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チームの目標設定は、目指す結果だけでなく、誰がどの仕事を担い、使える時間で実行できるかを合わせる作業です。役割を書いても、通常業務や確認に必要な時間を引いていなければ、計画は実行できないかもしれません。
架空の4人チームで、3つの改善案から1つを選び、担当と工数、品質条件、確認日を埋めます。一人の稼働が減った場合も、残りの人へ無条件に上乗せせず、範囲と期限を見直すところまで説明します。
この記事の目次
現状の問題と、目指す結果を合わせる
例のチームは、申請の入力不足で確認が往復する問題を扱います。9月100件で差し戻し20件という架空の現状を置きます。必要な確認を残しながら手戻りを減らすことが目的です。数字は自社で測り直してください。
Atlassianの目標設計は、行った作業と起きてほしい結果を分けて指標を考えます。この例でも「チェック表を作る」は施策、「入力不足の差し戻しが減る」は確認する結果です。
使える時間は、通常業務を引いて出す
勤務時間をすべて改善へ使えるわけではありません。通常業務、会議、休暇予定などを引き、改善へ使える時間を本人と確認します。忙しさの印象で配分せず、対象期間の予定をそろえてください。
下の20時間は残余時間の合計です。毎週同じとは限らないため、繁忙週や休暇のある週は更新します。余裕のない計画を残業で埋める前提にしません。

| 担当 | 勤務等の計画時間 | 通常業務等 | 改善へ使える時間 |
|---|---|---|---|
| 遥・責任者 | 40時間 | 32時間 | 8時間 |
| 健・入力設計 | 40時間 | 34時間 | 6時間 |
| 美咲・検証 | 32時間 | 28時間 | 4時間 |
| 大地・集計 | 24時間 | 22時間 | 2時間 |
| 合計 | 136時間 | 116時間 | 20時間 |
3つの案から、依存関係と工数で絞る
案Aは入力チェックの見直し、Bは申請者向け案内、Cは自動化です。作業本体だけでなく、関係者確認、試行、記録、週次確認を含めます。初週のAは本体8時間+確認・試行8時間+集計・振り返り2時間=18時間の見込みです。
AとBの本体だけで16時間。確認などを足せば20時間に収まらないため、例ではAを先に試し、BとCは保留します。見積りなので、実時間との差を記録して次の週へ反映してください。

| 案 | 本体の見込み | 必要な条件 | 今回の判断 |
|---|---|---|---|
| A:入力チェック | 8時間 | 変更権限、確認者、試行対象 | 準備・検証を含め18時間で採用 |
| B:申請者向け案内 | 8時間 | 案内責任者、配信方法 | Aの結果を見て再検討 |
| C:自動化 | 20時間 | 権限、例外処理、保守 | 今の稼働では保留 |
担当だけでなく、依存先と確認日を決める
「全員で協力」だけでは、止まったときの確認先が分かりません。責任者、作業担当、確認する人、依存する部署を分けます。依存先から回答がない状態で、相手の承諾や納期を勝手に決めません。
入力項目の承認前に全員へ案内すると、やり直しが生じるかもしれません。承認が必要なものと、練習用に試せるものを分けて進めます。
| 担当 | 作業と時間 | 依存先・確認 |
|---|---|---|
| 遥 | 関係者確認4時間、全体確認2時間 | 変更承認者。金曜に範囲確認 |
| 健 | チェック案作成6時間 | 遥が確認した範囲。木曜までに案 |
| 美咲 | 架空入力で試行4時間 | 健の案。抜けと誤判定を記録 |
| 大地 | 集計と振り返り2時間 | 元の受付記録。金曜に確認 |
速さと品質を同時に確認する
差し戻しが減っても、不足を見逃しただけなら目的を達成していません。対象数、理由、未処理、後から発覚した不足を確認します。速さだけを評価しないことを、開始前に共有してください。
相談や問題報告が減ったから良いとも限りません。言い出せなくなった可能性もあります。数字が良く見えるほど、その定義と記録が変わっていないかを確認します。

欠員が出たら、目標と仕事量を再合意する
翌週、健の改善稼働が6時間から0時間になったとします。使える時間は20−6=14時間。元の18時間計画に4時間足りません。範囲を減らす、期限を動かす、代替担当を確保する案を比較します。
例では対象項目を減らした最小版へ変更し、遥6時間・美咲4時間・大地2時間の12時間で試します。自動化や広い案内は進めません。元の目標値を維持できるかも再確認し、変更理由、日付、承認した人を記録します。

無料シートで、工数と再配分を見えるようにする
配布Excelには、稼働可能時間、作業配分、欠員時の再配分、品質条件をまとめました。実際の勤務予定と通常業務を入力し、誰かの余り時間を本人への確認なしに埋めないでください。
週次は実績と予定の差、止まる依存先、品質、翌週の稼働を確認します。目標を追加するなら何を減らすかも決めます。OKRを使う場合はOKRの具体例で成果と施策の分け方を確認できます。
配布ファイルは本文の例を再計算するための出発点です。黄色の入力欄を架空データで試してから使い、行を増やす際は集計・検索の参照範囲も合わせて延ばしてください。会社が認めた保存先で扱い、実データへ置き換える前に原本を別名で残します。

最後に、メンバーが同じ条件で動けるか確かめる
会議でうなずいたことを、すべての仕事への承諾と解釈しません。各担当へ、引き受ける範囲と使う時間、困ったときの相談先を確認します。権限がない作業や前提が不明な作業があれば、開始前に解消してください。
目標だけを掲げず、保留した仕事も共有します。他部署から追加依頼が来たら、個人が抱える前に責任者へ集め、範囲・優先順位・工数を見直します。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
目標は3つ必要?
固定数ではありません。目的と稼働に合わせて絞り、必要な確認や通常業務を含めて実行できるかを優先します。
全員へ均等に割り振るべき?
勤務時間、通常業務、役割、権限が違うため、件数の均等だけでは公平になりません。本人と稼働と支援を確認します。
途中で目標を変えてよい?
条件の変化と影響を示し、責任者と再合意します。未達を隠すために数字だけ変えず、変更日と保留した仕事を残します。
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