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E資格の勉強時間は、認定プログラムの受講を含めて150〜200時間ほどが目安です。数学やプログラミングに不安がある人は、200〜300時間を見込んでください。
この記事では、2026年9月25日に確認したJDLAと認定プログラムの事業者の公式情報をもとに、経験別の時間と、2027年2月の試験から逆算した計画の立て方を説明します。
この記事の目次
結論:目安は150〜200時間。数学やPythonに不安があれば200〜300時間
E資格は、認定プログラムの修了が受験の条件です。そのため勉強時間は、講座の講義と演習、修了のテスト、試験対策をすべて合わせて考えます。
認定プログラムの事業者は、講座だけで150〜200時間ほど、予備知識がない人は200〜300時間の確保を勧めています。まず200時間で計画を立て、自分の経験に合わせて増やすか減らすかを決めるのが現実的です。
経験ごとの目安は、表「経験別の勉強時間の目安」のとおりです。時間がかかりやすい所も並べたので、どこに時間を多く配るかの参考にしてください。
| 今の経験 | 目安の時間 | 時間がかかりやすい所 |
|---|---|---|
| 機械学習とPythonの実務経験がある | 120〜150時間 | 深層学習の応用、開発・運用環境 |
| ITエンジニアで、機械学習は初めて | 150〜200時間 | 数学的基礎、深層学習の基礎 |
| 数学・プログラミングに自信がない | 200〜300時間 | 確率・統計、行列の計算、Python |
講座の事業者が示す時間の目安
JDLAの試験概要のページには、勉強時間の目安の記載がありません。目安を知る手がかりは、認定プログラムの事業者が公式ページで示している時間です。
表「事業者と合格者が示す時間」は、2026年9月25日に2つの事業者の公式ページで確かめた数字と、上位の個人の体験記の数字です。
どれも150時間を超えています。予備知識がない場合は、200時間を超える前提で計画を立てるのが安全です。
| 出典 | 講義動画の時間 | 勉強時間の目安 |
|---|---|---|
| Study-AI「ラビット・チャレンジ」 | 約41時間 | 開始後170時間ほど。予備知識がなければ200〜300時間 |
| AVILEN「E資格講座」 | 約38時間 | 150〜200時間。機械学習講座とのセットは300〜400時間 |
| 個人の合格体験(Qiita、2023年) | — | 200〜250時間(講座150時間+自習80時間) |
講義動画の時間の約4倍を見込む
講座を選ぶとき、講義動画の時間だけを見ると、勉強時間を少なく見積もりがちです。ラビット・チャレンジは動画が約41時間で、確保する時間の目安は170時間ほどです。
AVILENも、動画の約38時間に対して150〜200時間を目安にしています。どちらも、動画の時間の4倍前後です。
差の時間は、動画を止めて数式を追う時間、コードを動かす演習、テストの復習に使われます。動画を見終わった時点では、まだ4分の1ほどしか進んでいないと考えてください。
動画を倍速で見ても、この差の時間はあまり縮みません。縮められるのは、すでに知っている範囲の動画を見る時間だけです。
時間が人によって変わる4つの条件
同じ講座を受けても、かかる時間は人によって2倍ほど違います。差を生むのは、主に次の4つの条件です。
- 数学の準備:確率・統計や行列の計算、微分の意味を知っているか。ラビット・チャレンジは「高校数学までの数学知識」を前提にしている。
- プログラミングの経験:Pythonで配列を扱ったことがあるか。言語を問わず経験があれば、Pythonへの切り替えは早い。
- 機械学習の経験:回帰や分類のモデルを、仕事や授業で作ったことがあるか。
- 質問できる相手:講座に質問の窓口があるか、社内に詳しい人がいるか。1つの疑問で何日も止まると、時間が大きく延びる。
当てはまらない条件が多いほど、表「経験別の勉強時間の目安」の下の行に近づきます。
200時間の内訳:準備・講座・修了・試験対策
200時間をどう使うかを先に決めると、途中で遅れに気づきやすくなります。流れは、図「E資格の勉強の4段階」のとおりです。
見落としやすいのは、講座を終えた後の試験対策の時間です。修了のテストに合格しても、本番の形式に慣れる時間は別に必要です。
E資格の勉強の4段階
- 準備
数学(確率・統計、行列、微分)とPythonの基礎を固める。20〜50時間
- 講義と演習
認定プログラムの動画を見て、コードを動かす。90〜130時間
- 修了
ステージテストや修了試験、課題に合格する。10〜20時間
- 試験対策
問題集で多肢選択式に慣れ、弱い分野を見直す。30〜50時間
講義と演習が全体の半分ほどを占めます。準備を飛ばして講義に入ると、数式で止まる回数が増え、結果として講義の時間が延びます。
試験対策には、最低でも30時間を残してください。
試験の形から逆算する:1問あたり約72秒
E資格は、120分で100問程度を解く多肢選択式の知識問題です。単純に割ると、1問にかけられる時間は約72秒です。
72秒の中で、問題文を読み、選択肢を比べ、答えを選びます。手法の名前を見て特徴がすぐ浮かばないと、時間が足りなくなります。
