出社に意味がないと感じるのは、会社でなくてもできる仕事の日に、通勤の時間だけがかかるからです。出社の意味は、会う必要がある仕事を出社日に集められるかで変わります。

国土交通省の2025年度の調査では、直近1年間にテレワークをした雇用型の就業者は16.8%でした。テレワークをしている人は少数で、出社が基本の職場が多いのが実情です。

この記事では、2026年9月24日に確認した国土交通省の調査と企業の公式発表をもとに、会社が出社を求める理由、出社日の使い方、上司に働き方を提案する方法を説明します。

この記事の目次
01

結論:出社日に「会う必要がある仕事」を集める

出社が無駄に感じるのは、パソコンに向かう1人の作業を、会社でもしているからです。出社日には、会うと早く進む仕事を集めます。

  1. 相談と判断:顔を合わせて話すと早く決まること。
  2. 人に教える・教わる:隣で見せたほうが伝わること。
  3. 関係づくり:他部署の人と話す、新しいメンバーと知り合う。

1人で集中して進める作業は、在宅の日に回せるなら回します

02

会社が出社させたがる理由

Amazonは2024年9月、社員に週5日の出社に戻す方針を示しました。理由として、会社の文化を学んで強めやすいこと、協力やアイデア出しがより簡単で効果的になること、教え合いがスムーズになることを挙げています。

表「会社の理由と、働く人ができること」のように、会社の理由が分かると、出社日にやるべきことも見えてきます。

会社の理由と、働く人ができること
会社の理由働く人ができること
相談や判断を速くしたい相談ごとを出社日にまとめる
新人や若手を育てたい教える時間を出社日に予定する
情報を社外に出したくない持ち出せない資料の作業を出社日に行う
仕事ぶりが見えにくい在宅の日の成果を、決まった形で報告する
03

テレワークの今:直近1年で実施した人は16.8%

国土交通省の令和7年度テレワーク人口実態調査(2025年10月、4万人)では、雇用型の就業者のうち、これまでにテレワークをしたことがある人は25.2%、直近1年間にテレワークをした人は16.8%でした。

コロナ禍の後は減り続けていましたが、この調査では増加に転じ、安定した動きになったとされています。

テレワークをしている人の割合(雇用型の就業者、2025年度)

  1. これまでにしたことがある

    雇用型テレワーカーの割合

    25.2 %
  2. 直近1年間にした

    直近1年間の実施率

    16.8 %
国土交通省「令和7年度テレワーク人口実態調査」(2026年9月24日確認)。2025年10月のWEB調査、有効回答4万人です。

直近1年間にテレワークをした人は、雇用型の就業者の2割に届きません。出社を前提にした職場のほうが多いと考えられます。

04

出社日を無駄にしない使い方

出社日の前日に、会って話したい人と議題を決めておくと、出社の時間を有効に使えます。確認リストの4つを、出社日の前に見直します。

通勤の時間も、1日の予定を整理する、音声で学ぶなど、使い方を決めておくと負担感が減ります。

  • 出社日の前日に、会って話したい人と議題を決めた
  • 相談ごとを出社日にまとめた
  • 1人で集中する作業は、在宅の日に回した
  • 出社日に、他部署の人と話す時間を少し取った
05

上司に出社と在宅の分け方を提案する

在宅でできる仕事が多いなら、出社と在宅の分け方を上司に提案できます。「出社したくない」ではなく、「成果を上げるための分け方」として伝えます。

提案を文書にするときは、業務改善の提案書の書き方の記入例が使えます。

06

それでも合わないなら:働き方を職場選びの条件にする

会社の方針として全員の出社が決まっている場合は、個人の提案では変わらないこともあります。在宅での働き方を重視するなら、次の職場を選ぶ条件に入れることも選択肢です。

転職を考えるときは、転職が怖くて動けない人へで、辞めずに試せる手順を紹介しています。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

会社はなぜ出社させたがるのでしょうか?

相談や判断を速くしたい、新人を育てたい、会社の文化を保ちたいといった理由があります。Amazonは2024年9月に週5日の出社に戻す方針を示し、協力やアイデア出しがより簡単で効果的になることなどを理由に挙げました。

出社するだけで疲れるのはなぜですか?

通勤の時間と混雑に加え、周りの音や話しかけられることで、集中が途切れやすいからです。出社日には会って話す仕事を集め、集中する作業を在宅の日に回すと、疲れ方が変わることがあります。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
出社は時代遅れですか?

一概には言えません。国土交通省の2025年度の調査では、直近1年間にテレワークをした雇用型の就業者は16.8%で、出社が基本の職場が多いのが実情です。会う必要がある仕事と、1人でできる仕事を分けて考えましょう。

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