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コードレビューは、プログラムの変更内容を読み、誤動作や見落としがないか確かめる作業です。Claude Codeへ依頼するときは、対象の変更と期待する動作を渡し、指摘の根拠を確認します。
この記事では、単価と個数から合計金額を計算する小さなコードを例にします。AIの指摘をそのまま採用せず、実際に失敗する入力を試し、修正後に同じテストが通るところまで進めます。
この記事の目次
手元のレビューと、GitHubのCode Reviewを区別する
Claude Code内の /code-review は、手元の差分などを対象にレビューするコマンドです。一方、GitHubへ連携する管理型のCode Reviewは別の導入・提供条件・課金があります。この記事では、まず手元のコードを確認する使い方を扱います。
2026年9月22日の公式案内では、/reviewは /code-review の別名です。古い記事で説明される /review と、現在の動作が同じとは限りません。対象やオプションを確認してから使います。今回はClaude Code自体でレビューを実行した記録ではなく、公式の操作手順と、自作コードをNode.jsで実行した検証を分けて掲載します。
変更したファイルと、正しい動作を渡す
差分とは、変更前と変更後の違いです。プロジェクト全体を漠然と見てもらうより、今回変えたファイルやブランチを指定します。通常の /code-review は、上流との差分や未コミット変更を対象にしますが、ファイルや参照範囲も指定できます。
最初は自動修正や外部への投稿を付けず、指摘を読むところから始めます。--fixは修正、--commentは外部のレビューコメント投稿に関わるため、意味を確認して使い分けます。実際の表示はバージョンに依存します。
例:500円を3個買うと、503円になってしまう
今回の自作コードには、price + quantity で合計を返す誤りを入れました。priceは単価、quantityは個数です。500円の商品を3個買うとき、正しい合計は1,500円ですが、この式では503になります。
「計算が怪しい」という指摘だけでは、どの条件で困るか伝わりません。「入力500, 3/期待1500/実際503」と書けば、不具合を別の人も確認できます。下の式は、この違いを見るための最小例です。
| 単価 | 個数 | 正しい合計 |
|---|---|---|
| 500円 | 3個 | 1,500円 |
| 500円 | 0個 | 0円 |
| 500円 | 100個 | 50,000円 |
掛け算に直した後、境界の入力も確かめる
式だけ直せば終わりかというと、入力の条件もあります。個数101は範囲外、1.5個は整数ではなく、文字列の「500」もこの仕様では受け付けません。どこまでを許すか先に決めてから、入力チェックを実装します。
境界値とは、許可する範囲の端の値です。0と100は受け付け、-1と101は拒否する、といった確認をします。JavaScriptでは大きすぎる整数を正確に扱えないため、合計の安全な整数範囲も確認対象です。
これは整数円で最大100個という教材用の仕様です。税込価格、割引、通貨の小数、送料まで含む実際の決済機能へ、そのまま転用できる完成コードではありません。
| 入力・条件 | 期待する動き |
|---|---|
| 500×3 | 1500 |
| 500×0 | 0 |
| 500×100 | 50000 |
| 個数101 | エラー |
| 個数1.5 | エラー |
| 単価が文字列 | エラー |
| 単価が負数 | エラー |
| 合計が安全な整数範囲を超える | エラー |
同じ8テストで、修正前と修正後を比べた
編集部が用意したNode.jsのテストを実行したところ、修正前は8件中1件成功・7件失敗、修正後は8件すべて成功でした。期待値や入力条件は変えず、計算と入力チェックを修正して比較しています。
この結果は自作コードの8条件を確認したものです。Claude Codeが7件のバグを発見したという記録ではなく、テストの失敗数がバグの個数を示すわけでもありません。コードのすべての不具合がないことを証明する結果でもありません。
下の検証表を使い、自分のレビューでも「入力・期待結果・修正前・修正後」を残せます。未実行の行は空欄にし、通ったものと混ぜないでください。
手元でも同じ8条件を確かめる
Node.jsが使える方は、次のコードを review-demo.mjs という名前で保存し、そのフォルダーで node --test review-demo.mjs を実行できます。ネットワーク通信や追加パッケージのインストールは行いません。教材用の小さな例です。
まず下のままで8件が通ることを確かめます。次に関数の中身を、負数だけを拒否するチェックと return price + quantity; の2行へ変えると、今回の修正前と同じ1件成功・7件失敗になります。元のコードを残して、テストの期待値は変えずに比べてください。
指摘が間違っている場合は、根拠を返す
AIのレビューでも、既存の入力チェックを見落としたり、仕様と違う前提で問題を挙げたりすることがあります。指摘された行だけでなく、その前の処理や呼び出し元を確認します。
たとえば「負数を受け付ける」と指摘されたが、入口で必ず負数を拒否している場合は、そのコードとテストを示して再評価を依頼します。逆に「呼び出し元で確認するはず」という想像だけでは退けず、本当に通る経路を確認してください。
指摘を採用しなかった場合も、「別の場所で検査済み。テスト名は〇〇」と理由を残します。同じ指摘が何度も出たとき、前回の判断を確認できます。
修正後は、差分とテストをセットで確認する
修正を適用したら、依頼と関係のないファイルが変更されていないか差分を読みます。通すためにテストの期待値を503へ変えてしまったら、問題は解決していません。期待する仕様とテストが対応していることも確認します。
開発の基本を学ぶ方には、AIへの依頼から変更・テストまで扱う技術書が参考になります。下の本はCodexを題材としたもので、Claude Codeの最新版コマンドは公式資料で別に確認してください。
- 再現入力と期待値がある
- 修正前の失敗を確認した
- 修正後に同じテストが通る
- 周辺の正常な入力も確認した
- 未実行の項目と残る問題を記録した
別のAIに渡す場合は、確かめた結果を残す
次の担当へは「レビュー済み」の一言ではなく、対象ファイル、変更点、実行コマンド、成功・失敗、未確認事項を渡します。CodexとClaude Codeの引き継ぎ方に、そのまま使えるメモを用意しています。
テストを実行するたびに権限確認で止まる場合は、Claude Codeの権限設定で対象コマンドだけを許可する方法を確認できます。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
/reviewと/code-reviewは違いますか?
確認時点の公式案内では/reviewは/code-reviewの別名です。古い版では別の動作だったため、手元の版と公式ドキュメントを確認してください。
指摘がゼロなら、そのまま公開してよいですか?
指摘ゼロだけでは判断できません。必要なテスト、実際の操作、変更範囲を確認します。今回の教材でも、仕様に対応した8条件を別に実行しました。
GitHubのCode Reviewも契約内で使えますか?
管理型のCode Reviewには別の提供条件と課金があります。手元の/code-reviewと同じものとして費用を判断せず、公式の導入条件と請求を確認してください。
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出典と、この記事について
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