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見積もりの依頼が届いたけれど、まだ金額を出せない。仕入れ先の回答待ちだったり、必要な条件が足りなかったりすると、何と返信すればよいか迷いますよね。まずは依頼を受け取ったことを伝え、見積もりを出せる予定が分かるならその日時を、分からないなら次に連絡する日時を添えます。
この記事は、見積もりを頼まれた側の返信を扱います。依頼する側の書き方や、届いた見積書へのお礼とは分けて読み進めてください。会社・人物・資料名・日時はすべて架空の例です。送る前に、自分が確認できた状況と、守れる予定へ置き換えましょう。
この記事の目次
まずは「受領」「今の状態」「次の連絡」を伝える
返信に必要なのは、依頼へのお礼、何を確認しているか、いつ何を伝えられるかの三つです。金額が出るまで何も返さず待つより、受領の連絡を先にすれば、相手は依頼が届いたかを確認できます。
ただし、「承知しました。対応します」だけでは、依頼を受け取ったのか、条件を含めて引き受けたのかが曖昧です。まだ調べているなら「内容を確認しております」と書き、見積もりを提出する予定と、進捗を知らせる予定を区別してください。
相手から期限を指定されていても、確認前に「間に合います」と答える必要はありません。希望を受け取ったことと、その時刻までに回答できるかの確認は別です。難しいと分かった時点で、待たせたままにせず知らせましょう。
| 自分の状態 | 返信で伝えること | 約束する範囲 |
|---|---|---|
| 条件がそろい、回答予定も確認できた | 受領と、見積もりを送る日時 | 確認できた見積もり回答予定 |
| 仕入れ先などの回答待ち | 確認中の項目と、次に状況を知らせる日時 | 次の連絡。見積もり完成とは分ける |
| 数量・仕様などが足りない | 足りない項目を具体的に質問する | 条件確認後に回答予定を知らせること |
| 見積書が完成した | 対象・添付名・主な条件 | 実際に確認した資料の送付 |
| 対応できない | 対応できない範囲と、その旨 | 提供できないものを引き受けない |
回答予定が分かるなら、受領の返信に添える
次は、案内カード200部の見積もり依頼を受け、社内で11月12日12時までの回答を確認できた場面です。これは見積もりの回答予定で、制作物の納品予定ではありません。
「明日中」でも同じ日を共有できる場面はありますが、担当者が転送したり、後から読み返したりするなら日付と時刻が残るほうが確認しやすくなります。自分の返事を相手がいつ読むかも考えて、曖昧な表現を減らしてください。
まだ社内の確認が取れていないなら、この例文の日時をそのまま使わないでください。相手の希望時刻を、自分が回答できる時刻として写してしまうと、意図しない約束になります。次の「回答時刻が分からない場合」から選びます。
回答時刻が分からないときは、次の報告を約束する
仕入れ先の返答を待っていて、見積もりの完成日時をまだ決められないこともあります。そのときは、完成を約束する代わりに「何を確認中か」「次にいつ状況を伝えるか」を書きます。確認中の事情は、相手が判断するのに必要な範囲で十分です。
この例の15時は、見積書を送る時刻ではありません。状況を報告する時刻です。15時になっても仕入れ先から返答がなければ、「まだ確認中です。次は11月11日10時までに状況をご連絡します」のように、今の状態と次の連絡を伝えます。
相手が11月10日12時までの回答を求めているなら、15時の報告だけでは要望に答えられません。「ご希望の12時までに金額を確定することは難しい状況です」と、期限に対応できないことも先に伝えてください。連絡日時を入れれば、相手の希望を満たしたことになるわけではありません。

条件が足りないときは、必要な項目だけ質問する
「詳細をお願いします」だけでは、相手も何を答えるべきか迷います。数量、サイズ、用紙、仕上げ、希望納期などのうち、今回の見積もりに必要で、まだ分からない項目を選んで質問しましょう。
すでに「200部」と書いてあるなら、もう一度数量を聞く必要はありません。確定している条件を一つ残し、不足している条件だけを具体的に聞くと、やり取りが進みやすくなります。
