AIにコードを直してもらうたび、プロジェクトの説明をやり直すのは手間です。AGENTS.mdは、対応する開発エージェントへ、作業上のルールや確認方法を渡すためのファイルです。ただ置くだけで全部うまくいくわけではないので、Codexを例に、どこへ置き、何を書き、どう確かめるかまで整理します。

この記事の目次
01

AIが作業前に読む、プロジェクトの案内

AGENTS.mdは普通のMarkdown文書です。先頭へ特別な設定データを置くことは必須ではありません。対応するツールが読んで、作業の前提に使います。READMEにある情報を全部複製するより、実行時に迷う点への入口をまとめるのが使いやすい形です。

たとえば「ソースはsrc」「検査はnpm test」「自動生成物は元ファイルを直す」「公開は指示された範囲で行う」と書けば、毎回同じ説明を繰り返す量を減らせます。人が読んでも意味が分かる言葉で書きましょう。

02

Codexでは、共通から作業場所へ向かって読む

2026年9月14日に確認した公式資料では、Codexは共通の設定場所と、プロジェクトのルートから現在の作業場所へ至る経路の指示を扱います。近い場所の指示が先の指示を上書きする関係があります。AGENTS.override.mdがある場合や、設定した別名がある場合も扱いが変わります。

このため、どこから作業を始めるかが重要です。「下のフォルダーに書けば、どこで起動しても全部読まれる」と考えないでください。初めはプロジェクトの一番上へ一枚置き、個別ルールが必要になったときだけ分けます。

共通ルールと、今回だけの依頼を分ける。共通設定|複数プロジェクトの約束。ルート|構成と確認コマンド。作業場所|必要な追加ルール。今回の依頼|一度だけの条件。Codexの例。探索経路・override・サイズ上限は公式仕様を確認する
Codexの例。探索経路・override・サイズ上限は公式仕様を確認する画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
03

まず書くのは、構成・検査・完了条件

下の例は、npm testとnpm run lintが存在する架空のプロジェクト向けです。実際には設定ファイルを確認し、使っているパッケージ管理ツールと一致させてください。コマンドを推測で書かないことが大切です。

「最高の品質で」という指示より、「変更した動作のテストを実行し、失敗したら理由と未確認範囲を報告する」の方が結果を確認できます。外部サービスの名前や秘密の値を列挙せず、必要なら設定方法を記した資料へ案内します。

04

適用されているか、作業の前に確かめる

新しく作業を始める際に、「読み込んだ指示ファイルと、このプロジェクトのテストコマンドを挙げて」と依頼します。想定したAGENTS.mdが含まれるか、コマンドがファイルの内容と一致するかを確認します。必要な場合は、ツールが表示する指示の読み込み記録も見ます。

公式の読み込みにはサイズ上限などの設定もあります。ファイルが長すぎるときは、同じ内容を別の場所へ重複して書くのではなく、入口を短くして詳細を参照資料へ分けます。古い運用手順へリンクし続けていないかも確認してください。

この記事のテンプレートは説明用です。別のCodexプロセスへこの例を実行させた検証ではありません。実際の適用は自分の作業環境で、表示と結果を照合してください。

05

CLAUDE.md・SKILL.mdとは役割が違う

CLAUDE.mdはClaude Codeで使われる指示ファイルです。AGENTS.mdをどのように扱うかはツールによって違い、名前を置き換えれば必ず動くとは限りません。共通のルールを一つの文書にまとめる場合も、各ツールからの参照方法を確認します。

SKILL.mdは、繰り返し使う手順をまとめるためのファイルです。名前と説明などのメタデータを持ち、必要な作業で読み込む形に向きます。「このプロジェクト全体の約束」と「記事監査をするときの具体的手順」を分けると、いつも長い説明を読む必要を減らせます。

どこに書くか迷ったら
内容置く候補注意点
全体の構成と検査AGENTS.md対応ツールと適用範囲を確認
Claude Code固有の設定CLAUDE.md他ツールにも同じとは限らない
繰り返す詳細手順SKILL.mdと参照資料利用条件が伝わる説明を付ける
今回だけの作業その依頼文恒久ルールへ残しすぎない
秘密の値専用の秘密管理指示文へ直接書かない
06

一枚を保ち、失敗例から育てる

更新する理由は、文章量を増やすことではありません。「いつも違う検査を走らせる」「公開先を取り違えやすい」といった繰り返す問題を、短い指示と確認方法へ変えます。古いルールを残したまま新しいルールを追加しないことも大切です。

詳細な手順を切り出すならSKILL.mdの作り方へ。Claude Code側の運用はCLAUDE.mdの読み込み確認で、ファイルごとの違いを確認できます。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

AGENTS.mdにもYAMLの設定欄が必要ですか?

普通のMarkdown文書として書けます。SKILL.mdのname・descriptionのような必須メタデータとは区別してください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
すべてのAI開発ツールで使えますか?

対応や読み込み規則はツールによります。採用しているツールの公式資料でファイル名と探索範囲を確認します。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
書いたルールは絶対に守られますか?

文書の指示だけで実行を保証するものではありません。権限設定、テスト、実行結果の確認も必要です。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典と、この記事について

公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。

製品の実測レビューや、導入効果の保証を示すものではありません。編集方針を読む