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G検定の合格ラインは公表されていません。JDLAのよくある質問には「合格ラインおよび得点については開示しておりません」とあり、よく見る「7割前後」は合格者の体験談から広まった通説です。

この記事では、2026年9月25日に確認したJDLAの公式情報をもとに、公表されていることと通説を分け、模擬試験で目指す点数と自己採点のやり方を説明します。

この記事の目次
01

結論:合格ラインは非公開。目標は「模擬試験で8割」

JDLAは、G検定の合格ラインと受験者の得点を公表していません。よくある質問でも「合格ラインおよび得点については開示しておりません」と答えています。

ネットで見る「7割で合格」「6割でも受かった」は、合格者が自分の手応えを書いたものが広まった通説です。回ごとに問題の難しさが違えば、同じ7割でも結果が変わる可能性があります。

そのため、合格ラインの数字を当てにするより、問題集や模擬試験で8割を安定して取れる状態を目標にするのが安全です。8割あれば、多少難しい回に当たっても余裕が残ります。

145問に当てはめると、8割は116問です。7割なら約102問なので、目標と通説の差は14問ほどです。

02

JDLAが公表していること・していないこと

合格ラインを調べると、公式の情報と通説が混ざった記事が多く見つかります。まず、JDLAが公表していることを分けて確かめます。

JDLAは、回ごとの受験者数・合格者数・合格率と、受験者の年代・職種・業種などの割合を公表しています。一方で、合格ライン、得点、分野ごとの配点は公表していません。

表「公表されていること・されていないこと」に、2026年9月25日に確かめた範囲をまとめました。

公表されていない項目について、断定的に数字を書いている記事は、体験談か推測をもとにしていると考えて読んでください。

公表されていること・されていないこと(2026年9月25日確認)
項目公表確かめた場所
受験者数・合格者数・合格率される(回ごと)JDLAの開催結果のお知らせ
受験者の年代・職種・業種される(回ごと)JDLAの開催結果のお知らせ
合格ライン・得点されないJDLAのよくある質問
分野ごとの配点記載なしJDLAの試験概要
試験時間・問題数される(100分・145問程度)JDLAの試験概要
03

「7割」「6割」説はどこから来たのか

「G検定の合格ラインは7割」という話は、合格者の体験記や講座会社の記事で広く書かれています。ただし、どれも自分の手応えや、合格した人・落ちた人の話を集めた推測です。

「6割で受かった」という話もありますが、本番で自分の正解数を正確に数えるのは難しく、自己申告の数字には幅があります。

通説を信じすぎると困るのは、次の2つの場面です。

  1. 7割ぎりぎりを狙って勉強を止める:その回の問題が難しければ届かない。
  2. 6割取れたから大丈夫と油断する:自己採点が甘いと、実際の正答率はもっと低いことがある。

通説は「だいたい7割前後が境目らしい」という参考程度にとどめ、目標は8割に置くのが現実的です。

04

2026年の合格率:約77〜83%

2026年の開催結果では、第1回が78.77%(受験8,529人)、第4回が83.08%(受験9,241人)、第5回が76.97%(受験14,908人)でした。

回によって6ポイントほどの差があります。受験者の顔ぶれや問題の難しさが回ごとに違うため、合格率も上下します。

図「2026年のG検定の合格率」は、公表された3回分を並べたものです。第2回と第3回はこの記事では取り上げていません。

2026年のG検定の合格率(JDLAの開催結果)

  1. 第1回(1月)

    受験8,529人・合格6,718人

    78.77 %
  2. 第4回(7月)

    受験9,241人・合格7,677人

    83.08 %
  3. 第5回(9月)

    受験14,908人・合格11,475人

    76.97 %
JDLAの開催結果のお知らせ(2026年1月26日・7月21日・9月24日公表)より。

どの回も、4〜5人に1人は不合格になっています。合格率の高さだけを見て、勉強を減らさないようにしてください。

第5回は受験者が約1.5万人と多く、合格率は3回の中で最も低い76.97%でした。

05

合格率が高いのはなぜ?考えられる3つの理由

G検定の合格率は約8割と、資格試験としては高めです。JDLAは理由を説明していませんが、公表されている受験者の属性から、次の3つが考えられます。

  1. IT関係の受験者が多い:第5回は「情報システム・システム企画」の職種が23.60%で最多、業種は情報処理・提供サービス業が24.78%で最多。基礎用語に慣れた人が多い。
  2. 仕事で必要になって受ける人が多い:20〜30代が約6割で、会社で勧められて準備してから受ける人が多いと考えられる。
  3. 知識を問う多肢選択式:記述や実装がなく、用語と特徴を覚えれば答えられる問題が中心。

