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Ollamaを入れたものの、日本語で使うモデルをどれにするか迷いますよね。モデル名の数字や「日本語対応」だけでは、自分の文章を正しく扱えるかまでは分かりません。まず小さい候補を一つ選び、数字・未定の条件・日本語の指示を守れるか、短い課題で確かめると選びやすくなります。

ここでは、公式に配布されている三つのタグを例に、ダウンロード前の確認、試す入力、採点の仕方まで説明します。2026年10月12日に公式資料と登録画面を確認しました。この記事の入力と正解例は筆者が用意した架空の教材で、モデルの実行結果や速度の実測ではありません。特定モデルが日本語で必ず優れるという順位付けもしていません。

この記事の目次
01

最初は一つ選び、短い日本語課題で確かめる

小型から試す候補として、qwen3.5:2b、qwen3.5:4b、gemma4:e2bがあります。いきなり全部を保存せず、まず一つが動くか、自分の課題に合うかを確かめましょう。

「タグ」は、同じモデル系列のどの版を使うか指定する名前です。コロンの後まで含めて扱います。

三つは、比較を始めるための例です。Qwen3.5の公式説明には多言語対応があり、Gemma 4も多言語モデルとして案内されています。

ただし、対応言語の数は、自分のメールや業務資料で間違えないことの証明にはなりません。Qwen3.5-4Bの公式モデルカードとGemma 4の公式モデルカードも、使う版に合わせて確認してください。

用途が決まっているなら、短い文章の整形、資料からの項目抽出、事実を足さない言い換えのうち、実際に使うものを優先します。三つ全部で高得点を取ることより、自分の用途で修正の負担が減るかが判断の軸です。

最初の一つを選ぶためのタグと確認点
候補のタグ最初に確認したいこと比べる際の注意
qwen3.5:2b小さい候補から、短い文章の条件を扱えるか「2b」を保存容量2GBという意味で読まない
qwen3.5:4b同じ課題を2bと比べ、直す手間が減るか大きいから正しいとは決めず、待ち時間と確認の手間も残す
gemma4:e2b別の系列で、同じ日本語の指示を守れるかE2Bは単純な総パラメータ数2Bではなく、別の仕組みの表記
02

保存容量と、動作に使うメモリを分けて見る

モデルのファイルはSSDなどに保存します。動かして回答を作るときは、PCのメモリやGPU側のメモリも使います。

公式ページに「2.7GB」とあっても、その数字だけを見て「メモリが2.7GBあれば動く」とは判断できません。ほかのアプリや入力の長さによっても余裕が変わります。

2026年10月12日の公式登録画面では、llamacpp側の表示はqwen3.5:2bが2.7GB、qwen3.5:4bが3.3GB、gemma4:e2bが4.6GBでした。

同じタグのページでも、実行を支える方式が異なるMLX側には別の容量が表示されます。これらは、その時点の配布ファイルの表示で、必要メモリの最小値でも、すべての環境でのダウンロード量の保証でもありません。

確認する順番は、使うタグの公式ページ、選択されている方式と容量、自分のPCの空き容量です。保存先に余裕が少なければ、何個も一度に取得しないでください。

Windows版では、本体のインストール用に少なくとも4GBが必要で、モデルを保存する分は別途必要と公式のWindows案内に書かれています。

Gemma 4のE2Bは、Googleの説明ではeffective、つまり有効パラメータの表記です。公式表には2.3B effective、埋め込みを含むと5.1Bとあります。2Bという数字を、保存容量やQwenの2bと同じ条件へ読み替えないでください。

専門的な仕組みを覚えるより、同じ課題を無理なく動かせるか確かめるほうが選択に役立ちます。

モデルを一つ選び、保存容量と動作の条件を分けて確認する架空の漫画
一つのタグを選び、保存容量と動作に使うメモリを分ける架空例(AI生成)。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
03

公式のタグを写し、ダウンロードと実行を区別する

まずOllamaの公式配布ページから、自分のOS向けの案内へ進みます。Windows版のインストール後は、PowerShellなどでollamaコマンドを使えます。

MacやLinuxは、それぞれの公式案内を選んでください。OSごとのインストール手順を混ぜないようにします。

次はqwen3.5:2bを一つ取得する例です。pullはダウンロード、lsは保存されたモデルの一覧です。取得できたことと、日本語で正しく答えられることは別に確かめます。

最後のrunがモデルを使う操作です。未取得のモデルを指定した場合は取得が必要になるため、通信や保存容量も考えて進めてください。

短い日本語が一度返れば次の確認へ進めますが、それだけで仕事に使える精度と判断しないでください。各コマンドの役割はOllama公式CLI案内で確認できます。

「モデルが見つからない」と出るなら、タグの綴りとコロンの後、公式ページに現在そのタグがあるかを照合します。接続先のエラーで実行できない場合は、日本語モデルの良し悪しを比べる前の状態です。Ollamaの起動状態と、そのOSの公式案内を先に確かめましょう。

