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CVRは、サイトを訪れた人などのうち、購入や問い合わせを完了した人の割合です。問い合わせ改善では、ページを見た人数に対して、何人が受付完了まで進んだかを確かめます。

たとえば、同じ月に案内ページを見た1,000人のうち、問い合わせを完了した人が20人なら、CVRは20÷1,000×100=2%です。次に「フォームを開いた人数」「入力を始めた人数」を確認すると、どこで進めなくなったのかを調べられます。

この記事では、架空の法人研修サイトを使い、計測の確認から、つまずく箇所の探し方、修正後の評価までを説明します。例の数値は、業界平均や目標値ではありません。

この記事の目次
01

CVRとは?計算方法と、問い合わせで数える範囲

CVR(コンバージョン率)は、訪問者などのうち、購入や問い合わせといった目標を達成した人の割合です。目標を達成した人数÷対象の人数×100で計算します。この記事では、問い合わせの受付完了を目標にします。

1か月に対象ページへ来た1,000ユーザーのうち、問い合わせが完了したユーザーが20人なら、CVRは20÷1,000で2%です。ユーザーではなくセッションを使う集計もありますが、途中で混ぜると比較できません。

「送信ボタンを押した回数」と「問い合わせを受け付けた件数」も別です。入力エラーで送信できなかった人まで成果に入れないよう、完了を何で確かめるか決めます。管理画面の数字と実際の受信件数を照合するところから始めてください。

社内テスト、営業メール、重複送信を含めるかも記録します。含めた数字と除いた数字を並べるのは構いませんが、説明なしで都合のよい方だけを使わないようにします。

02

案内から受付完了まで、段階ごとの人数を比べる

研修案内を読む、フォームを開く、入力を始める、受付が完了する。この順に人数を並べると、直す場所の見当がつきます。たとえば案内を見る人は多いのにフォームへ進まないなら、入力欄よりも提案内容の問題かもしれません。

下の数値では、フォームを開いた200人のうち入力を始めたのは80人です。住所や電話番号まで必須にしていないか、所要時間や返信方法がわかるかを確認する候補になります。ただし、この表だけで原因が確定したわけではありません。

案内1000人、フォーム200人、入力開始80人、受付完了20人。全体CVR2%を同じ尺度の横棒で示す。
棒の長さは人数に比例します。案内から完了までのCVRは2%。フォーム200人のうち入力を始めたのは80人なので、この区間の通過率は40%です。次に実際の入力画面を確認します。架空の数値による例。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
案内から受付完了まで、段階ごとの人数を比べる
段階ユーザー数前の段階から進んだ割合
研修案内を見た1,000
フォームを開いた20020%
入力を始めた8040%
受付が完了した2025%
03

問い合わせの内容・費用・返信方法を案内する

「お気軽にお問い合わせください」だけでは、その後に営業電話が来るのか、見積もりだけ頼めるのかがわかりません。研修なら、対応できる人数や相談できる内容、費用が決まる条件を示すと判断しやすくなります。

返信の目安を載せる場合は、実際に守れるものにします。「すぐ返信」と書いて担当者が週に一度しか見ないのでは逆効果です。見積もりが無料か、有料の相談かも曖昧にしません。

「何が起きるかわからない」という不安は、フォームを短くするだけでは消えません。送信後の流れ、連絡方法、個人情報の扱いへたどり着ける場所を確認します。実際にはできない対応を、クリックを増やすために約束しないことが大切です。

04

必須項目は、その時点で本当に必要な情報に絞る

法人研修の初回相談なら、連絡先、研修の目的、希望時期などが候補です。一方、請求書の送付先住所は、契約段階で聞いても間に合う可能性があります。項目ごとに「今なければ返信できないか」を担当者へ確かめます。

全部を削る必要はありません。実施時期がないと緊急の相談を見落とすなら、任意入力や「未定」の選択肢を用意する方が役立つこともあります。短さと、必要な相談に対応できることを両立させます。

名前だけのプレースホルダーは、入力すると消えてしまいます。欄の外にラベルを残し、必須か任意かを文字でも示します。エラーは赤い枠だけにせず、「メールアドレスに@がありません」のように直し方を伝えます。

05

自分で送信し、スマートフォンでも確かめる

計測の前に、フォームそのものが壊れていないかを確認します。空欄のまま送る、メール形式を間違える、戻るボタンを使う、スマートフォンで入力する、という操作を行います。エラーになっても、入力済みの内容が消えないかを見ます。