そのため、講座で理解した後に「すぐ答えられる状態」にする練習が要ります。試験対策の30〜50時間は、この練習のための時間です。
試験は指定の会場で受けます。移動の時間や、会場の予約が取れる日も、計画に入れておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 時間と問題数 | 120分・100問程度(1問あたり約72秒) |
| 形式 | 知識問題(多肢選択式) |
| 会場 | 指定の試験会場(ピアソンVUE) |
| 次の試験 | 2027年2月19〜21日、8月27〜29日 |
シラバスの5分野に時間をどう配るか
2026年第2回の試験から、新しいシラバスが使われています。大項目は、数学的基礎・機械学習・深層学習の基礎・深層学習の応用・開発・運用環境の5つです。
時間を多く配るのは、深層学習の基礎です。順伝播・最適化・正則化などの考え方が、応用の分野の問題でも前提になるためです。
分野ごとの配分の例は、表「分野ごとの時間の配分の例」のとおりです。
| 分野 | 主な内容(JDLAの試験概要より) | 配分の例 |
|---|---|---|
| 数学的基礎 | 確率・統計、情報理論 | 約30時間 |
| 機械学習 | 機械学習の基礎 | 約25時間 |
| 深層学習の基礎 | 順伝播型ネットワーク、最適化、正則化、CNN、RNN、Transformer など | 約70時間 |
| 深層学習の応用 | 画像認識、物体検出、自然言語処理、生成モデル、強化学習など | 約50時間 |
| 開発・運用環境 | エッジコンピューティング、分散処理、アクセラレータなど | 約25時間 |
数学とPythonの準備に20〜50時間をかける
講座に入る前の準備は、経験によって0〜80時間ほどと幅があります。数学かPythonのどちらかに不安があれば、20〜50時間を見込んでください。
数学で押さえたいのは、次の3つです。どれも、講義で数式を追うときに毎回出てきます。
- 行列とベクトルの計算:ニューラルネットワークの計算は、行列のかけ算で書かれる。
- 微分の意味:誤差逆伝播法や勾配降下法は、微分で「どちらに動かせば誤差が減るか」を求める。
- 確率・統計:分布や期待値の考え方は、数学的基礎の分野でそのまま問われる。
Pythonは、NumPyで配列を作って計算し、グラフを描けるところまでできれば十分です。数式とコードを行き来しながら準備すると、講義の理解が早くなります。
深層学習の基礎は、手を動かして理解する
深層学習の基礎は、配分の中で最も時間を使う分野です。講義を見て分かったつもりでも、選択肢で細かい違いを問われると迷いやすい所です。
理解を早めるには、小さなニューラルネットワークを自分で書いてみるのが効果的です。重みを少し変えると誤差がどう変わるかを、自分の手で確かめられます。
講座の演習だけで足りない人は、理論と実装を順に進める入門書を1冊使うと、講義の内容がつながりやすくなります。
ここで理解した順伝播・誤差逆伝播・最適化は、応用の分野の画像認識や自然言語処理の問題でも前提になります。
2027年2月の試験から逆算する計画表
次の試験は、2027年2月19〜21日(第1回)です。2026年9月末から始めると約21週あり、200時間なら週10時間ほどのペースになります。
4つの時期に分けた計画の例は、表「2月の試験に向けた21週の計画の例」のとおりです。
認定プログラムは、試験日の過去2年以内に修了している必要があります。修了の締切が受験に間に合うかは、受講を申し込む前に事業者のページで確かめてください。
| 時期 | やること | 時間の目安 |
|---|---|---|
| 9月末〜10月(5週) | 数学とPythonの準備、講座の申込 | 約30時間 |
| 11月〜12月中旬(7週) | 講義と演習(数学的基礎・機械学習・深層学習の基礎) | 約70時間 |
| 12月中旬〜1月中旬(5週) | 講義と演習(応用・開発運用)、修了のテスト | 約60時間 |
| 1月中旬〜2月中旬(4週) | 問題演習と見直し、72秒で解く練習 | 約40時間 |
経験別の計画の例:120時間・200時間・300時間
同じ2月の試験を目指しても、経験によって始める時期と時間の使い方が変わります。3人の例で考えます。
- 機械学習の実務があるエンジニア(120〜150時間):準備を省き、講座の短期コースで応用と開発・運用環境に時間を回す。11月に始めても間に合う。
- ITエンジニアで機械学習は初めて(約200時間):準備に20〜30時間、講座に120時間、試験対策に40〜50時間。計画表どおり9月末に始める。
- 数学・プログラミングに自信がない人(約300時間):準備に60〜80時間をかける。週10時間では2月に届かないため、週15時間を取るか、8月27〜29日の回に合わせる。
3人目のように無理がある場合、8月の回に回すのは遠回りではありません。準備に時間をかけたほうが、講義での止まりが減り、合計の時間が短くなることもあります。
週10時間を取る1週間の例
週10時間は、平日に1時間ずつ、週末に2時間半ずつ取ると届きます。平日は動画を1〜2本見て、週末に演習とテストの復習をまとめて行う形です。