Ollama公式ページに表示されたqwen3.5:2bの実行コマンドの一部
2026年10月12日のOllama公式qwen3.5:2bページにある実行コマンドの実画面の一部。実行や日本語精度の検証結果ではありません。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
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課題1:日時と場所を、原文どおり取り出せるか

最初の課題は、短い資料から決まった項目を取り出すものです。入力を長くせず、正解を自分で見分けられる例にします。次の一行は、PowerShellなどでモデルへ渡すための入力例です。会社の実資料や個人情報を使う必要はありません。

照合する正解例は「日時:11月6日15時」「場所:会議室B」「担当:未定」です。見出しや空白が少し違うだけなら、意味と用途を見て判断します。一方で、15時を14時に変える、会議室を足す、担当を佐藤さんと決める回答は、この課題では不正解です。

特に見るのは、流暢な日本語かどうかよりも、元の情報を保てたかです。正しそうな人名を補っていても、資料にないなら採用しません。実務でも、担当者や締切が未定なら、その状態が読み取れることに価値があります。

架空の資料にない担当者名を足していないか、原文と比べる漫画
15時・会議室B・担当未定という架空の資料と、資料にない担当者名を足した誤答例を比べます(AI生成)。実際のモデル出力ではありません。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
    05

    課題2:短く整えても、条件を落とさないか

    次は、文章を読みやすくする課題です。敬語や長さを指定した結果、必要な情報が落ちていないかを見ます。「自然な文だった」で終わらず、数字と保留中の条件を先に確認しましょう。

    正解例の一つは「資料は11月8日までにお送りする予定です。金額は現在確認中です。」です。これは、教材として筆者が用意した例です。必ずこの言葉と一致する必要はありませんが、「予定」が確約へ変わったり、確認中の金額が決定済みになったりしていないかは見てください。

    「お待たせして申し訳ありません」と謝罪を足すなど、指示していない事情を補う場合もあります。今回の課題は追加しない条件なので、そこも記録します。実際のメールでは、自分が確認した事情に合わせて、人が最終文を決めます。

      06

      課題3:分からないことを、推測せず止められるか

      最後は、資料に答えがない質問です。便利に使いたい場面ほど、空欄をそれらしい文章で埋めたくなります。分からないことを分からないまま返せるかも、モデル選びの条件に入れます。

      照合する正解は「資料からは分かりません」です。「前日まで無料」「当日は50%」などを出したら、今回の資料にはない内容を足しています。もっともらしい条件でも、その予約の規定として扱えません。

      一度正しく止められても、あらゆる文章で同じ動作になる保証はありません。実際の用途に近い別の架空資料でも、分からない場合の扱いを確かめてください。最終的な料金や契約条件は、実際の提供者の資料へ戻って確認します。

        07

        同じ入力を三回ずつ使い、修正の手間まで残す

        比べるときは、入力文を変えず、モデルのタグだけを置き換えます。上の例ならqwen3.5:2bをqwen3.5:4bかgemma4:e2bへ変えます。各コマンドで一つの短い課題を渡し、前の会話を付け足さない条件にそろえます。

        初めは各モデルの既定設定のまま試し、使った版と変更した設定を記録します。既定の値もモデルによって違うので、これは同じ入力を使った利用感の比較です。すべての生成条件を固定した性能実験とは区別してください。

        三回ずつ試すのは、最初の一回だけで決めないための小さな確認方法です。統計的に十分な精度試験や、業務利用の安全認定ではありません。同じ入力でも回答が変わることがあるので、「3回とも数字を保てた」「1回だけ人名を補った」と具体的に残します。

        この表は記入方法の例で、三つのモデルの採点結果ではありません。速度を測るなら、モデル取得の時間を混ぜず、初回の読み込みとその後も区別します。PCの構成やほかのアプリの使用状況が違う他人の秒数を、そのまま自分の環境の予測値にしないでください。

        小さいモデルで必要な条件を保てるなら、さらに大きいモデルへ進まなくてもよいでしょう。逆に、どの候補でも資料にないことを補う場合は、人が確認する範囲を広げる、課題を短く分ける、用途を変えるといった対応を考えます。購入やモデル変更だけを解決策にしません。

        同じ入力を使い、数字・未定・日本語の条件を三回ずつ照合する架空の漫画
        同じ短い課題を三回ずつ確かめ、数字・未定・日本語の条件を照合する架空例(AI生成)。実際の採点結果ではありません。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
        自分の比較結果を残すための記入項目
        記録する項目書き方の例判断に使うこと
        モデルと条件qwen3.5:2b/使用したOllamaの版/変更した設定後から同じ条件を探せるか
        課題と実行回項目抽出・1回目どの回答を確認したか
        日時・場所11月6日15時、会議室Bを保持/変更あり数字や固有名を直す必要があるか
        未定の扱い担当は未定/人名を追加原文にない内容を補ったか
        指示日本語3行/行数超過自分の利用形式に合うか
        待ち時間と修正初回か、その後かを分けて秒数と直した箇所を記録待つ時間だけでなく、人が直す手間も減るか
          08

