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経理の残業は、1年中多いわけではありません。月末・月初の締めと、決算の時期に集中しやすい仕事です。
厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)では、経理事務は「残業が少ない」一方、決算期には日常の業務と並行して決算を行うため、残業が多くなることがあると紹介されています。
この記事では、2026年9月24日に確認した厚生労働省の職業情報と統計をもとに、繁忙期のカレンダー、残業を減らせる作業と減らせない作業、残業の少ない職場の見分け方を説明します。
この記事の目次
結論:残業は締めと決算に集中する。山を低くする作業から減らす
経理の残業が多いかどうかは、時期と職場で大きく変わります。月末・月初の締めと、四半期や年度末の決算に集中しやすいのが特徴です。
残業が増える主な理由は、次の3つです。
- 締めの期限が決まっている:月次の締めや決算の日程は、後ろにずらせない。
- 書類が遅れて届く:他部署からの請求書や経費の申請が、締め切り直前に集まる。
- 手作業が多い:明細の入力や照合を、手で行っている。
2と3は、職場のやり方で減らせる残業です。
経理の繁忙期カレンダー
表「経理の繁忙期」で、1年の中で忙しくなりやすい時期をまとめました。3月決算の会社なら、決算の作業は4〜5月に集中します。
決算の月は会社ごとに違うため、転職の前は求人票や面接で、決算の月と繁忙期の働き方を確かめます。
| 時期 | 主な仕事 | 忙しさ |
|---|---|---|
| 毎月の月末・月初 | 請求書の発行、支払い、月次の締め | 数日、忙しくなりやすい |
| 四半期末 | 四半期の決算、開示の準備(上場企業など) | 忙しくなりやすい |
| 決算期 | 年次の決算、税務申告の準備 | 最も忙しくなりやすい |
| 年末・年始 | 年末調整など、年末・年始の手続き | 会社によって忙しくなる |
統計で見る:一般労働者の残業は月13.2時間(2025年)
厚生労働省の毎月勤労統計調査(2025年分、事業所規模5人以上)では、一般労働者の所定外労働時間は月13.2時間でした。職種別の数字ではないため、経理だけの平均ではありません。
経理の残業時間を職種別に示す公的な統計は、見当たりませんでした。なお、残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間と法律で決められています(臨時的な特別の事情がある場合を除く)。
減らせる作業・減らせない作業
表「経理の作業と減らし方」のように、残業を作業ごとに分けると、手を打つ順番が決まります。決算の判断や税務のように減らしにくい作業は、早めに準備を始めて山を低くします。
会計ソフトの自動化の考え方は経理はAIでなくなる?で、流れの見直しは業務自動化の始め方で紹介しています。改善を上司に提案するときは、残業の多い作業を時間で示すと通りやすくなります。
| 作業 | 減らし方 |
|---|---|
| 明細の入力・照合 | 会計ソフトで銀行やカードの明細を自動で取り込む |
| 請求書・経費の回収 | 締め切りと様式を先に知らせ、遅れを減らす |
| 転記・集計 | 表計算の関数やひな形で、手作業を減らす |
| 決算の判断・税務 | 減らしにくい。早めに準備を始めて山を低くする |
残業の少ない職場の見分け方
転職の前は、求人票の「月平均の残業時間」だけでなく、繁忙期の働き方を確かめます。確認リストの項目を、求人票と面接で確かめましょう。
一人で経理を担当する職場は、繁忙期に休みにくいこともあります。一人経理の悩みは、一人経理を辞めたい人へで説明しています。
- 求人票に、月平均の残業時間が書かれている
- 面接で、繁忙期の残業時間を具体的に答えてもらえた
- 会計ソフトなどで、明細の取り込みが自動になっている
- 経理の人数に対して、担当する会社や事業の数が多すぎない
- 決算の一部を、外部の専門家に頼んでいる
残業が続いて限界なら:業務量を見える形にして相談する
繁忙期でもないのに残業が続く、休日も仕事をしているといった状態なら、業務量そのものを見直す必要があります。1週間の作業時間を記録して、上司に見せましょう。
体調を崩しているときは、医療機関への相談を優先してください。経理そのものが合わないと感じるなら、経理に向いてない?で、原因別の判断表を紹介しています。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
残業は何時間から多すぎると言えますか?
法律では、残業時間の上限は原則として月45時間・年360時間です。臨時的な特別の事情があって労使が合意する場合でも、月100時間未満、複数月平均80時間以内、年720時間以内とされています。
経理はルーティンワークばかりですか?
毎月くり返す作業は多いものの、厚生労働省の職業情報では、機械化で単純な計算や帳票の作成は少なくなり、仕事が高度化・専門化していると紹介されています。決算や分析など、判断が要る仕事もあります。
経理で残業が少ない職場はありますか?
会計ソフトで明細の取り込みが自動になっている、経理の人数に余裕がある、決算の一部を外部に頼んでいる職場は、残業が少ない傾向があると考えられます。面接で繁忙期の残業を具体的に聞いて確かめましょう。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- 厚生労働省 職業情報提供サイト(job tag):経理事務(新しいタブで開きます)
- 厚生労働省:毎月勤労統計調査 令和7年分結果確報(新しいタブで開きます)
- 厚生労働省 働き方改革特設サイト:時間外労働の上限規制(新しいタブで開きます)
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