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GTM戦略は、新しい商品を「誰に、何を伝え、どこで、いくらで売るか」を決める計画です。商品を知ってもらう方法から、契約後に使い始めてもらうまでの対応をまとめます。

新任管理職向けのオンライン研修を売るなら、対象を「管理職が増えた会社の人事担当者」、伝える内容を「部下との面談の進め方を学べる」、最初の接点を「無料の説明会」と決める、といった具合です。料金や申し込み後の対応も、この計画に含めます。

この記事では、架空の法人研修を例に、顧客、商品の価値、販売経路、価格、効果の確かめ方を順に決めます。最後には、最初に試す販売方法を社内で説明できる形にまとめます。

この記事の目次
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GTM戦略とは?商品を誰に、どう届けるかの計画

GTMはGo-to-Marketの略で、商品を市場へ届けるための計画です。新商品の発売や新しい顧客層への販売を始めるときに、対象の顧客、伝える価値、販売経路、価格、導入を支える体制を決めます。

次の漫画は、オンライン研修を販売する架空の会社です。研修の担当者が、人事への聞き取りで「新任管理職12人が部下との面談に困っている」と知った場面を描いています。営業先を決める条件が、相手の実際の仕事から見えてきます。

架空のGTM事例。研修会社で営業先を考え、人事担当者から「新任管理職12人が部下との面談に困っている」と聞く2場面。
人事担当者の相談から、対象は「新任管理職の面談教育が必要な会社」と具体化します。この情報を、研修の内容と案内先を決める材料にします。AI生成の漫画。企業・人物・人数は架空です。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
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1.対象顧客と、解決する課題を決める

架空の「面談実践研修」を考えます。新任管理職が、部下との面談の進め方を練習できるオンライン研修です。最初の対象を「人材育成に関心がある会社」とすると広すぎます。

たとえば「新任管理職が増え、面談の進め方が部署ごとに違って困っている会社」とすれば、確認すべきことが見えます。誰が何に困っているか、いつまでに解決したいか、現在どんな研修を使っているかを聞けます。

この顧客条件を整理する考え方がICPです。ただし、条件を細かく決めたこと自体は需要の証拠にはなりません。実際の聞き取りで、面談の悩みが優先して解決したい問題かを確かめます。

面談に困っていても、今年度の研修枠が埋まっていれば、今すぐの提案先にはならないかもしれません。その場合は、次の予算検討時期を聞くなど、連絡するタイミングを変えます。

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2.顧客へ伝える商品の価値を具体化する

「動画20本、オンライン対応、ワークシート付き」は商品の内容です。購入する人が知りたいのは、それが自分の問題にどう役立つかです。

研修なら「面談で何を聞けばよいか分からない新任管理職が、質問を準備し、面談の進め方を練習できる」と説明します。この説明を支えるために、練習の内容、講師の支援範囲、受講後に使える資料を用意します。

ここで「離職率が必ず下がる」など、確認していない成果を約束してはいけません。提供できる作業と、企業側の運用に左右される結果を分けます。具体的に伝えることと、効果を大きく見せることは違います。

2.顧客へ伝える商品の価値を具体化する
説明読者に残る疑問伝え直す例
充実した管理職研修何ができるようになる?面談の質問を用意し、会話を練習する
最新の教育手法うちにどう関係する?自社のよくある面談場面で練習する
すぐ成果が出る何を成果と呼ぶ?受講後に面談計画を作り、現場で確認する
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3.顧客に合う販売経路を選ぶ

販売経路とは、お客さまが商品を知り、内容を確かめ、申し込むまでの道筋です。SNS、検索、紹介、セミナー、個別営業などがありますが、全部を同時に始める必要はありません。

研修の内容を初めて知る人には、管理職の面談で起きやすい悩みを説明する記事が入口になります。具体的に検討している人には、対象者、日程、料金、実施例を説明する資料が必要です。条件が複雑なら、個別相談の方が合う場合もあります。

「競合が動画広告を出しているから」だけで経路を選ぶと、自社が対応できない相談を集めることがあります。広告費だけでなく、問い合わせへの対応時間、商談の準備、実施体制も含めて続けられるかを考えます。

まずは、接点を作れる経路を一つ選び、問い合わせから提供までを通して試します。入口だけ増やすより、相談が来た後に止まる場所を見つけやすくなります。

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4.価格と申し込み条件を決める

価格が未定でも、どんな単位で請求するかは考えられます。1人単位、1社単位、1回単位、月額などです。研修なら対象人数によって準備や支援の負担が変わるので、料金単位と提供範囲を一緒に決めます。

架空の提案を作るときは、人数、回数、時間、準備が必要なもの、変更できる期限を並べます。この記事では市場の相場を断定せず、自社が提供できる条件を確認する手順を扱います。

無料の説明会を用意する場合も、本契約で何が変わるかを明確にします。無料の範囲を広げすぎて、有料にする理由が分からなくなることもあります。逆に、初めての相手へ確認できる材料をほとんど見せないまま、高額契約だけを求めるのも難しくなります。

