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内向的だから、営業に向いていないのだろうか。商談のたびに消耗すると、性格を変えないと続けられない気がすることもあります。まず「営業全部」ではなく、新規開拓、準備、聞き取り、提案、継続対応のどこが苦しいかを分けてみてください。
よく話せることだけで売上が決まるわけでも、内向的なら必ず聞き上手なわけでもありません。このページでは性格の診断をせず、実際の仕事内容と、自分が力を出せる条件を比べる方法を説明します。
この記事の目次
「営業に向いていない」を、苦手な作業に分ける
営業と聞くと、初対面の人へ次々話しかける姿を思い浮かべるかもしれません。ただ、実際の業務は商材や会社によって違います。新規の電話、顧客の課題の聞き取り、資料作り、見積もり、社内調整、導入後の対応などを、一つずつ書き出してください。
厚生労働省のjob tagも、営業を対象顧客や営業方法などで分けて紹介しています。法人と個人、問い合わせを受けて対応する反響営業、アポイントなしの訪問などでは、同じ「営業」でも作業の条件が違います。
「初対面へ突然電話するのが苦しいが、準備した提案の説明はできる」なら、会話全体ではなく新規開拓の方法が負担になっている可能性があります。「顧客との会話はできるが、売りたくない商品を勧めるのが苦しい」なら、商材や仕事の方針を確認する相談です。
以下の表は適性を採点する診断ではなく、仕事内容をもとに負担を整理するための判断例です。苦手な点数だけではなく、準備できたときや支援があったときの違いも残します。
| 苦しい場面 | 確認する条件 | 試せる工夫の例 |
|---|---|---|
| 突然の新規電話 | 件数・対象・台本・練習の支援 | 想定質問と、担当へ引き継ぐ条件を用意 |
| 商談中の即答 | 答える範囲と確認先 | 確認して返す期限を決める |
| 大人数への提案 | 参加者と役割分担 | 担当部分を決め、事前資料を揃える |
| 継続する雑談 | 商談の目的と顧客との関係 | 近況から仕事の課題へ質問をつなぐ |
| 商品を勧めること | 対象顧客・価値・説明できる限界 | 合わない顧客への対応方針を確認 |
「聞く・調べる・約束を守る」を、実際の行動で確かめる
内向的な人は聞き上手、と決めつける必要はありません。自分の経験で、何をしたとき相手が助かったかを確認します。説明の前に要望を整理した、調べて正確に返した、約束した期限を守ったなど、行動として書けるものを探してください。
聞き取りが得意なら、相手の言葉を受け取るだけでなく、「今困っていること」「いつまでに変えたいか」「選ぶ条件」を確認できているかを見ます。質問した結果を、提案の内容へ反映するところまでが仕事です。
調べる力があっても、準備に時間をかけすぎて返事が遅くなるなら、確認する範囲と返す期限を調整します。強みと負担は同じ作業にあることもあります。「調べるのが好き」だけで、成果が出ると保証できません。
マイジョブ・カードは、過去の経験や成果から強みを整理する案内をしています。「営業向きの性格」と名付けるより、「相手の三つの条件を整理し、比較表で提案した」のように、再び使える行動で記録しましょう。
即答できないときは、確認して返す進め方を作る
商談で分からない質問が来たとき、会話を止めたくなくて推測で答えると、後で訂正が必要になります。即答する範囲と、社内へ確認する範囲を先に決めておきます。価格、契約条件、技術的な保証などは、担当の承認が必要な場合があります。
たとえば「その条件は確認して、本日17時までにお返事します。確認したいのは、同時利用人数と導入予定日です」と返す形です。回答できないことだけを伝えるより、確認する内容と次の時間が分かります。期限は実際に守れるものにしてください。
会話が長くなりやすいなら、聞き取りの後に「今日確認できた条件は三つです」と整理します。その後に、残った質問と次の連絡を伝えます。話す量を増やすより、相手が次を決められる情報を揃える工夫です。
商談後に消耗する場合は、前後へ準備と記録の時間を確保できるかも確認します。連続する商談や長い移動が主な負担なら、話し方の練習だけでは変わりません。仕事量と予定の組み方を相談してください。
分からない質問を、次の回答へつなぐ
- 顧客
この条件でも利用できますか?
