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ゼロパーティデータは、顧客が自分から伝えてくれた希望や好みの情報です。「新任管理職向けの研修を探している」「案内は月1回がよい」といった回答を、案内する内容や頻度に反映します。

研修の申し込み前に「知りたいテーマ」を尋ね、本人が「部下との面談」と答えたとします。その回答を使って面談の資料を案内できます。ページの閲覧履歴から関心を推測する場合との違いは、本人が希望を直接伝えている点です。

架空の研修会社を例に、質問の作り方、回答の記録、案内への反映を説明します。回答時の利用目的と、営業連絡への同意も確認します。

この記事の目次
01

ゼロパーティデータとファーストパーティデータの関係

「管理職研修のページを見た」は行動の記録です。「新任管理職の研修を探している」と本人が回答したなら、目的について直接得た情報です。どちらも役立ちますが、確かさと意味が違います。

ファーストパーティデータは、自社が顧客との接点から直接集めるデータを指します。ゼロパーティデータは、その中でも本人が意図して伝える情報を区別する使い方が一般的です。完全に別々の箱と考えると混乱しやすくなります。

ゼロパーティデータとファーストパーティデータの関係
情報どう得たかまだわからないこと
研修ページを3回見たサイトの行動を計測なぜ見たのか
初心者向け研修を希望本人が選択して回答時期や予算まで確定か
過去に契約した契約記録今も同じ課題があるか
02

回答に合わせて何を案内するかを決める

質問する目的が「営業の情報を増やしたい」だけだと、顧客は答える理由を感じにくくなります。「関心のあるテーマだけ案内する」「希望する頻度で送る」など、回答によって変えられることを考えます。

研修会社なら、知りたいテーマ、担当している仕事、希望する案内頻度が候補です。ただし、全部聞く必要はありません。回答を使って出し分けできない項目は、最初から集めない方が運用しやすくなります。

必須と任意を分け、「まだ決まっていない」「案内は不要」も選べるようにします。どれかを無理に選ばせると、正確そうに見える誤ったデータが増えてしまいます。

03

短い質問で、次の案内を変える

架空の例では「今、知りたいこと」を、新任管理職の育成、面談の進め方、研修全般、未定から選んでもらいます。続いて案内頻度を選んでもらいます。選択後に何が届くかもその場で説明します。

「面談の進め方」を選んだ人には、まず面談の質問例を届けます。すぐ高額な研修を提案するのではなく、本人が求めた情報を返すところから始めます。具体的な相談を希望した場合に、相談窓口へ進めます。

同じ情報を何度も聞かないことも大切です。前回の回答を表示して変更できるようにすれば、顧客の負担を減らせます。昔の希望が永遠に続くと考えず、見直せる経路を用意します。

04

回答内容・回答日・利用目的を記録する

保存する項目として、質問の識別子、選択肢、回答日、取得した画面、利用目的、変更日などを検討します。質問文を後から変えた場合、以前の回答と同じ意味かを確かめられるようにします。

たとえば「管理職向けに関心がある」を、いつの間にか「管理職研修を今月購入したい」と扱ってはいけません。回答の意味を営業側へ正しく伝えます。

利用する人の権限も決めます。すべての社員が顧客の回答を見られる必要はありません。保管期間、削除や訂正の方法、外部サービスへの移転などは、自社の方針と適用されるルールに沿って確認します。

05

回答の利用目的と、営業連絡の同意を確認する

好みの質問に答えたことと、営業電話、他社への提供、公開事例への掲載を認めたことは同じではありません。何に使うかを読めるようにし、必要な同意や説明を個別に整理します。

プレゼントと引き換えに大量の質問をすると、特典だけを求めた回答が増えることもあります。数が集まったことだけでデータの質を評価しないでください。

個人情報や広告配信に関する具体的な法的判断は、データの内容、取得方法、国や地域によって異なります。「ゼロパーティだから自由に使える」という説明で済ませず、運用する範囲を確認します。

06

回答率・案内停止・相談につながった件数を調べる

フォームの回答率に加え、希望に合う情報が届いたか、案内停止が増えていないか、必要な相談へ進めたかを見ます。回答を集めても、内容を反映していなければ顧客のメリットはありません。

回答した人と答えなかった人では、もともとの関心が違う可能性があります。回答者の購入率が高いだけで、質問を置いた効果だと断定しないようにします。

まずひとつの質問を置き、それに応じた案内を用意し、変更できるようにする。小さく始める方が、使っていないデータをため込むことを防げます。

07

回答フォームと、その後の案内を一緒に作る

『顧客の希望を集めて』と言われたら、質問項目を増やす前に、回答によって何を変えるかを書きます。法人研修の例なら『初めて準備する』『内容を比較している』『社内へ提案する』という3つの段階を尋ね、それぞれに違う案内を出す方法が考えられます。

初めてなら準備の順番、比較中なら内容と費用の条件、社内提案なら承認者へ説明する観点を案内します。どの回答でも同じ営業資料を送るなら、その質問を設ける必要があるか見直します。本人が教えた情報で便利になることが、回答してもらう理由になります。

フォームの説明は『あなたに合わせた情報をお届けします』だけで済ませず、『回答した準備段階に合わせ、次に読む資料を表示します』のように具体的にします。メール配信や営業連絡もするなら、その目的を別に明確にします。質問への回答と、別の連絡への同意をひとまとめに扱わないでください。

回答しない選択肢も用意し、未回答の人には一般的な案内を見せます。無理に答えさせないと使えない設計にすると、関係のない内容を選ばれる可能性があります。正確さを高めるためにも、必要な項目だけを聞くことが大切です。

運用では、回答内容と回答日を残し、変更できるようにします。先月は比較中でも、今月は導入済みかもしれません。以前の回答をずっと本人の状態として使わず、新しい回答や相談を優先します。質問する画面、回答に応じた案内、回答を更新する画面を一緒に用意します。

08

希望を聞く仕組みと、行動を見る仕組みを組み合わせる

本人が希望したテーマと、実際に読んだ内容が違うこともあります。そのときは勝手に希望を上書きするのではなく、案内を見直すきっかけにします。人の関心は変わるものだからです。

行動の兆候をどう読むかはインテントデータ、購入後の案内に使うならカスタマーマーケティングも参考になります。

最初の設計で確認したいのは、「この質問に答えると、顧客の何が便利になるか」です。その答えがない項目を減らすことも、よいデータ活用の一部です。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

アンケートの答えはすべて自由に使える?

そうではありません。何に使うと説明し、どんな同意を得たかを確認します。好みの回答と、営業連絡・他社提供・公開への許可は同じではありません。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
回答はずっと同じと考えてよい?

希望や担当は変わります。回答日を残し、変更できるようにします。古い回答を現在の購買意欲として扱わないでください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
本人の回答と閲覧した内容が違ったら、どちらを信じますか?

回答を勝手に上書きせず、取得した時点と質問の意味を確かめます。以前は管理職研修、今は新人研修を調べていることもあります。必要なら希望を見直せる案内を送り、本人が変更できるようにします。閲覧だけで購入希望や担当業務を決めつけないでください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。

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