平日が忙しい人は、週末に4時間ずつと平日の30分ずつでも、週10時間ほどになります。
大切なのは、1日の時間より週の合計をそろえることです。週の終わりに合計を記録し、足りない週は次の週で取り戻します。
数式で止まった日は、そこで粘りすぎず、質問の窓口に投げて次の動画に進むと、週の予定が崩れにくくなります。
認定プログラムを「時間」で選ぶ
認定プログラムは、料金だけでなく、勉強の時間の取り方に合うかで選びます。JDLAの事業者一覧には42のプログラムが載っています。
比べたいのは、講義動画の時間、サポート(質問などの支援)の期間、修了の条件の3つです。2つの事業者の例は、表「認定プログラムの時間の比べ方」のとおりです。
サポートの期間が短いコースは、準備ができている人向けです。初めて学ぶ人は、サポートの期間が長いコースのほうが、止まる時間を減らせます。
| コースの例 | 講義動画と受講の期間 | 修了の条件 |
|---|---|---|
| ラビット・チャレンジ(月額制) | 動画約41時間。月額制で続ける間 | 全ステージのテストと、修了認定テスト95%以上 |
| AVILEN スピードコース | 動画約38時間。サポート2か月(閲覧12か月) | 修了試験とコーディング試験 |
| AVILEN 通常コース | 動画約38時間。サポート6か月(閲覧12か月) | 修了試験とコーディング試験 |
修了した後の1か月は問題演習に使う
修了のテストに合格したら、最後の1か月ほどは問題演習に使います。講座の理解を、72秒で選べる状態に変える時間です。
進め方は、次の3段階です。
- 1周目は全体を解く:時間を気にせず解き、間違えた問題に印を付ける。
- 間違えた分野の講義に戻る:同じ分野で3問以上間違えたら、講義の該当部分を見直す。
- 2周目は時間を計る:印を付けた問題を中心に、1問72秒で解けるかを確かめる。
問題集は、今のシラバスとの違いを確かめて使います。古い版の問題集は、新しい分野を講座の教材で補ってください。
時間が足りないときに削る所・削らない所
予定より遅れたときは、削る所と削らない所を分けて考えます。
削らないのは、数学的基礎と深層学習の基礎です。ここを削ると、応用の分野の問題も解けなくなります。
削ってよいのは、すでに知っている範囲の動画、各手法の論文を最初から読むこと、ノートをきれいにまとめる時間です。
それでも足りなければ、受ける回を変えることも考えます。E資格は年2回なので、半年後の回に回しても、認定プログラムの修了が2年以内なら受けられます。
申込の前に確かめること
計画を立てたら、申し込む前に次の項目を確かめます。E資格の申込と受験は、ピアソンVUEのサイトで行います。
受験料は一般33,000円・学生22,000円・会員27,500円(税込)です。認定プログラムの料金と合わせた総額は、別の記事で詳しく比べています。
- 認定プログラムの修了が、受ける回に間に合うか(事業者のページで確認)
- 修了が試験日の過去2年以内になるか
- 受ける回の申込期間(JDLAの試験概要で確認)
- 通える試験会場があり、希望の日の予約が取れるか
- 試験の前の1か月に、週10時間ほどを問題演習に使えるか
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
E資格は1か月で合格できますか?
認定プログラムの修了が必要なので、初めて学ぶ人が1か月で受験まで進むのは難しいです。事業者の目安は150〜200時間で、機械学習の実務がある人でも2〜3か月を見込むと安全です。
独学だけで受験できますか?
できません。試験日の過去2年以内に、JDLA認定プログラムを修了していることが受験の条件です。独学で準備を進め、講座は短いコースを選ぶ形なら、費用と時間を抑えられます。
数学が苦手でも間に合いますか?
間に合いますが、準備に60〜80時間を足して、合計300時間ほどを見込んでください。ラビット・チャレンジは「高校数学までの数学知識」を前提にしています。2月の回が厳しければ、8月の回に合わせる方法もあります。
認定プログラムの時間は勉強時間に含めますか?
含めて考えます。事業者の目安の150〜200時間は、講義動画・演習・修了のテストを合わせた時間です。講座の後の問題演習の30〜50時間も、計画に入れておいてください。
E資格は国家資格ですか?
国家資格ではありません。一般社団法人日本ディープラーニング協会(JDLA)が実施する民間の資格です。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- JDLA:E資格(エンジニア資格)試験概要(新しいタブで開きます)
- JDLA:「2026年 第2回 E資格」結果発表(2026年9月18日)(新しいタブで開きます)
- JDLA:E資格 JDLA認定プログラム(新しいタブで開きます)
- JDLA:E資格認定プログラム事業者一覧(新しいタブで開きます)
- Study-AI:ラビット・チャレンジ(E資格認定プログラム)(新しいタブで開きます)
- AVILEN:全人類がわかるE資格講座(新しいタブで開きます)
- 個人の合格体験(Qiita、2023年9月)(新しいタブで開きます)
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