この記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。

CPUの型番は、メーカーが製品のブランド、世代、性能の位置づけ、用途を数字と英字で表したものです。たとえば「Core i5-8250U」なら、Intelの中位(i5)の第8世代で、省電力のノート向け(U)と読めます。

型番の読み方を知っていれば、中古PCの世代やWindows 11への対応、新品どうしの性能の差を、カタログだけで判断できます。

この記事では、2026年9月23日に確認したIntelとAMDの公式情報をもとに、主な3つのブランドの読み方を実際の型番で説明します。

この記事の目次
01

結論:型番は「ブランド → 世代 → 性能 → 末尾の英字」の順に読む

どのメーカーの型番も、左から順に読むと意味が分かります。最初にブランドとグレード(i5、Ultra 7、Ryzen 5など)、次に世代を表す数字、その後に同じ世代の中での性能の位置、最後に用途を表す英字が続きます。

性能を比べるときは、グレードより世代を先に見るのがコツです。新しい世代のCore i5が、古い世代のCore i7より速いことはよくあります。同じ世代の中で比べるときに、グレードと末尾の英字が効いてきます。

CPUの型番を読む順番(例:Core i5-8250U)

  1. ブランドとグレード

    「Core i5」=Intelの中位のグレード。i3<i5<i7<i9の順に上位

  2. 世代

    「8」=第8世代。第10世代以降は「10210」のように2桁になる

  3. 性能の位置

    「250」=同じ世代の中での位置づけ。数字が大きいほど上位のことが多い

  4. 末尾の英字

    「U」=省電力のノート向け。Hは高性能ノート、Kはデスクトップの上位など

Intelの公式の命名規則を基にPROBEFOLIOが作成した読み方の例です。

左から順に読むと、「第8世代の中位クラスで、薄型ノート向けの省電力CPU」と分かります。

AMDのRyzenやIntelのCore Ultraも、読む順番は同じです。数字の位ごとの意味だけが違うので、次の節からブランドごとに確認します。

02

自分のPCのCPUを調べる方法

Windowsでは、「設定」→「システム」→「バージョン情報」を開くと、「プロセッサ」の欄にCPUの名前が表示されます。キーボードの「Windows」キーと「X」キーを同時に押し、「システム」を選んでも同じ画面が開きます。

タスクマネージャー(「Ctrl」+「Shift」+「Esc」)の「パフォーマンス」→「CPU」でも、右上に名前が表示されます。こちらはCPUの使用率も同時に見られるので、PCが重いときの確認にも使えます。

  • 「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「プロセッサ」
  • 「Windows」+「X」→「システム」
  • タスクマネージャー →「パフォーマンス」→「CPU」の右上
Windows 11の設定のシステム、バージョン情報の上部。プロセッサ AMD Ryzen 7 5700X 8-Core Processor、実装 RAM 32.0 GB、グラフィックス カード、ストレージの4つの欄が並んでいる。
「プロセッサ」の欄にCPUの型番が表示されます。この例の「Ryzen 7 5700X」は、この記事のRyzenの読み方では、グレードが7、5000シリーズで、末尾のXは動作の速い上位モデルです。画像を大きく見る ↗(新しいタブで開きます)
03

IntelのCore i(第8〜14世代)の読み方

Core iシリーズは、ハイフンの後の数字の最初が世代です。第9世代までは1桁(Core i5-8250U=第8世代)、第10世代以降は2桁(Core i7-1165G7=第11世代、Core i7-14700K=第14世代)になります。

末尾の英字は用途を表します。ノート向けでは、Uが省電力、Hが高性能、デスクトップ向けでは、Kが性能の上限を自分で引き上げられる上位モデル、Fが内蔵グラフィックスを持たないモデル、Tが省電力モデルです。

第11世代のノート向けに付く「G7」「G4」は、内蔵グラフィックスの段階を表します。

Core iの型番の例(Intelの命名規則による読み方)
型番世代読み方
Core i5-7200U第7世代中位・省電力ノート。Windows 11の対応一覧にはない
Core i5-8250U第8世代中位・省電力ノート。Windows 11の対象
Core i7-1165G7第11世代上位・ノート(G7は内蔵グラフィックスの上位)
Core i7-14700K第14世代上位・デスクトップ(Kは上限の引き上げが可能)
04

IntelのCore Ultra(シリーズ1〜3)の読み方

2023年末から、Intelの上位ブランドは「Core Ultra」に変わりました。「Core Ultra 7 155H」のように、グレードの後の3桁の数字の最初がシリーズ(世代)を表します。

1で始まればシリーズ1、2はシリーズ2、3はシリーズ3です。

シリーズ2では、末尾が「V」のモデル(例:Core Ultra 7 258V)が省電力ノート向けで、NPU(AI処理装置)の性能は最大48 TOPSです。

2026年1月に発表されたシリーズ3には、「Core Ultra X9 388H」「Core Ultra X7 358H」のように「X」が付くクラスが加わりました。

