空求人(カラ求人)は、採用するつもりがない、または募集が終わっているのに掲載が続いている求人を指して使われる言葉です。応募前に、掲載の期間、条件の具体性、問い合わせへの反応を確かめると、見分けやすくなります。
2022年10月に施行された改正職業安定法では、求人を出す会社は、募集を終えたり内容を変えたりしたら、速やかに求人情報の提供をやめたり変えたりすることが求められています。
この記事では、2026年9月24日に確認した厚生労働省とハローワークの情報をもとに、応募前のチェック、求人の種類ごとの確かめ方、実際と違ったときの申し出方を説明します。
この記事の目次
結論:掲載の期間・条件の具体性・問い合わせへの反応で見分ける
空求人かどうかを、応募前に完全に見分ける方法はありません。ただ、次の3つを確かめると、時間を無駄にしにくくなります。
- 掲載の期間:何か月も同じ内容で掲載が続いていないか。
- 条件の具体性:仕事の中身や給与の幅が、あいまいすぎないか。
- 問い合わせへの反応:質問や応募への返事が、極端に遅くないか。
当てはまっても空求人とは限らないため、決めつけずに、確かめる順番として使うのがおすすめです。
応募前の7つのチェック
応募する前に、確認リストの7項目を見ます。当てはまらない項目が多いほど、慎重に考えます。
給与の幅が広すぎる求人(たとえば月給18万〜60万円のような書き方)は、実際にはどの条件で採用するのかが分かりません。面接の前に、想定している給与を問い合わせてみます。
- 求人に、いつ時点の情報かが書かれている
- 同じ内容の求人が、何か月も出し直されていない
- 仕事の中身が具体的に書かれている(担当する業務・使う道具)
- 給与の幅が広すぎない
- 募集の人数と、募集する理由が書かれている
- 会社のサイトの採用ページにも、同じ求人がある
- 問い合わせへの返事が、数日以内に来る
2022年の職業安定法の改正で、求人に求められていること
2022年10月1日に施行された改正職業安定法では、求人を出す会社に、うその表示や誤解を生む表示をしないこと、求人情報を正確で最新の内容に保つことが求められています。
- うその表示・誤解を生む表示をしない:実際と違う条件を書かない。
- 募集を終えたら速やかに反映する:募集の終了や変更に合わせて、求人情報の提供をやめる・変える。
- いつ時点の情報かを明らかにする:情報の時点を示す。
- 求人メディアにも反映を頼む:求人サイトなどに、募集の終了や変更を知らせる。
求人サイトなどの事業者にも、情報の訂正や提供の中止を求められたら、遅滞なく対応することなどが求められています。
ハローワーク・求人サイト・転職エージェントでの確かめ方
求人の探し方によって、確かめ方が少しずつ違います。表「探し方ごとの確かめ方」で整理しました。
どの探し方でも、会社のサイトの採用ページと見比べると、募集が続いているかの手がかりになります。
| 探し方 | 確かめ方 |
|---|---|
| ハローワーク | 窓口で求人の内容を問い合わせる。条件が実際と違ったら申し出る |
| 求人サイト | 掲載日や更新日を見る。会社の採用ページと見比べる |
| 転職エージェント | 担当者に、募集が続いているか、最近の面接の状況を聞く |
求人の内容が実際と違ったとき:申し出先
ハローワークの求人票の内容と実際の労働条件が違う場合は、最寄りのハローワークか、ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者専用、03-6858-8609)に申し出られます。担当のハローワークが事実を確かめ、会社に是正を指導します。
職業安定法についての問い合わせ先としては、都道府県労働局の需給調整事業の担当課(室)が案内されています。
面接で聞いた条件と求人の内容が違うときは、内定を受ける前に、給与や勤務時間を書面で確かめてから決めます。
応募を無駄にしない進め方
空求人に時間を取られないよう、同じ時期に複数の求人に応募し、返事の来ない求人には1〜2週間で見切りをつけます。
在職中に進めると、焦らずに選べます。進め方は転職が怖くて動けない人へで、辞めずに試せる手順として紹介しています。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
空求人は違法ですか?
改正職業安定法では、求人を出す会社に、うその表示や誤解を生む表示をしないこと、募集を終えたら速やかに求人情報を変えることなどが求められています。個別の求人が違反かどうかは、ハローワークや労働局に相談しましょう。
カラ求人の特徴は?
同じ内容で何か月も掲載が続く、仕事の中身や給与の幅があいまい、問い合わせや応募への返事が極端に遅い、といった特徴がよく挙げられます。当てはまっても空求人とは限らないため、確かめる順番として使いましょう。
危ない求人の見分け方は?
給与の幅が広すぎる、仕事の中身が具体的でない、いつ時点の情報かが書かれていない求人は、応募前に問い合わせて確かめましょう。面接で聞いた条件と違うときは、内定を受ける前に書面で確かめます。
ハローワークの求人が実際と違ったら、どこに言えばいいですか?
最寄りのハローワークか、ハローワーク求人ホットライン(求職者・就業者専用、03-6858-8609)に申し出られます。担当のハローワークが事実を確かめ、会社に是正を指導します。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- 厚生労働省:職業安定法の改正について(2022年10月1日施行)(新しいタブで開きます)
- 厚生労働省:職業安定法改正のポイント(リーフレット)(新しいタブで開きます)
- ハローワークインターネットサービス:ハローワークの求人票と実際が異なる旨の申し出等について(新しいタブで開きます)
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