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画像生成AIを使っていて、「雰囲気は最高。でも、この文字だけ直したいんだよな……」と思うこと、ありませんか。

もう一度お願いしたら、今度は気に入っていた背景まで変わってしまう。あと一歩なのに、そこからなかなか完成しない。画像づくりで欲しいのは、一発の驚きだけではなく、気に入った一枚を仕上げていけることなんですよね。

Googleが紹介した「Google Pics」は、まさにこの“作った後”が気になるサービスです。Nano Bananaを活用し、画像の生成から部分編集、文字の修正、共同作業までを扱います。

しかも、Googleドキュメントやスライドとつながる。普段の資料づくりに自然に入ってくるなら、これはかなり楽しみです。

今回はGoogleの公式発表・日本語ヘルプ・公式動画をもとに、どんな作業に使えそうかまで整理します。実機レビューではなく、2026年9月11日時点の公開情報を読んだ紹介です。

この記事の目次
01

Google Picsは「画像を作って、直して、みんなで仕上げる」場所

まず名前を整理すると、Google Picsは画像を扱うアプリで、Nano Bananaはその中で使われる画像生成・編集の技術です。新しい画像モデルの名前が「Pics」になった、という話ではありません。

Google AIの9月10日の投稿では、画像の一部分だけの編集、画像内の文字の変更・翻訳、共同編集、ひとつの指示から複数案を作ることが紹介されました。

一方、GoogleのブログでPicsの展開開始が案内されたのは9月1日です。今回の投稿は、その機能と提供状況を改めて伝えるもの。5月の発表時点の限定テスト情報と、現在の案内は分けて読むのがよさそうです。

公式情報:Google Picsの紹介/今回のGoogle AI公式投稿

僕が面白いと思うのは、「何枚出せるか」だけではなく、「出てきた案を、どこまで自分の目的に近づけられるか」というところ。候補を眺めて終わりではなく、ここから仕上げの会話が始まるわけです。

公式公開資料:Google Picsは「画像を作って、直して、みんなで仕上げる」場所
Googleの公式デモでは、イベントポスターの複数候補が左側に並び、選んだ案を大きく表示しています。画像は公式動画の一場面です。デモには短縮・シミュレーションを含む旨の表示があります。出典:Google AI
02

「この部分だけ」を伝えられると、修正の会話が変わる

たとえば、カフェの案内画像を作る場面を想像してください。机、カップ、背景の光は気に入っている。でもカップだけ別の色にしたい。

そんな時に、画像全体を説明し直すのではなく、変更したい対象を指定して修正を頼めるのがPicsの注目点です。Googleは、対象を切り分けて編集し、ほかの部分を維持する機能として紹介しています。

ただし、「維持できるように設計された機能」と「どんな画像でも完全に同じ状態が保たれる」は別の話。仕上がりを見て、残したい部分が変わっていないか確かめる工程は持っておきたいです。

ここからは、機能の使い道を考えた僕の依頼例です。実際にこの結果が出たという作例ではありません。

ポイントは「変更するもの」と「維持したいもの」をセットで伝えることです。「もっとおしゃれに」も最初の相談には便利ですが、仕上げの段階では、どの部分をどう変えるかまで言った方が、希望とのズレを確認しやすくなります。

さらに、修正を一度に詰め込みすぎず、まず対象の色、次に文字、最後に全体のバランスと分ければ、どこで意図と違ったかも追いやすいと思います。

公式公開資料:「この部分だけ」を伝えられると、修正の会話が変わる
公式動画では、ポスター内のイラストに対して編集の指示を加える様子も紹介されています。完成画像だけでなく、「どこを直すか」を指せる作業画面が印象的です。出典:Google AI公式動画
03

画像の文字も、あとから相談できる

画像の中に文字を入れると、どうしても「一文字だけ違う」「日付を変えたい」という場面が出てきます。

Picsでは画像内の文字を直接変更したり、別の言語へ翻訳したりする使い方が案内されています。見た目を生かしながら内容を調整できるなら、イベント告知や社内資料でも助かりそうです。

ここで大事なのは、文章までAIに丸投げするかどうかを自分で決めること。イベントの日付、商品名、申込先などは、こちらから確定した文字列を渡す方が扱いやすいですよね。

翻訳の場合も、意味が合っているか、改行が不自然でないかを完成画像で見ます。原文と翻訳後の文章を別に残しておけば、画像だけを見て校正するより確認しやすくなります。

Googleのプロンプトガイドでも、被写体や場面、構図、スタイルを具体化し、入れたい文字を明確に伝える考え方が示されています。

04

ドキュメントやスライドとつながるのが、仕事ではうれしい

きれいな画像ができても、ダウンロードして、別のアプリを開いて、資料へ貼り直して……と移動が多いと、意外と手間がかかります。

Googleの案内では、Picsは単独で使えるだけでなく、Googleドキュメントとスライドにも統合されています。Googleドライブとの統合は「今後数週間」とされているため、すべてのアカウントで一斉にそろったとは考えない方がよさそうです。