ネットには「オンライン試験で調べながら解けるから」という説明もあります。ただし、試験中に資料を見てよいかは、JDLAの試験概要とよくある質問に記載がありません(2026年9月25日確認)。

いずれにしても、1問あたり約41秒では、調べて解く余裕はほとんどありません。合格率の高さは「勉強しなくても受かる」という意味ではないと考えてください。

06

145問で何問正解すればよいか

合格ラインが非公開なので、「何問正解すれば合格」とは言えません。目標を立てるための計算として、通説と目標の数字を並べます。

表「145問での正解数の目安」は、145問に割合を掛けた数です。実際の問題数は「145問程度」なので、回によって少し前後します。

模擬試験で116問(8割)前後を取れていれば、本番で多少難しい問題に当たっても余裕が残ります。102問(7割)ぎりぎりなら、苦手な分野を1つ減らしてから受けると安心です。

145問での正解数の目安(計算上の数)
割合正解数意味
6割87問通説の下限。ここを目標にするのは危ない
7割約102問よく言われる通説の境目
8割116問この記事がすすめる目標
9割約131問余裕がある。法律・倫理まで固まっている状態
07

自己採点のやり方:模擬試験で8割を2回続けて取る

本番の手応えは当てになりません。受ける前に、問題集の模擬試験で自分の正答率を確かめます。

  1. 本番と同じ条件で解く:145問を100分で、途中で止めずに解く。
  2. 全体の正答率を出す:8割(116問)を目標にする。
  3. 分野ごとの正答率も出す:6割を切る分野がないかを見る。
  4. 2回続けて8割を取る:1回だけ高くても、覚えた問題が出ただけのことがある。

分野ごとの足切りがあるかどうかも公表されていません。全体で8割でも、1つの分野が極端に低い状態は避けてください。

08

模擬試験の結果の読み方:3つの例

同じ7割台でも、中身によって次にやることは変わります。よくある3つの結果で、読み方の例を示します。

  1. 全体75%・法律倫理45%:技術は取れているが法律・倫理が弱い。残りの時間の半分を法律・倫理に回せば、8割に届きやすい。
  2. 全体72%・最後の20問が未回答:知識より時間配分の問題。30秒で飛ばす練習をすれば、それだけで数問増える。
  3. 全体78%・各分野70〜85%:偏りは小さい。間違えた問題の2周目で、うろ覚えの用語を減らす段階。

点数だけを見て「あと少し」と安心せず、どこで点を落としているかを見てから、残りの時間の使い道を決めてください。

模擬試験の結果は、日付と点数、分野ごとの正答率を表にして残しておくと、伸びているかどうかが一目で分かります。

09

点を取りやすい分野・取りにくい分野

分野ごとの配点は公表されていませんが、勉強の手間と点の上がりやすさには差があります。限られた時間で8割に近づくには、ここを意識して時間を配ります。

  1. 短い時間で上がりやすい:法律・倫理、AIの社会実装。用語と考え方を覚えれば答えられる問題が多い。
  2. 時間をかけるほど上がる:機械学習の概要、ディープラーニングの概要・要素技術。手法の数が多く、比べて覚える必要がある。
  3. 人によって差が大きい:数理・統計。数学に慣れた人は短く、苦手な人は用語の意味から始める必要がある。

技術の分野だけで8割を目指すより、短い時間で上がりやすい分野を先に固めるほうが、全体の点は早く伸びます。

10

合格ラインに届かない人に多い3つの原因

模擬試験で7割に届かないときは、次の3つのどれかに当てはまることが多くあります。

  1. 分野の偏り:技術の分野は取れているが、法律・倫理や歴史で大きく落としている。
  2. 時間切れ:最後まで解き終わらず、後半の問題を適当に選んでいる。
  3. うろ覚えの用語:似た手法の名前(CNNとRNN、適合率と再現率など)を取り違えている。

分野の偏りは、テキストのその章を読み直します。時間切れは、分からない問題に30秒以上止まらない練習をします。うろ覚えは、対になる言葉を並べて違いを一言で書くと直ります。

