なら、誰がどこを確認するかまでを手順に含めます。
一度で通った回数だけでなく、直すのにかかった時間も残しておくと、後でツールを選び直す材料になります。比較は、同じ課題と同じ完了条件で行うのが出発点です。
小さく使って、次の範囲を決める
最初から多機能にする必要はありません。ひとつの作業で「任せられる部分」と「人が見る部分」がわかれば、次に作るものも決めやすくなります。
まだ用途が曖昧なら、まずは普段の作業を書き出すところから。逆に、外部への送信や請求まで自動化したい場合は、確認・取消・復旧の設計を先に進めるのがおすすめです。
「できた」の条件を、一文で書く
たとえば試作の目的を「公開済みの社内向け案内から、申請期限と該当箇所を抜き出す」とします。入力は案内文、出力は期限と原文の引用、見つからなければ「記載なし」。これなら、返答がもっともらしいかではなく、原文と一致したかを確かめられます。
合格ラインは用途によって変わります。期限を間違えると困る仕事なら、試作中は送信せず下書きにとどめ、担当者が原文と照合してから使います。この例は設計を考えるための架空のケースで、導入実績ではありません。
- 何を入力するか
- どの形で返すか
- どこを人が確かめるか
公式資料と、この記事について
関連する公式資料はこちら。仕様や料金は、契約前に対象プランの最新情報を確認してください。
- Anthropic — Building effective agents(設計原則。2024年公開)(新しいタブで開きます)
- NIST — AI Risk Management Framework(新しいタブで開きます)
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読んだ先に、ひとこと。
自分ならどう使うだろう。ここがもう少し知りたい。
記事の続きは、みなさんの視点から。
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