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Excelを渡して「売上を分析して」と頼むと、きれいなグラフと説明がすぐに返ってきます。でも、返品を除いた数字なのか、別シートを読んだのかが分からないと、そのまま会議には出せません。大事なのは難しい指示を書くことより、どの表の何を集計したかを自分でも追えることです。ここでは小さな売上表を例に、読み込みから答え合わせまでを一緒に進めます。

この記事の目次
01

ファイルを渡す方法と、開いているExcelの操作は別

まずはExcelファイルのコピーをチャットへ添付し、内容を確認してもらう方法から始めます。元のExcelを直接開いて操作する方法には、対応するアプリやアドインの接続が必要です。添付したファイルを分析できたからといって、手元で開いたブックが書き換わるわけではありません。

アドインとはExcelへ機能を追加する部品です。初めてなら、接続を増やす前に小さなコピーで「正しい表を読めるか」を試すと、操作と分析を一度に覚えずに済みます。顧客名など不要な情報は除いた練習用ファイルを使います。

02

AIが迷いにくい表へ、少しだけ整える

列の一番上に「日付」「商品」「金額」「状態」のような名前を付け、一行に一件の取引を入れます。セル結合、途中に挟んだ小計行、色だけで示す除外条件がある場合は、その意味を説明します。

たとえば赤い行が返金なら、「赤を除いて」だけではなく状態列へ「返金」と書く方が条件を伝えやすくなります。元の表を壊さず、分析用のコピーに列を足します。金額の単位も円か千円かを決めておきましょう。

03

四行の表で、合計が合うか試してみる

次は記事用に作った架空の売上です。返金を除外して完了だけを足すなら、12,000+8,000+15,000で35,000円。取引件数は3件です。返金を売上から差し引く会計処理の例ではなく、「対象行を選べるか」を確かめる練習です。

ここをあいまいにすると、返金の5,000円を差し引いて30,000円と答える場合もあります。どちらの計算をしたいのかを、最初に状態列のルールとして指定します。

下のExcelはこの練習に使える実ファイルです。Inputシートを使って依頼し、Answerシートで答えを照合できます。完了は3件、合計35,000円。返金5,000円を足すと40,000円になってしまいます。数式の再計算は制作時に確認しました。各AIでの再現テスト結果ではなく、自分で試すための問題と答えです。

架空の売上表のうち完了3行を緑、返金1行を薄い赤で区別。完了の12,000円、8,000円、15,000円を足すと35,000円。
記事用の架空データです。AIが出した結果や、実際の売上ではありません。 緑の3行だけが今回の集計対象です。返金の行を除くので、答えは35,000円になります。AIの説明が自然かどうかより、どの行を足したかを先に比べてください。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
無料の編集用資料 · XLSX練習用Excel:返金を除いた集計Inputに架空データ、Answerに答え合わせと数式。PROBEFOLIOの自作で、ChatGPT・Claude・Geminiの実測結果ではありません。登録不要 · 5 KB
集計の練習用データ(配布Excelと同じ架空データ)
日付金額(円)状態
4/112000完了
4/28000完了
4/35000返金
4/415000完了
04

件数が違うなら、文章の結論へ進まない

3件・35,000円にならなければ、どの行を選んだかを聞きます。合計だけを「間違っている」と指摘するより、対象行を見た方が原因を追えます。小計行の二重計上、文字列になった金額、フィルターで隠れた行がよく確認したい箇所です。

Excel側で同じ条件を使ってSUMIFやフィルター集計を行い、結果を照合します。関数が苦手なら、この四行のように電卓でも確かめられる小さな範囲から試してください。AIへ同じ質問を二回するだけでは、独立した答え合わせになりません。

数字が合わないときの確認順
合わないもの確かめる内容
行数見出し・空白・小計をデータに数えていないか
金額単位・税込税抜・文字列・負数の扱い
期間日付の形式・開始日と終了日の条件
前月比比較対象の月・分母・欠損の扱い
05

グラフと理由は、確認した数字から作る

集計が合ったら、同じ対象行だけでグラフを作ります。「売上が増えた理由」まで求める場合、表に広告や客数の情報がなければ、AIは原因を確定できません。分かった事実と、追加で調べたい仮説を分けて書いてもらいます。

たとえば「商品Cの金額が最大」は表から確認できますが、「新しい広告が効いた」はこの四行だけでは分かりません。会議では、前者を結果、後者を検証したい仮説として扱うと、説明が行き過ぎません。

06

毎月の資料にするなら、出力の形を固定する

毎月同じ表を扱うなら、対象シート、除外条件、件数、合計、注意点を同じ順で出してもらいます。数字を確かめた後に、報告用の短い文章へまとめると見直しが楽です。ChatGPT Projectsで仕事の前提を整理する方法も使えます。

表を会議のスライドへまとめる作業が繰り返し発生する人には、資料作成ツールを比較する余地があります。計算の正しさを確かめる道具とは役割が違うため、集計済みの数字と伝えたい結論を固めてから渡します。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

元のExcelは勝手に書き換わりますか?

ファイルを添付して分析する方法と、接続したExcelを直接操作する方法で異なります。元ファイルのコピーを使い、どの保存先へ変更する依頼なのかを確認してください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
グラフがきれいなら集計も正しいですか?

見た目と集計の正確さは別です。対象行数と合計を原表で照合してから、グラフや説明に進みます。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
社内の売上表をそのまま渡してよいですか?

社内の利用ルールと契約のデータ条件を確認してください。練習には、この記事の架空データのように外へ出しても問題ない内容を使えます。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典と、この記事について

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