ChatGPTに個人情報を入れてしまったら、まず会話を削除し、次にメモリに残っていないかを確かめます。削除した会話は、OpenAIの説明では30日以内に完全に削除される予定に入ります。
ただし、カード番号や他人の情報を入れた場合は、ChatGPTの操作だけでは足りません。カード会社や勤務先への連絡が必要になることがあります。
この記事では、2026年9月24日に確認したOpenAIと個人情報保護委員会の公式情報をもとに、直後の手順と種類別の対処を説明します。
この記事の目次
結論:削除→メモリ→学習の設定。種類によっては外への連絡も
ChatGPTの中でできることと、外に連絡することを分けて考えます。慌てて会話を閉じるだけでは、履歴にもメモリにも残ったままです。
ChatGPTの操作で消せるのは、自分のアカウントに残った記録です。カード番号や他人の情報は、表「入れた情報の種類と対処」に従って連絡も行ってください。
すぐやる3つの操作:削除・メモリ・学習の設定
気づいたら、次の順に操作します。Web版を例にしていますが、スマホのアプリでも同じ項目があります。
- その会話を削除する:会話の「…」メニューから「削除」を選ぶ。アーカイブは削除ではないので注意する。
- メモリを確かめる:設定の「パーソナライズ」からメモリを開き、入れた情報が保存されていれば個別に削除する。
- 学習の設定を確かめる:設定→データコントロール→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにする(表示名は英語版では Improve the model for everyone)。
学習の設定をオフにしても、すでに保存された会話は消えません。削除は1の操作で行います。
- 入れてしまった会話を削除した(アーカイブではない)
- メモリに保存されていないか確かめた
- 学習の設定を確かめた
削除した会話はどうなる?公式の説明
OpenAIの説明では、会話を削除すると、30日以内にシステムから完全に削除される予定に入ります。ただし、個人と切り離し済みのものや、セキュリティ・法律上の義務で保持が必要なものは例外です。
削除した会話は、画面からもサポートに頼んでも戻せません。必要な内容は、削除する前に自分で控えてください。
「入れた情報が他の人の回答にそのまま出る」と心配する声もありますが、学習の設定と会話の保存は別の話です。学習をオフにしておけば、新しい会話はモデルの学習に使われません。
入れた情報の種類別の対処表
何を入れたかで、ChatGPTの外でするべきことが変わります。表「入れた情報の種類と対処」で確かめてください。
勤務先の顧客・社員の情報を業務で入れた場合、個人情報保護委員会は、生成AIに個人データを入れるときは利用目的の範囲内かを確かめるよう注意を呼びかけています。自分で判断せず、勤務先の決まりに従って報告してください。
| 入れた情報 | ChatGPTで行うこと | ほかに必要なこと |
|---|---|---|
| 自分の名前・住所・電話番号 | 会話の削除とメモリの確認 | 通常はここまで。不安なら学習の設定もオフ |
| カード番号・口座番号 | 会話の削除とメモリの確認 | カード会社・銀行に連絡し、必要なら番号の変更を相談する |
| パスワード・APIキー | 会話の削除とメモリの確認 | すぐにパスワードの変更・キーの無効化を行う |
| 家族・友人など他人の情報 | 会話の削除とメモリの確認 | 本人に伝えるかを考える。写真や住所なら特に慎重に |
| 勤務先の顧客・社員・機密の情報 | 会話の削除 | 勤務先の決まりに従い、上司や情報管理の担当に報告する |
次から防ぐ:一時チャットと置き換え
迷う内容を扱うときは、次の2つで入れる情報を減らします。
- 一時チャットを使う:履歴に残らず、メモリも作らず、学習にも使われない。ただし安全のため最大30日保持されることがある。
- 名前や数字を置き換える:「山田様」は「Aさん」、金額は「約◯万円」のように変えてから貼る。
仕事で使う場合は、ChatGPTの Business や Enterprise など、初期設定で学習に使われない契約を会社が用意しているかも確かめてください。学習の設定の詳しい手順はChatGPTに学習させない設定にまとめています。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
ChatGPTに入れた個人情報は漏れますか?
入れた情報が、そのまま他の人の回答に表示されるわけではありません。ただし、会話は自分のアカウントに保存され、学習の設定がオンなら学習に使われることがあります。会話の削除と学習の設定の確認をしてください。
削除した会話は完全に消えますか?
OpenAIの説明では、削除した会話は30日以内に完全に削除される予定に入ります。個人と切り離し済みのものや、セキュリティ・法律上の義務で保持が必要なものは例外です。
会社の顧客の情報を入れてしまいました。
会話を削除したうえで、勤務先の決まりに従って上司や情報管理の担当に報告してください。業務で個人データを生成AIに入れる扱いは、会社の判断が必要です。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- OpenAI Help Center:Deleting and archiving chats in ChatGPT(新しいタブで開きます)
- OpenAI Help Center:Data controls in ChatGPT(新しいタブで開きます)
- 個人情報保護委員会:生成AIサービスの利用に関する注意喚起等について(令和5年6月2日)(新しいタブで開きます)
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