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仕事の目標設定は、評価期間に何を維持・改善し、どんな記録で確かめるかを決める作業です。大きな将来像が浮かばなくても、今の仕事で必要な品質、手戻り、引継ぎなどから候補を作れます。
架空の事務担当・真央さんの一週間を使い、メモから3つの候補を選び、上司へ相談し、提出する文章にするまで説明します。会社の評価基準は違うため、例文の数字をそのまま目標にせず、自分の仕事と合意に置き換えてください。
この記事の目次
最初に、会社が何を評価するか確認する
評価期間、部署の方針、職務の範囲、目標の形式を確認します。数値必須なのか、品質維持や習得も対象なのかで書き方が変わります。自分だけで決められない売上や他部署の承認速度を、本人の努力目標にしないでください。
相談例:「今期は処理の正確さと引継ぎのどちらを優先すべきでしょうか。現状の記録を見て候補を出したいです。目標に使えるデータと、自分で変えてよい範囲も確認させてください」。方針が不明なら、立派な言葉で埋める前に確かめます。
一週間の仕事を、作業・困った点・影響で書く
どの作業が何件あり、どこで止まり、誰にどんな影響があったかを残します。すべてを詳しく書く必要はありません。個人や顧客の機密は必要以上に書かず、社内で許可された場所で管理してください。
下は架空データです。一週間だけで恒常的な問題とは断定せず、例外的な週だった可能性も確認します。未測定なら「だいたい多い」を実績値に変えず、次に測る候補として扱います。

| 作業 | 観察したこと | 影響・未確認 |
|---|---|---|
| 請求前の確認20件 | 入力不足で3件差し戻し | 不足の原因は未分類 |
| 資料を探す5回 | 1回約6分を記録 | 自分と他者の保存先が混在 |
| 不在時の引継ぎ | 2件で確認先の記録なし | 担当不在で確認を待った |
| 相談対応 | 必要な相談を受け付けた | 相談件数の少なさを良い成果としない |
候補を3つ作り、本人が変えられる範囲を選ぶ
記録から、確認項目の整理、資料の保存場所の統一、引継ぎ情報の整備という3案を作ります。全部を目標にせず、自分の権限と部署の優先順位で選びます。他人の入力方法を変えるには、担当者や責任者との合意が必要です。
Atlassianの目標設計でも、行った作業と起きてほしい結果を区別して測定を考えます。個人の評価では、自分が担当する行動と周囲の条件に左右される成果を分けます。

| 候補 | 自分でできること | 確認が必要なこと |
|---|---|---|
| 確認の手戻りを減らす | 自分の手順を整え、不足を記録 | 項目変更の許可、原因分類 |
| 探す時間を減らす | 担当資料の保存先を整理 | 共有フォルダの変更権限 |
| 引継ぎを止めない | 不在時の確認先を記録 | 他メンバーが実際に使えるか |
数字は、現状と同じ定義で測る
20件中3件は15%ですが、一週間の記録だけで「半減」を約束しません。真央さんはまず4週間、対象件数と不足項目による差し戻しを記録し、上司と改善対象を選ぶことにしました。基準期間と対象をそろえます。
件数が月で違うなら、差し戻し件数だけでなく対象総数と率も併記します。ミスを報告しないほど良く見える目標は避けます。相談や不具合報告を減らすことを、問題の解決と同一視しないでください。

上司へ、候補と未確認点を添えて相談する
例:「今週の確認20件で、項目不足による差し戻しが3件ありました。ただ、原因の内訳と通常の水準はまだ分かりません。まず4週間測り、自分の確認手順で変えられる項目を選びたいです。今期の目標として、この進め方でよいでしょうか」。
改善率が必要と言われたら、測定後に目標値を合意する時期も相談します。全体の差し戻しを本人だけの責任にせず、担当範囲、基準値、品質を落とさない条件を明確にしてください。

評価シートへ書く完成例
例文は測定から始める形です。測定後に数字を確定することが制度に合うか先に確認してください。期首の数値目標が必須なら、過去の実績を取得し、根拠のある値で合意します。
「チェック表を作った」だけで終わらず、運用されたか、手戻りに変化があったかを確認します。作成物の完了と改善結果を別に残してください。
日常業務の維持も、条件を明確にして相談する
大きな改善余地がない仕事では、必要な品質を安定して維持することが重要です。対象、基準、例外時の報告、確認する記録を示し、評価対象になるか相談します。無理に不要な新企画を作る必要はありません。
例:「担当する定例処理を、合意した期限と確認手順に従って実施し、例外は発生時に責任者へ共有する。月次に処理件数、未完了、修正内容を確認する」。ゼロ件を約束するより、問題を隠さず対応できる条件を決めます。
仕事や権限が変わったら、期中にも確認する
担当変更、件数増、必要な協力が得られない場合は、その影響を記録して上司へ相談します。黙って抱えるのでも、結果が悪いから数字だけ変えるのでもなく、変更の理由と合意日を残してください。
定例面談には1on1の準備例が使えます。チーム全体の稼働と仕事量を決める場合はチームの目標設定例で、個人目標とは分けて考えます。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
補助の仕事でも目標にできる?
対象業務、必要な品質、引継ぎ、確認方法を具体化して相談できます。会社の評価基準と本人の担当範囲を確認してください。
数字がないと目標にならない?
制度によります。品質基準や具体的な成果物も候補になります。数値が必要なら、先に対象と測定方法を決めます。
将来やりたいことが浮かばない場合は?
今回の評価期間の仕事から考えられます。大きな将来像を無理に作るより、現在の役割と変えられる範囲を確認します。
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