勉強の進め方全体は、G検定の勉強法で説明しています。

11

本番の時間配分:1問約41秒を守る

G検定のオンライン試験は100分で145問程度です。1問あたり約41秒で、25分ごとに36問前後進めば最後まで解き切れます。

30秒考えて分からない問題は、後で戻る印を付けて次へ進みます。最後の10分を、印を付けた問題の見直しにあてます。

時間切れで最後の10問を適当に選ぶと、正解の期待値は大きく下がります。分からない問題に止まらないことが、合格ラインに届くかどうかを分けます。

12

「受かる気がしない」ときは、数字で準備を確かめる

合格ラインが公表されていないと、どこまで勉強すれば足りるのか分からず、不安になりがちです。不安なときほど、気分ではなく数字で確かめます。

次の4つがそろっていれば、準備はかなり進んでいます。そろっていない項目が、残りの時間で取り組む所です。

  1. 模擬試験で8割を2回続けて取れた:たまたま高かった1回ではない。
  2. 6割を切る分野がない:法律・倫理と数理・統計も含めて確かめた。
  3. 100分で最後まで解き終わる:見直しの時間が5〜10分残る。
  4. 似た用語の違いを言える:対になる用語を10組、違いを一言で書ける。

4つのうち3つ以上がそろっていれば、試験の日程を動かす必要はありません。2つ以下なら、申込の前に1〜2週間の余裕を足すことも考えてください。

13

結果の通知と、不合格だったときの次の一手

結果は、試験の2〜3週間後に、登録したメールアドレスに届きます。合格すると、マイページから合格証(PDF)をダウンロードでき、合格通知から1か月を目途にオープンバッジが届きます。

不合格だった場合も、前回の受験日から2年以内なら、次の受験料は半額(一般6,600円・学生2,750円)です。

2026年の次の回(第6回)は11月6日・7日で、個人の申込は10月29日までです。不合格だった場合の立て直し方は、G検定に落ちたときで説明しています。

14

ほかのAI資格では、合格ラインはどう公表されているか

合格ラインを公表するかどうかは、試験によって違います。G検定だけが特別に隠しているわけではありません。

DS検定(データサイエンティスト検定)は、過去の回ごとに合格率と「合格ライン(正答率)」の目安を公表しています。2026年6月の第13回は、合格率約49%・合格ライン約76%でした。

生成AIパスポートは、G検定と同じく基準点を開示していません。2026年8月の試験は32,877人が受け、合格率は81.21%でした。

表「AI資格の合格ラインと合格率」は、2026年9月25日に確かめた範囲の比較です。合格率が高い試験ほど、落ちたときに理由を自分で探す必要がある点は共通しています。

AI資格の合格ラインと合格率(2026年9月25日確認)
資格合格ラインの公表直近の合格率
G検定されない76.97%(2026年第5回)
生成AIパスポートされない81.21%(2026年8月)
DS検定される(正答率の目安)約49%(第13回、合格ライン約76%)
E資格記載なし67.04%(2026年第2回)
15

試験前の2週間で8割に近づける

試験まで2週間の時点で模擬試験が7割前後なら、次の順で仕上げます。新しい教材を増やすより、今ある問題集の間違いを減らすほうが点につながります。

法律・倫理は、ほかの分野より短い時間で点を上げやすい分野です。まだ手を付けていない人は、ここから始めてください。

  • 模擬試験の間違いを分野別に数えた
  • 6割を切る分野のテキストを読み直した
  • 法律・倫理の章を最後まで読み、問題を解いた
  • 似た用語の組み合わせを、違いが言える形で書き出した
  • 145問を100分で解く練習を、もう一度した
QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

G検定は何問正解で合格ですか?

公表されていません。通説の7割なら145問中約102問ですが、回ごとに難しさが違うため、模擬試験で8割(116問)を安定して取ることを目標にしてください。

G検定の合格最低点は決まっていますか?

JDLAは合格ラインと得点を開示していません(2026年9月25日確認)。最低点や、分野ごとの足切りがあるかどうかも分からないため、全体で8割、どの分野も6割以上を目標にすると安心です。

試験中に調べものをしてもいいですか?

JDLAの試験概要とよくある質問のページには記載がありません(2026年9月25日確認)。申込時の規約と案内メールで確かめてください。1問約41秒なので、調べて解く時間はほとんどありません。

6割でも受かると聞きましたが本当ですか?

6割で受かったという体験談はありますが、自己申告で幅があり、公式に確かめる方法はありません。6割を目標にすると、難しい回に当たったときに届かないおそれがあります。目標は模擬試験で8割に置いてください。

この記事の内容をもとにした、編集部からの提案です。
結果はいつ分かりますか?

試験の2〜3週間後に、登録したメールアドレスに結果が届きます(JDLAのよくある質問、2026年9月25日確認)。合格した場合は、マイページから合格証のPDFをダウンロードでき、合格通知から1か月を目途にオープンバッジが届きます。

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