相手が用紙の名前を知らない場合は、専門用語を増やすより「薄めの配布用か、厚めの招待状に近いものか」のように、使い道から確認する方法もあります。ただし、候補を出せるかは自社の対応範囲を確かめてから案内してください。
条件が決まる前に概算を出すなら、何を仮定した金額なのか、どこが変わる可能性があるかを見積書と本文の両方でそろえます。「だいたいこの金額」で進めず、正式に確認が必要な点を相手に残しましょう。

見積書ができたら、対象と添付ファイルを明示する
見積書を送る返信では、何の見積もりか、何を添付したか、相手に確認してほしい点を書きます。メール本文に金額を重複して書くと、片方だけ直して食い違うこともあります。書く必要がある場合は、税の扱いや条件も含めて資料と照合してください。
次は、用紙と仕上げの条件を別途確認し、見積書の第2版を用意できた場合です。前の例の「条件が未定」の状態から、無断で条件を決めたという意味ではありません。
「添付しました」と書いても、実際に付いているとは限りません。送信前の下書きで添付名を確認し、そのファイルを開いて中身まで確かめます。社内で決めた共有リンクを使う場合は、例文の添付部分を共有先と閲覧方法の説明に変えてください。
PDFは文書を共有する際の選択肢ですが、PDFにしただけで内容が変更できなくなるわけではありません。ファイル形式やパスワードの扱いは、職場と相手先で認められている受け渡し方法に従います。
約束した回答に遅れそうなら、期限前に知らせる
一度「11月12日12時までに送る」と伝えた後で、間に合わないと分かる場合もあります。謝罪だけで終わらず、何が遅れているか、新しい回答予定が分かるか、分からないなら次にいつ状況を伝えるかを書きます。
この15時も、金額を必ず回答する時刻ではありません。新しい見積もり回答日時を確認できた場合だけ、「11月13日10時までに見積書をお送りします」のように変えます。相手が変更を了承したことにして記録しないでください。
メールを読む前に相手が判断する可能性があるほど急ぎなら、普段決めている連絡手段で補足します。送ったという自分の記録と、相手に伝わった・変更が確認できたという状態は分けて残しましょう。
対応できない依頼は、できない範囲をはっきり伝える
辞退する場合も、まず依頼へのお礼を伝えます。そのうえで、今回の仕様や日程に対応できないことを書きます。詳しく説明できない社内事情や、未確認の別会社の対応状況まで書く必要はありません。
日程だけが難しく、別の日なら対応できると確認済みの場合は、その候補を添えられます。確認していないまま「納期を延ばせばできます」と書くのは避けてください。代替案を出せないときは、無理に用意せず辞退を明確に伝えます。
依頼を受け取った返信は、制作を始める連絡とは分けましょう。見積もり後にどの確認をもって着手するかは、職場の手順に沿って確認します。この記事の例文だけで、契約や発注の状態を判断することはできません。
送信前は、数量・版・宛先を見積書と照合する
文章が丁寧でも、別の取引先の見積書を添付してしまえば、依頼への回答になりません。送り先から添付の中身まで、下書きと資料を並べて確かめます。今回は数量200部とファイル名Q-021-v2.pdfを例にしています。
古い版を添付したまま本文だけ「v2」に変えても直りません。添付したファイル自体を開き、必要な修正が反映されているかを確かめてください。金額がある場合は、数量、単価、税の扱い、合計、条件が本文と一致するかも確認します。
送信後は、使用した版、送った日時、まだ返答を待つ項目を残します。「送付済み」と「内容の了承を得た」は別の状態です。相手の返信がない段階で、仕様や期限を了承したことにして作業を進めないようにします。

| 確認する場所 | この架空例で確かめること | 食い違ったとき |
|---|---|---|
| 宛先と資料の宛名 | どちらも今回の依頼先か | 元の依頼と照合して直す |
| 件名と数量 | 案内カード200部で一致しているか | 数量の変更履歴を確認する |
| 添付名と本文 | Q-021-v2.pdfで一致しているか | 正しい版を選び直す |
| 開いた添付の中身 | 確認済みの用紙・仕上げ・納期か | 未確定の条件を確定扱いにしない |
| 日時の表現 | 回答完了か、状況報告か | 約束する内容を明記する |
| 送信の状態 | 下書きなのか、送信記録があるか | 未送信を送信済みにしない |