僕が期待しているのは、いつも使っている資料の流れの中で、画像を作り、直し、使うところまで近づくことです。

たとえば提案資料なら、こんな順番が考えられます。

画像を増やせば、それだけ伝わるとは限りません。たとえば業績の数値は、元データから作ったグラフで示す。その横に置くイメージをPicsで作る。こんなふうに、正確な情報と雰囲気づくりの役割を分けると使いやすそうです。

「Googleの仕事道具を普段から使っている人ほど、行き来が減るかもしれない」。この部分に、僕はかなりわくわくしています。

  • 先にスライドで、誰に何を伝える資料かを決める。
  • 必要な画像を「表紙の雰囲気」「説明の補助」などの役割に分ける。
  • Picsで候補を作り、資料に合う方向を選ぶ。
  • 色や文字など、合わない部分だけを調整する。
  • 資料全体で見て、画像が説明を助けているか確認する。
05

一人で作るだけではなく、チームで直していける

共同編集も今回のポイントです。完成画像を送り合うだけではなく、友人やチームのメンバーと同じ制作物を扱う方向が示されています。

仕事では、画像を作る人と、内容を確認する人が違うことも多いですよね。見た目を整える担当、文言を確認する担当、最後に掲載を判断する担当。こうした役割があるなら、最初から分けておくと作業しやすくなります。

僕なら、最初の段階で「この案をベースにする」「変更してよいのは見出しと色」「確定済みのロゴには触れない」といった合意を残します。共同編集ができるからこそ、何を決め終わったのかをそろえるのが大切だと思います。

「全員が全部を直す」より、「同じ一枚を見ながら、担当ごとに必要な修正を伝える」。そんな使い方が、実際の制作には合いそうです。

06

日本で使える? 対象プランと最初の入り方

日本語ヘルプでは、画像生成・編集の対応言語に日本語が含まれています。利用地域についてもGoogle Workspaceがサポートする国・地域が案内されています。

対象は、Google AI Pro/Ultraなどの個人向けプランや、対象のGoogle Workspace契約です。Workspaceの例としてBusiness Standard/Plus、Enterprise Standard/Plusなどが挙げられています。「Googleアカウントがあれば全員無料で同じように使える」という案内ではありません。

利用上限や組織の設定もあります。Google AIプランの名称だけでなく、実際に使うアカウントが対象かを確認してください。

はじめは、パソコンからGoogle Picsの入口へ進み、対象アカウントで開くのが分かりやすいです。会社の契約で使う場合は、個人アカウントで開いていないかも見ておきましょう。

生成では指示文から始められ、参考画像のアップロードも使えます。公式ヘルプではパソコン、Googleドライブ、Googleフォトからの画像追加が案内されています。

初回は、いきなり大事な本番資料を作らず、「自分の説明用に一枚」と目的を小さくすると試しやすいと思います。

07

僕なら、最初は「告知画像一枚」で試したい

たとえば、架空の読書会の告知を作るなら、こんな頼み方です。

候補を選んだら、次は「文字だけ大きく」「本の位置を少し下へ」と細かくしていく。最後に、スマートフォンで縮小しても読めるかを見る。

ここまでを一回の練習にすると、ただ生成できたかだけではなく、選ぶ・修正する・仕上げるところまで、自分の作業に合うか判断できます。

公式の華やかな画像を見ると「これ作ってみたい!」となりますが、僕が本当に気になるのは、その後です。自分の言葉で修正を伝えられて、必要な場所にちゃんと使えるか。ここが整うと、画像AIはもっと日常の道具になると思います。

08

一発で当てるより、納得できる一枚へ

Google Picsの面白さは、生成・部分修正・文字編集・共同作業をつなげようとしていることです。

Google Workspaceとのつながりも含めて、画像を「別の場所で作る素材」から「仕事の途中で一緒に整えるもの」へ近づける動きに見えます。

僕としては、かなり楽しみです。まずは対象プランを確認して、告知や説明用の一枚から。見た目の驚きに加えて、修正のしやすさまで試してみたいですね。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

Google Picsは無料のGoogleアカウントだけで使えますか?

全員が同じ条件で使えるという案内ではありません。Google AI Pro・Ultraや対象Workspace契約など、公式の提供条件を確認してください。

日本語の文字も編集できますか?

日本語は対応言語に含まれています。画像内の文字編集や翻訳が案内されていますが、商品名・日付・改行は完成画像で確認する必要があります。

元の画像は絶対に変わりませんか?

変更する部分を指定して編集する仕組みですが、あらゆる画像で完全に同じ状態を保つ保証ではありません。残したい部分を伝え、編集前後を見比べる工程を持つと安心です。

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SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典と、この記事について

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