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議事録をまとめるたびに、「決定事項、担当者、期限の順に」と同じ依頼を書いていませんか。うまくいった頼み方があっても、そのチャットを探し直すのは面倒です。繰り返す一つの仕事を、手順書としてまとめる方法があります。
SKILL.mdは、対応するAIツールへ渡す「この仕事のやり方」を書くファイルです。お店のレシピカードに、料理名、使う場面、手順、出来上がりの確認を書く感覚に近いでしょう。何でもできる長い説明書ではなく、会議メモを整理する、といった目的へ絞ります。
この記事では、会議メモを整える小さなスキルを例に、フォルダーの構成とSKILL.mdの書き方を紹介します。作って終わりにせず、違う依頼で誤って使われないかも確認します。導入方法はツールごとに異なりますが、手順書の中身を考える出発点は共通です。
この記事の目次
スキルは、作業手順と必要な資料をまとめたもの
Agent Skillsの仕様では、スキルはSKILL.mdを含むフォルダーです。必要に応じてscripts、references、assetsなどを添えます。すべてのフォルダーを最初から作る必要はありません。短い作業なら一枚から始められます。
SKILL.mdの先頭には、YAML frontmatterと呼ばれる設定部分を置きます。三つのハイフンで囲んだ部分で、nameとdescriptionを記載します。nameは名前、descriptionは何をするときに使うかの説明です。その下へ、普通のMarkdownで手順を書きます。
一つの目的に絞って名前を付ける
今回の例はmeeting-note-cleanupです。会議のメモから決定事項と担当・期限を整理する用途へ絞ります。会議への招待送信、録音の取得、タスク管理ツールへの登録まで一緒に含めないので、何が完成すればよいか分かりやすくなります。
配置先は利用するアプリによって異なります。Codexのプロジェクト用では.agents/skills配下を使う構成がありますが、他のアプリまで同じとは限りません。公式の探索場所へ置いた後、一覧に出るかを確認してください。
会議メモ用の「レシピカード」に書く内容
- 何に使う?
会議メモを、決定事項・担当者・期限へ整理するときに使う。翻訳だけの依頼には使わない。
- どう進める?
メモの事実を拾う。決定と未決定を分ける。担当者や期限がなければ、書かれていないと残す。
- 出来上がりをどう確かめる?
元のメモと見比べる。決まっていないことが決定事項になっていないか確認する。
スキル名だけを「議事録作成」にしても、何をもって完成とするかは伝わりません。この例では、未決定の話を勝手に決定扱いにしないことまで書いています。そこが、単に文章を整える依頼との違いです。
まず一つの仕事で試し、元のメモと完成形を照合してください。別の作業でも毎回このスキルが選ばれるなら、名前や「使う場面」の説明が広すぎないかを見直します。
コピペして直せる、会議メモ用の例
descriptionには「文章を処理する便利なスキル」のような広すぎる説明を避け、入力と完成するものを書きます。「会議メモ」「決定事項」「担当と期限」のように、利用場面を判断できる語を先に置きます。
以下は架空の業務用テンプレートです。外部サービスへの送信を含まず、入力されたメモだけを整理します。未定事項を勝手に補わず、本文と確認待ちを分けるので、使う側が残った作業を確認できます。
同じメモから、完成形を確かめる
入力を「受付フォームは10月1日に公開。佐藤が修正する。テスト担当はまだ決まっていない」とします。完成形には、公開日、佐藤の修正作業、テスト担当が未確認であることが残る必要があります。佐藤がテストも担当すると補っていたら不合格です。
まずスキルを明示して呼び出し、手順どおりの結果が出るか確認します。次に、会議メモの整理を普通に依頼して候補に選ばれるかを見ます。暗黙の選択は説明文との一致やアプリの挙動によるため、毎回必ず起動するという保証ではありません。
| 項目 | 残す内容 | 補ってはいけない内容 |
|---|---|---|
| 決定事項 | 10月1日に公開 | 承認済みと断定すること |
| 宿題 | 佐藤がフォームを修正 | 未記載の修正期限 |
| 確認待ち | テスト担当 | 佐藤が担当と推測すること |
使わない依頼でも、選ばれすぎないかを見る
「旅行の持ち物を教えて」という依頼で、会議メモの表を出す必要はありません。用途に合わない依頼にもスキルが選ばれるなら、descriptionの対象が広すぎないかを見直します。使う場面だけでなく、使わない場面も確認すると適用範囲を整えられます。
名前だけ一覧へ出ている状態と、全文が読み込まれて実行されている状態も別です。公式仕様では、まず名前や説明を示し、必要になった時に本文を読む形が使われます。スキル一覧に存在するだけで、参照資料まで読まれたと思わないでください。
作ったスキルを直し、ほかの人と共有するところまで学びたいなら、Agent Skillsを主題にした本も候補です。下の書籍はClaude Codeを前提としています。この記事の小さな例を試し、次に何を学びたいかが見えてから目次と照らし合わせると選びやすくなります。
長くなったら、入口と詳しい例を分ける
例が増えたらreferencesへ移し、SKILL.mdから「分類に迷った場合はexamples.mdを見る」と具体的に案内します。何を読むべきか分からない大量のリンク集にはしないことが大切です。scriptsを追加する場合も、実行する条件と入力・出力を確認します。
プロジェクト全体のルールはAGENTS.mdへ、Claude Codeで常時読む前提はCLAUDE.mdへ分けます。会議メモの完成形を先に作るなら議事録の担当・期限テンプレートを参考にできます。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
スキルを作るのにプログラミングは必要ですか?
文章の手順だけなら必須ではありません。最初はSKILL.md一枚で作り、実行する処理が必要になった場合にスクリプトを検討します。
置けば自動で必ず使われますか?
配置先、対応アプリ、説明文、依頼内容によります。明示的な呼び出しと、候補として選ばれるかの確認を分けて行います。
AGENTS.mdとの違いは何ですか?
AGENTS.mdはプロジェクトの作業ルール、スキルは特定の作業を行う手順に向きます。同じ長文を両方へ重複して置かない方が更新しやすくなります。
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出典と、この記事について
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