Intelは、Xのモデルを内蔵グラフィックスの性能が最も高いクラスと説明しています。

「Core 5 120U」のように「i」も「Ultra」も付かない名前は、普及価格帯の製品です。Core Ultraとは別のブランドなので、同じ数字でも性能の位置づけは異なります。

Core Ultraの型番の例(Intelの公式情報、2026年9月23日確認)
型番シリーズ読み方
Core Ultra 7 155Hシリーズ1上位・高性能ノート(H)
Core Ultra 7 258Vシリーズ2上位・省電力ノート(V)。NPUは最大48 TOPS
Core Ultra 9 285Kシリーズ2最上位・デスクトップ(K)
Core Ultra X9 388Hシリーズ3Xは内蔵グラフィックスが最も強いクラス。高性能ノート
Core Ultra 5 335シリーズ3中位・ノート
05

AMDのRyzenの読み方:2023年以降のノート向けは3桁目に注意

Ryzenは、「Ryzen 5」の5がグレード(3<5<7<9)、4桁の数字の千の位が世代の目安です。デスクトップ向けの「Ryzen 7 5700X」なら5000シリーズで、末尾のXは動作の速い上位モデルを表します。

注意が必要なのは、2023〜2024年に出たノート向けです。AMDはこの時期、数字の千の位を発売年、百の位をグレード、十の位をCPUの設計の世代(Zen 3、Zen 4など)で表しました。

AMDは2023年の発表で、Ryzen 7030シリーズがZen 3、7040シリーズがZen 4だと説明しています。

つまり「Ryzen 5 7530U」はZen 3、「Ryzen 5 7540U」はZen 4で、数字が1つしか違わないのに中身の世代が違います

2024年以降の「Ryzen AI 9 HX 370」「Ryzen AI 7 350」のように「AI」が付く名前は、Ryzen AI 300シリーズです。NPUの性能は最大50 TOPSで、Copilot+ PCの条件を満たします。

Ryzenの型番の例(AMDの公式情報による読み方)
型番世代の目安読み方
Ryzen 5 2500U2000番台(ノート)Windows 11の対応一覧にない
Ryzen 7 5700X5000シリーズ(Zen 3)上位・デスクトップ
Ryzen 5 7530U2023年のノート向け(Zen 3)十の位の3=Zen 3
Ryzen 5 7540U2023年のノート向け(Zen 4)十の位の4=Zen 4
Ryzen AI 9 HX 370Ryzen AI 300シリーズNPU最大50 TOPS。Copilot+ PCの条件を満たす
06

型番から性能を比べるコツと、Windows 11対応の目安

性能を比べるときは、次の順に見ます。

  1. 世代:いちばん先に見ます。世代が違うと、グレードの上下が逆転することがあります。
  2. 末尾の英字(U・H・Kなど電力の区分):同じ「Core i7」でも、省電力のUと高性能のHでは、処理の速さも発熱も違います。
  3. グレード(i5・i7、Ryzen 5・7など):世代と英字が同じもの同士で比べます。

細かな比較が必要なら、同じ条件で測ったベンチマークの比較サイトの数字を参考にします。

中古PCでは、Windows 11に正式対応しているかも型番で分かります。Intelは第8世代以降、AMDは3000番台以降が目安で、ノート向けのRyzen 2000番台は対象外です

詳しくは中古パソコンのWindows 11対応の見分け方で説明しています。AI機能を使う場合のNPUの考え方はNPUとは?をご覧ください。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

自分のPCのCPUの型番は、どこで調べられますか?

Windowsでは「設定」→「システム」→「バージョン情報」の「プロセッサ」の欄に表示されます。タスクマネージャーの「パフォーマンス」→「CPU」の右上でも確認できます。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
Core i5とCore i7は、どちらが速いですか?

同じ世代・同じ用途(末尾の英字が同じ)なら、Core i7のほうが上位です。ただし世代が違うと逆転することがあり、新しい世代のCore i5が古い世代のCore i7より速いことはよくあります。

末尾の「U」と「H」の違いは何ですか?

どちらもノート向けで、Uは消費電力を抑えた省電力モデル、Hは高性能モデルです。Uは薄型でバッテリーが長持ちしやすく、Hは動画編集やゲームなど重い処理に向いています。

Ryzen 5 7530Uと7540Uは、ほとんど同じ性能ですか?

数字は近いですが、CPUの設計の世代が違います。AMDの説明では、7030シリーズはZen 3、7040シリーズはZen 4です。同じ価格なら、新しい設計の7540Uを選ぶのが基本です。

この記事を共有する

X(旧Twitter)(新しいタブで開きます)LINE(新しいタブで開きます)はてなブックマーク(新しいタブで開きます)
SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典と、この記事について

公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。

確認した内容と条件は本文に記載しています。結果や使い勝手は、資料や環境によって異なります。編集方針を読む