画像認証や確認画面がある場合も、最後まで試してください。ボタンが画面外へ隠れる、利用規約の同意欄へ移動できない、完了したのに同じ画面のまま、という不具合は文言の工夫より先に直す必要があります。

テスト送信は社内で共有し、実際の相談と区別できる内容にします。広告媒体へテスト成果を送り込まないよう、計測担当者と確認します。問い合わせ内容やメールアドレスを解析イベントへ直接送信しない設計も必要です。

06

変更する項目と、結果の確認方法を決める

たとえば「任意でよい住所が必須になっているため、入力を始める人が少ない」という仮説なら、住所の扱いとその周辺を変更します。写真、価格、広告のターゲットも同時に変えると、どれが効いたか判断しにくくなります。

A/Bテストは、訪問者を分けて異なる案を見せる方法です。ただし少ない件数では偶然の差が大きくなります。1件から2件へ増えたことだけで「2倍の効果」と一般化しないでください。必要な観測数や期間は、元の割合と知りたい差によって変わります。

フォームの不具合や読めない文字は、差を測るために放置する必要はありません。明らかな支障は修正し、その日を記録します。変更前後の比較だけでは、曜日や流入元が変わった影響が残ることを説明します。

07

実際のフォームで確認する、入力から受付まで

フォームを直す仕事を頼まれたら、初めて訪れた人のつもりで最初から操作してみます。自動入力に頼らず、スマートフォンで案内ページを読み、入力し、確認して送信します。テスト用の送信と社内へ知らせ、実際の顧客対応へ混ぜないようにしてください。

まず、何を送るフォームかが入力前にわかるか確認します。『無料で相談する』と書いてあるのに、有料契約の申し込みにも見えるなら不安になります。相談の所要時間、連絡方法、費用が発生する条件を本文とフォームでそろえます。入力欄を減らす前に、申し込む意味が伝わっているかを見るわけです。

次に、間違えたときの動きを試します。メールアドレスの書式が違うとき、必須欄が空のとき、長い会社名を入れたときに、どこを直せばよいか表示されるでしょうか。赤い枠だけでは理由がわかりません。『メールアドレスに@を含めてください』のように、修正できる言葉が必要です。

最後に、送信後の確認まで進みます。完了画面が出るか、二度押しで重複しないか、担当へ通知されるか、自動返信に何が書かれているかを確かめます。ボタンを押した回数だけを成果として測っていると、受け付けに失敗した操作まで成功扱いになることがあります。

見つけた問題は『入力を楽にする』『不安を減らす』『送信を成功させる』に分け、まず送れない不具合から直します。変更後も同じ手順を試し、計測が継続しているか確認します。小さな文言変更の良し悪しを、送信障害と同じ尺度で判断しないことが大切です。

08

問い合わせの内容と、商談につながった件数を確認する

入力項目を減らして20件が30件になっても、対象外の相談ばかりなら営業の負担は増えます。受付件数に加え、対象に合う相談、返信できた件数、商談、契約までを分けて追います。

逆に、条件を明記して件数が減っても、合う相談が増える場合があります。CVRだけを担当者の成績にすると、何でも問い合わせさせる方向へ寄りやすいため、事業側の結果も一緒に確認します。

数字の取り方から整えたいならGA4のファネル分析、どんな顧客の相談を増やしたいか曖昧ならICPの決め方へ進んでください。フォームを一度送信し、見つかった支障と修正日を記録するところから始めてみてください。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

CVRの平均は何%を目指す?

目標、分母、流入元、商品や相談内容によって違います。外部の平均をそのまま採用せず、まず自社の同じ条件で比較します。対象に合う問い合わせや契約も合わせて見てください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
フォームは短いほどよい?

不要な入力は減らせますが、対応に必要な情報まで削ると確認の往復が増えます。項目ごとに、今必要か、任意にできるか、未定を選べるかを担当者と確認します。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
問い合わせ数が少なくてもA/Bテストを始めるべきですか?

少ない件数では偶然の上下が大きく、短期間の比較で勝ち負けを決めにくくなります。まず入力できない、エラーの理由が見えない、送信後の案内がない、といった明らかな不具合を確認します。比較する場合は指標と期間を先に決め、途中で都合のよい数字だけを採用しないようにします。

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SOURCES & EDITORIAL NOTE

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