- 担当
その範囲は確認します。利用人数と予定日を教えてください。
- 担当
確認先と返す期限を決め、記録します。
- 次の連絡
確認した内容と、残る条件を区別して返します。
確認が必要な範囲は、会社や担当の権限に合わせます。
返す期限は、実際に守れる時間を決めます。
営業方法を変えると楽になるか、条件を確認する
今の営業方法が合わないからといって、別の営業なら必ず楽になるとは言えません。反響営業でも即時対応や追加提案が求められる場合がありますし、既存顧客の担当でも新規目標が付くことがあります。名称より実際の割合を確認してください。
法人営業は事前の調査や社内の決裁調整が多い場合がありますが、訪問数、目標、会議の人数、商材で負担は違います。「法人なら内向的に向く」という一般論だけで応募を決めないでください。
異動や求人を比べるときは、新規と既存の割合、電話や訪問の件数、準備時間、技術担当の同席、目標の根拠、断られた後の対応を質問します。入社後の育成と、未達のときの支援も確認してください。
商材に納得できない場合は、その商品が役立つ顧客と、合わない顧客を説明できるか見ます。実態と違う効果を言うよう求められるなど、説明の方針が合わないなら、性格のせいにせず働く条件の問題として相談します。
- 新規・既存・反響の実際の担当割合を聞いた
- 電話や訪問、商談の件数を聞いた
- 準備時間と社内の支援を聞いた
- 目標の根拠と未達時の対応を聞いた
- 商品の対象と説明できる限界を確認した
上司には性格の悩みと、変更したい条件を合わせて伝える
「内向的なので無理です」だけでは、上司も何を調整するか決めにくくなります。苦しい作業、確認できた行動、試した工夫、変更したい条件を一緒に伝えます。
たとえば「突然の新規電話で回答が遅れます。事前に確認先を決めると答えられたので、想定質問を整える時間と、最初の数件を先輩に見てもらう機会を相談したいです」と話します。これは説明用の例で、実際に試していない効果を報告してはいけません。
調整できるなら、期間と確認する項目を決めます。件数や成約だけでなく、回答の正確さ、約束した返事の期限、消耗の程度など、自分と会社の両方が確認できるものを選びます。短い期間の結果だけで、生涯の適性まで決めないでください。
業務の条件を変えても負担が続く、支援が受けられない、商材や方針が合わない場合は、社内の別担当や社外の仕事も比較します。辞める前に、担当した作業と成果を整理し、次の仕事で何を残し、何を変えたいかを書いておきます。
つらさが続く場合は、適性の結論より先に相談する
眠れない、食欲が落ちる、出勤が難しいなどの状態が続く場合は、営業の適性を一人で決める前に、産業医や医療機関、相談窓口へ相談してください。一定の日数まで我慢してからでないと相談できないわけではありません。
仕事の悩みを相談することと、診断を受けることは別です。こころの耳では、仕事や心身の悩みに関する相談先を確認できます。社内で話しにくければ、社外の相談先も使えます。
自分の性格を変えることだけを目標にせず、働く条件と支援、生活への影響を確認します。営業を続ける、営業方法を変える、別の職種へ進む。どれも、具体的な仕事と条件を比べて選ぶための選択肢です。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
内向的なら、営業はやめた方がいいですか?
性格名だけでは決められません。苦手な作業、準備や支援で変えられる条件、商材や目標との相性を分けて確認します。健康への影響が続く場合は、適性の結論より先に相談してください。
既存顧客の営業なら向いていますか?
既存顧客の担当でも、新規目標や追加提案、即時対応が求められる場合があります。名称だけで決めず、担当割合、件数、準備時間、支援を確認してください。
自分の強みが分からない場合は?
過去の作業と相手に役立ったこと、確認できる結果を書き出します。マイジョブ・カードの補助シートも、経験と価値観を整理する入口になります。適性を保証する診断としてではなく、比較の材料に使います。
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- 厚生労働省job tag:対象顧客と方法で見る営業の仕事(新しいタブで開きます)
- 厚生労働省マイジョブ・カード:キャリアプラン作成補助シート(新しいタブで開きます)
- 厚生労働省マイジョブ・カード:経験から強みを整理する(新しいタブで開きます)
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