既存資料で説明できる段階なら、新しい資料作成サービスは必須ではありません。提案先ごとに説明を直す量が増えてから、資料づくりを支える道具を比較します。

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5.反応を確かめる方法と指標を決める

たとえば、条件に合う見込み客へ個別に相談し、課題を聞いたうえで研修案を説明する、小さな検証を考えます。件数は予算と対応できる量で決め、この記事の例を成功基準として流用しないでください。

記録するのは「何社へ声を掛けたか」「課題が合ったか」「提案を詳しく聞きたいと言ったか」「どこで見送ったか」。相談先の選び方や紹介の有無も残します。知人経由の反応を、検索から来るすべての顧客へ一般化しないためです。

反応が弱かった場合は、すぐ値下げする前に原因を分けます。課題が合っていない、価値が伝わっていない、時期が合わない、条件が合わないでは、直す場所が違います。

「面談の教育は必要。でも全員を同じ時間に集められない」と言われたなら、説明の強さより提供方法を見直す話です。「何を練習するか分からない」なら、短い実演や教材例が先かもしれません。

相談内容に合わせて「オンラインで面談の練習ができる研修」を案内した後は、何を質問されたかも記録します。漫画の例では日程の相談が多かったため、次の案内には開催日を載せることにしました。

架空のGTM事例。オンライン面談研修を提案し、その後に多かった日程の質問を次の案内へ反映する2場面。
相談に合う研修を提案し、日程への質問を次の案内へ反映しています。質問の件数と内容を残すと、何を変えるか決めやすくなります。AI生成の架空例で、成約や売上増加を示す実績ではありません。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
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計画を社内で共有するための項目

報告は、顧客、価値、売り方、提供条件、検証の順にすると伝わりやすくなります。研修の例なら「新任管理職の面談教育に困る会社へ、実際の会話練習を提案する。まず既存の接点から課題を聞き、対象人数と日程を確かめる。オンライン参加の難しさは未確認」と説明できます。

文章で十分に共有できるなら、無理にスライドへしなくても構いません。複数部署や営業先へ繰り返し説明する場合は、図や事例を使った資料が役立ちます。その段階で資料作成支援を使うなら、事実、価格、実施条件は作成者が確認します。

一つの資料へ情報を詰め込みすぎると、最初の相談で判断してほしいことがぼやけます。「今日は顧客条件を確認したい」のか、「実施条件を承認してほしい」のか、会議の目的も添えます。

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最初の打ち合わせへ持っていく、仮の提案

上司から「来月から売りたいのでGTMを考えて」と言われたら、誰のどんな課題を解決するか、仮の提案を書いてみます。法人研修の例なら『新任管理職の面談に困っている企業へ、実際の面談を練習する研修を提案する』です。対象と変えることが一文でつながれば、次に確かめることが見えます。

続いて『担当者は何を不安に思うか』を考えます。内容が一般論で終わらないか、受講者の時間を確保できるか、費用を社内で説明できるか。これに対し、研修の進め方、準備するもの、見積もり条件を用意します。問い合わせで聞かれそうな内容へ先に答えると、提案に必要な情報を整理できます。

最初の接点を共催セミナーにするなら、参加者数だけで成功としません。『面談で困った場面がある担当者が相談を希望したか』を確かめます。相談はあっても価格の説明で止まるなら、告知文ではなく価格や提供範囲を見直す必要があるかもしれません。最初から広告の出稿量だけを増やさないことです。

会議では、対象、困りごと、提供内容、届け方、最初に確かめる反応を共有します。まだ裏付けがない部分には「仮説」と書きます。担当者を決めて顧客へ確認し、わかったことを計画へ戻す。反応を確かめるたびに、対象顧客や提供内容を調整します。

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計画が進まないときに確認したいこと

市場調査ばかり続いて最初の相談へ進めないなら、今分からないことを一つに絞ります。「人材育成の市場全体」より、「この研修を今期検討する理由があるか」を聞く方が、次の判断につながります。

反対に、検証前から広告や営業を広げすぎると、間違った相手や説明へ費用を使い続けることになります。予定どおり売れないことを担当者の気合いで片付けず、顧客条件、価値、経路、条件を順に確かめます。

最初の相談で分かったことを計画へ戻します。顧客の課題、提供内容、価格、販売経路のうち、どの条件を変えるかと、その担当を決めて次の提案へ進みましょう。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

GTMとマーケティング戦略は同じ?

重なる部分はありますが、GTMでは特定の商品や市場へどう届けて販売するかを、営業や価格、導入条件まで含めて考えます。会社全体の長期的な市場方針とは、扱う範囲を確認してください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
最初から有料広告を出す必要はある?

ありません。顧客への聞き取りや、既存の接点での小さな提案から確かめられる場合もあります。広告が必要なら、対象、伝える価値、受け皿、費用と結果の確認方法を先に決めます。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
マーケティング計画があれば、GTM戦略は不要ですか?

すでに対象顧客、価格、売り方、営業への引き継ぎ、導入後の支援まで決まっていれば、別の資料を増やす必要はありません。広告や投稿の予定だけがあるなら、誰のどの課題を解き、契約までどう進むかを補います。資料名より、担当者が同じ売り方を説明できるかが大切です。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
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