          遅い・止まる場合は、モデルを増やす前に状態を見る

          動かしているモデルはollama psで確認できます。PROCESSORはCPUとGPUのどちらへ載っているかを見る項目です。

          Ollamaの現在のコンテキスト案内にはCONTEXTも表示されています。コンテキストは、一度に参照できる入力や会話の量に関係する設定で、大きくすると必要なメモリも増えます。

          上のstopは、指定した実行中モデルをメモリから降ろす操作です。保存ファイルを消す操作ではありません。別の作業でそのモデルを使っていないことを確認してから行ってください。

          最初は短い課題だけにし、ほかの重い処理と同時に比較しないほうが状態を読み取りやすくなります。

          公式モデルカードに書かれた最大の長さと、今のPCで実際に確保された長さも別です。長い資料を使うために設定だけを大きくして、余裕があると決めつけないでください。

          Ollama公式のコンテキスト案内で現在の表示と設定方法を確認できます。GPUなしでできる範囲は、別の記事の小型モデル実測へ分けています。

          09

          ローカル・クラウドと、使う版のライセンスを確認する

          Ollamaにはローカルで動かすモデルと、クラウド機能があります。「Ollamaを使った」という名前だけで、入力が常にPC内に留まると判断しないでください。

          この記事の三つのタグはローカル候補ですが、別のモデルや連携機能を選ぶときは、実際の接続先と設定を確認します。

          Ollama公式FAQは、ローカル実行とクラウド利用時のデータの扱いを分けて説明しています。クラウド機能を無効化する設定もあります。

          社内データを使う前に、組織の利用条件と、実際の環境で何が有効かを確認しましょう。ローカル実行だけで、PCの共有、ログ、連携先を含むすべての情報管理が済むわけではありません。

          ライセンスも系列名だけで決めないことが大切です。今回確認したQwen3.5のタグとGemma 4にはApache 2.0の表記があります。古いGemmaの条件を、そのままGemma 4へ当てはめないでください。

          配布や改変をする場合は使うファイルに付いた現行の条件を確認し、オープンウェイトと利用条件の考え方も参考にしてください。

          10

          業務へ組み込むなら、試す段階の先を設計する

          短い課題を確かめる段階と、チームで毎日使う仕組みを作る段階は分けて考えます。個人のPCで一度答えが返っても、利用者が増えたときの待ち時間、入力できる情報、回答の確認担当、止まったときの代替手順までは決まりません。

          まず、自分の用途で通せる入力例と、通してはいけない回答例を残します。その上で、誰が最終確認するか、どこへ保存するか、誤りを見つけたら何へ戻るかを決めます。モデル名だけを選ぶより、この条件が共有されているほうが、制作や相談を進めやすくなります。

          最初の一つが選べたら、短い課題を実行して、原文と照合した結果を一行残しましょう。「日本語が出た」から一歩進んで、どこまで任せられ、どこを自分で確認するかが見えれば、次のモデルを試す意味もはっきりします。

            QUICK ANSWERS

            よくある疑問を、ここで。

            使い始める前に、気になるところから。

            日本語専用のモデルでないと使えませんか?

            専用でなければ使えないとは限りません。多言語モデルも候補になりますが、日本語が出ることと、自分の資料の条件を正しく保てることは別です。短い入力と自分で分かる正解を用意し、用途に合わせて比較してください。

            この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
            2Bならメモリ2GBで動きますか?

            Bは通常、パラメータ数の規模を表すもので、必要メモリのGBではありません。ファイルの形式、モデルの構成、入力の長さ、実行環境でも必要量は変わります。Gemma 4のE2Bはeffectiveの表記なので、なおさら数字だけで同じ条件にしないでください。

            この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
            ollama pullが終われば、日本語の確認も済んだことになりますか?

            いいえ。pullはモデルを取得する操作です。runで実行できるか確かめ、その後に日時・未定の条件・日本語の指示を保てるか照合します。取得、動作、回答の確認を順番に進めましょう。

            この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
            どのモデルが一番速いですか?

            この記事では速度を実測していないため、一番は決めていません。自分のPCで入力と設定をそろえ、初回の読み込みとその後を分けて測ってください。速さだけでなく、回答を直す時間も選ぶ基準になります。

            この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
            仕事の資料をそのまま試してもよいですか?

            まず架空の資料で操作と比較の手順を確かめるほうが進めやすいです。実資料を使う前に、組織の許可、接続先、ログや保存先、外部連携の有無を確認してください。ローカルモデルという名前だけで、すべての情報管理条件を満たすとは判断できません。

            この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。

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