返信の宛先と添付の扱いは、メール側でも確かめる
元のメールへの返信なら、件名を保つと前後の経緯をたどりやすくなります。ただし、元の件名が別件を指している場合や、新しい依頼として分ける必要がある場合は、職場の方法に合わせて変更します。どんな場合もRe:を残さなければならないわけではありません。
Gmailの「返信」は送信者へ、「全員に返信」は送信者とTo・Ccの受信者へ返します。Ccは、宛先に加えて情報を共有する相手です。全員への共有が必要か、見積条件を知らせてよい相手かを確かめてから選んでください。Googleの公式説明でも違いを確認できます。
また、Gmailでは返信時に元の添付が自動で含まれません。今回は自分が作った新しい見積書を付けるので、元添付の有無とは別に、必要な資料を実際に添付します。Googleの添付ファイルの案内を確認し、送信前に下書きの添付名と中身を見てください。
スマートフォンでは宛先や添付名が省略されることがあります。文字の一部だけで判断せず、宛先を開く、添付を開くなど、最後まで確認できる表示へ進みましょう。確認しにくい場合は、落ち着いて確認できる端末で仕上げます。
繰り返す返信は、状況ごとのひな形に分けて残す
毎回同じ文章を一から考えているなら、受領、回答待ち、条件確認、送付、遅延、辞退を別々のひな形として残せます。ひな形とは、相手や条件に合わせて直すための文章の土台です。完成済みの約束を、そのまま次の相手へ送るものではありません。
使うときは、会社名、対象、数量、回答予定、次回連絡、添付名を見直します。特に「回答を送る」と「状況を知らせる」を、同じ欄で入れ替えないようにしましょう。チームで共有する場合は、誰が回答時刻を確認するかも決めておくと使いやすくなります。
文章の制作や校正を外部へ相談する場合も、確認していない条件を文章担当者に決めてもらうわけではありません。まず自分たちで使う場面と確認項目をそろえます。社外へ渡せる情報の範囲を確かめ、実名や具体的な取引条件を伏せた見本を用意してください。
最後に、相手が次に何を待てばよいかを確認する
見積もり依頼への返信は、長いお礼より、相手が次の判断をできることが大切です。何の依頼を受け取ったか、何が決まっていないか、いつ何を伝えるか。この三つが読み取れるかを、送信前に確かめましょう。
買い手として条件をそろえて依頼したい場合は、相見積もりを比較しやすく頼む方法を参照できます。無料で対応する範囲と、有料になる調査・制作の境目を整理したい場合は、無料見積もりと作業範囲の決め方で確認できます。
まずは今の状態に合う例文を一つ選び、事実と予定へ置き換えてください。完成日時が分からなければ、次の状況報告を決めます。文章を整えた後は、宛先と資料を照合するところまで進めれば、返事の書き方だけで止まらずに準備できます。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
見積もりの金額が分かるまで返信しなくてもよいですか?
金額が未確定でも、受領と確認中の項目は先に伝えられます。回答予定が不明なら、次に状況を連絡する日時を示してください。取引先や職場で決めた返信期限がある場合は、その方法に従います。
「確認してご連絡します」だけでは不十分ですか?
短い受領連絡として使える場面はありますが、相手が回答を待つなら、何を確認中で、いつ何を連絡するかを足すと判断しやすくなります。見積もり完成が未定の場合、次の連絡日時と混同しないでください。
件名はRe:のままでよいですか?
同じ依頼への返信なら、元の件名を保つ方法があります。別件の見積もりへ変わった、件名が内容と合わないなどの場合は、対象が分かる件名へ直します。職場や取引先の運用も確かめてください。
見積書は必ずPDFで送るべきですか?
必須とは限りません。相手の希望と、職場で認められた受け渡し方法を確認します。PDFにするだけで改変防止になるわけではなく、形式にかかわらず宛先・数量・仕様・版と、実際に開けるかを確かめます。
先に伝えた回答予定に間に合わないときはどうしますか?
間に合わないと分かった時点で、期限前に知らせます。遅れる項目、新しい回答予定、または次の状況報告の日時を伝えます。変更を送ったことと、相手の了承が取れたことは分けて記録してください。
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