昇進試験の論文は、「結論 → 現状と課題 → 解決策 → 効果と決意」の4段落の型に、自分の職場の具体的な材料を入れると書きやすくなります。採点で見られやすいのは、立派な言葉より、課題を見つけて人を動かせるかです。

会社によって課題や文字数、採点の基準は違います。この記事の型は、課題解決や管理職としての考えを問う出題に使えるものです。

この記事では、2026年9月24日に確認した文化審議会の「公用文作成の考え方」も参考に、読みやすい論文の書き方を説明します。

この記事の目次
01

結論:4段落の型に、自分の職場の材料を入れる

課題解決や管理職としての考えを問う論文は、次の4段落の型で書けます。

  1. 結論:課題に対する自分の考えを、最初の段落で短く示す。
  2. 現状と課題:職場の具体的な出来事や数字で、何が問題かを説明する。
  3. 解決策:自分がどう動き、周りをどう巻き込むかを書く。
  4. 効果と決意:実行した結果どうなるか、昇進後にどう取り組むかで締める。

採点で見られやすいのは、課題を見つけて人を動かせるかです。

02

記入例:「若手の育成」がテーマの場合

自分の職場の材料を、4つの段落に書き分けた例です。〇〇の部分を自分の仕事に置き換えます。

4段落の記入例(テーマ:若手の育成)
段落書くこと記入例
結論自分の考え若手が自分で判断できる場面を増やすことが、課の生産性を上げる鍵だと考える
現状と課題具体的な出来事・数字〇〇の確認待ちで、若手の作業が1日平均〇時間止まっている
解決策自分の行動と巻き込み方判断の基準を一覧にし、週1回15分の振り返りで任せる範囲を広げる
効果と決意結果と今後確認待ちを半分にし、空いた時間を顧客対応に回す。課長として率先して取り組む
03

読みやすい文の書き方:一文を短く、結論を先に

文化審議会の「公用文作成の考え方」では、一文を短くし、50〜60字ほどになったら読みにくくなっていないか意識するとよいとしています。一文の論点は1つにし、結論は早めに示して理由や詳細を続けることも勧めています。

直す前:「若手の育成については様々な課題があり、特に確認待ちの時間が多いことから、判断基準の整備が必要であると考えられるため、私は基準の一覧を作ることを提案したい。」

直した後:「若手の育成の課題は、確認待ちの時間が多いことだ。そこで私は、判断の基準を一覧にして共有する。」

04

時間配分:60分なら構成に15分

試験時間が60分の場合の目安です。構成に時間をかけると、書き直しが減ります。

  1. 構成(15分):4段落それぞれに書く材料を、箇条書きでメモする。
  2. 執筆(35分):メモの順に書く。手書きなら、1段落ごとに字数を確かめる。
  3. 見直し(10分):自己チェックの表で確かめ、誤字と長すぎる文を直す。
05

AIの使い方の線引き:書かせずに、反論をもらう

試験の本番でAIは使えません。練習でAIに論文を書かせると、自分の職場の材料が入らず、本番で再現できなくなります。

練習では、自分で書いた論文をAIに見せて「採点者ならどこに反論するか」「具体性が足りない段落はどこか」を聞く使い方が役立ちます。社外秘の情報は入力しないでください。

06

採点前の自己チェック

書き終えたら、次の項目を確かめます。

  • 最初の段落で、自分の考え(結論)を示している
  • 職場の具体的な出来事や数字が1つ以上ある
  • 解決策に「自分が何をするか」が書かれている
  • 周りの人をどう巻き込むかが書かれている
  • 60字を超える文は、分けられないか見直した
  • 最後に、昇進後の取り組みを書いている
QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

論文の文字数はどれくらいですか?

会社によって違うので、試験の案内に書かれた字数を確かめましょう。指定の字数に近づけて書き、4段落の分量が大きく偏らないようにします。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
練習でAIを使ってもいいですか?

AIに論文を書かせると、自分の職場の材料が入らず本番で再現できません。自分で書いた論文を見せて、反論や具体性が足りない段落を聞く使い方がおすすめです。社外秘の情報は入力しないでください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
手書きの試験で気をつけることは?

書き直しに時間がかかるため、構成のメモに時間をかけましょう。1段落ごとに字数を確かめ、長い文は最初から短く分けて書くと、読みやすく書き直しも減ります。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。

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