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パスキーの機種変更とは、古いスマホで使っていたパスキー(パスワードの代わりに指紋や顔認証でログインする方法)を、新しいスマホでも使える状態にすることです。

iPhoneのパスキーはiCloudキーチェーン、Androidのパスキーは多くの場合Google パスワード マネージャーに保存され、同じアカウントでサインインすれば新しい端末に同期されます。一方で、iPhoneとAndroidをまたぐと自動では移りません。

この記事では、2026年9月23日に確認したApple・Google・各社の公式ページをもとに、機種変更の前にすることと、パターン別の手順を説明します。

この記事の目次
01

結論:同じOS・同じアカウントなら自動で移る。OSをまたぐなら作り直す

パスキーが新しいスマホに引き継がれるかは、パスキーがどこに保存されているかで決まります

iPhoneで作ったパスキーは、ふつうiCloudキーチェーンに保存され、同じApple Accountのデバイスに同期されます。

Androidで作ったパスキーは、ふつうGoogle パスワード マネージャーに保存され、同じGoogleアカウントの端末で使えます。

この節の表「機種変更のパターンとパスキーの扱い」で、自分の機種変更に近い行を確認します。

SMBC日興証券のFAQでも、iPhoneどうし・Androidどうしは原則として再設定が不要、OSをまたぐ場合は原則として再設定が必要と案内しています。

機種変更のパターンとパスキーの扱い(Apple・Google・SMBC日興証券の公式ページを基に作成)
機種変更パスキーの扱いすること
iPhone → iPhoneiCloudキーチェーンで同期される同じApple Accountでサインインし、同期をオン
Android → AndroidGoogle パスワード マネージャーで同期される同じGoogleアカウントでログイン
iPhone ⇔ Android自動では移らない新しい端末で各サービスのパスキーを作り直す
セキュリティキーに保存キーの中にあり、スマホとは無関係キーをそのまま使う
02

機種変更の前にやること

新しいスマホでパスキーを使うには、まずApple AccountやGoogleアカウントにサインインできる必要があります。アカウントのパスワードと、確認コードを受け取る電話番号が今も使えるかを確かめておきます。

銀行や証券会社のアプリには、機種変更のときに専用の手続きが必要なものがあります。よく使う金融機関のFAQで「機種変更」の案内を読み、古い端末でしかできない手続きがあれば先に済ませます。

  • Apple AccountやGoogleアカウントのパスワードと、確認用の電話番号を確かめた
  • iPhoneはiCloudキーチェーン、Androidはパスワード マネージャーの同期がオンになっている
  • 主な銀行・証券会社のFAQで、機種変更の手続きを確認した
  • 各サービスで、パスワードやSMSなど別のログイン方法が使えることを確かめた
  • 古い端末は、新しい端末で主なサービスにログインできるまで初期化しない
03

iPhoneからiPhoneへ:iCloudキーチェーンの同期をオンにする

Appleの案内では、iCloudキーチェーンを使うと、承認したすべてのデバイスでパスワードやパスキーが最新の状態に保たれます。

  1. 新しいiPhoneで「設定」→自分の名前→「iCloud」を開きます。
  2. 「iCloudに保存済み」の「すべてを表示」を選びます。
  3. 「パスワードとキーチェーン」を選び、「このiPhoneと同期」をオンにします。

新しいiPhoneで同期をオンにすると、古いiPhoneなどほかのデバイスに、追加を承認するよう求める通知が届きます。

ほかのデバイスが手元にないときは、画面の指示に従ってiCloudセキュリティコードで承認します。同期が終わると、パスキーは「パスワード」アプリで確認できます。

04

AndroidからAndroidへ:同じGoogleアカウントでログインする

Googleは、Google パスワード マネージャーに保存したパスワードとパスキーは、同じアカウントでログインしているすべてのデバイスで使えると案内しています。

新しいAndroidで古い端末と同じGoogleアカウントにログインすれば、パスキーも使えるようになります。

Googleの開発者向けの説明では、新しい環境で同期したパスキーを使うには、まずGoogleアカウントにログインします。

そのうえで、Android端末の画面ロック(PINやパターン)か、Google パスワード マネージャーのPINを入力します。古い端末の画面ロックを思い出せるよう、機種変更の前に確かめておきます。

dアカウントは、2026年2月12日からAndroidで新しく作るパスキーが同期パスキーになり、機種変更で作り直す必要がなくなりました。ただし、それより前に作ったパスキーは作った端末でしか使えないため、新しい端末で作り直します

05

iPhoneとAndroidをまたぐとき:サービスごとにパスキーを作り直す

iCloudキーチェーンとGoogle パスワード マネージャーの間では、パスキーは自動では移りません

新しい端末で、各サービスにパスワードやSMSの確認コードなど別の方法でログインし、セキュリティ設定から新しいパスキーを作ります。

ログインの画面にQRコードが表示され、古いスマホで読み取ってログインできるサービスもあります。

新しいパスキーでログインできることを確かめたら、各サービスの設定から、古い端末のパスキーを削除します。金融機関は、新しい端末での登録に本人確認が必要なことがあるため、手続きに日数がかかることもあると考えて、早めに進めます。

なお、GoogleはiOS・iPadOS 17以降のiPhoneでも、Chromeを自動入力のアプリに設定すれば、パスキーをGoogle パスワード マネージャーに保存できると説明しています。

iPhoneとAndroidを両方使う人は、保存先を最初からGoogle パスワード マネージャーにそろえておくと、次の機種変更が楽になります。

  • 新しい端末で、別のログイン方法で各サービスにログインした
  • 新しい端末でパスキーを作り、ログインできることを確かめた
  • 古い端末のパスキーを、各サービスの設定から削除した
06

古いスマホをなくした・壊れたとき

iPhoneの場合、iCloudキーチェーンは複数のデバイスに同期されているため、1台をなくしてもほかのデバイスから使えます。

すべてのデバイスをなくした場合でも、Appleは、復旧用連絡先の助けを借りるか、信頼できる電話番号に届くSMSとデバイスのパスコードでキーチェーンを復旧できると案内しています。

なくした端末は、Googleの案内どおり、各サービスの設定からその端末のパスキーをすぐに削除します。端末のロックを解除できる人なら、その端末のパスキーでログインできてしまうためです。

大事なアカウントには、スマホとは別の予備の手段として、セキュリティキーを登録しておく方法もあります。

パスキーの基本はパスキーとは?で説明しています。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

dアカウントのパスキーは、機種変更でどうなりますか?

Androidでは、2026年2月12日以降に新しく作ったパスキーが同期パスキーになり、同じGoogleアカウントでログインした端末に自動で同期されるため、機種変更での再発行は不要です。それより前に作ったパスキーは作った端末でしか使えません。

機種変更したら、パスキーでログインできません。

新しい端末が古い端末と同じApple AccountやGoogleアカウントでサインインしているか、キーチェーンやパスワード マネージャーの同期がオンかを確認します。OSをまたいだ場合は、パスワードなど別の方法でログインし、パスキーを作り直します。

Googleアカウントのパスキーは、新しいスマホでも使えますか?

同じGoogleアカウントでログインしたAndroidやChromeで使えます。新しい端末で初めて使うときは、古いAndroidの画面ロックか、Google パスワード マネージャーのPINの入力を求められることがあります。

古いスマホは、いつ初期化してもいいですか?

新しい端末で、よく使う銀行・証券会社・メールなどにログインでき、パスキーやほかのログイン方法が使えることを確かめてからにします。古い端末でしかできない手続きが残っていないかも確認しておきましょう。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。

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