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G検定の勉強法は、「公式テキストで範囲をつかむ→同じ章の問題をすぐ解く→問題集を3周する→法律・倫理と最近の動向を固める」の4段階が基本です。テキストを読み終えてから問題に進む順番より、覚えたかどうかを早く確かめられます。
この記事では、2026年9月25日に確認したJDLAの公式情報をもとに、教材の選び方、問題集の回し方、本番の解き方まで説明します。
この記事の目次
結論:テキストで範囲をつかみ、問題集を3周。最後に法律・倫理を固める
G検定は、145問程度を100分で解く多肢選択式の試験です。用語を見てすぐ意味が分かる状態にすることが、合格への一番の近道です。
そのために、「1章読んだら、その日のうちに同じ章の問題を解く」を勉強法の軸にします。読むだけの時間を減らし、覚えていない所をすぐ見つけられます。
教材は、JDLAが案内している公式テキストと、問題集の2冊から始めます。動画やアプリは、問題集で間違えた分野を補うときに足します。
全体の流れは、図「G検定の勉強の4段階」のとおりです。それぞれの段階で何をするかを、この後の節で順に説明します。
G検定の勉強の4段階
- 範囲をつかむ
シラバスの大項目とテキストの目次を見て、10分野の全体像を知る
- 読む→すぐ解く
テキストを1章読んだら、問題集の同じ章をその日のうちに解く
- 問題集の2周目
間違えた問題と、根拠を言えなかった問題だけを解き直す
- 仕上げ
法律・倫理と最近の動向を固め、145問を100分で解く練習をする
2段階目の「読む→すぐ解く」が、勉強時間の多くを占めます。テキストを全部読み終えてから問題を始めると、前半の章を忘れてしまいがちです。
4段階目は、試験の1〜2週間前に入ります。新しい範囲はここで読まず、弱い所の見直しに使います。
教材の選び方:最初は2冊だけにする
教材は増やすほど、読むだけで時間が過ぎます。最初は、範囲を通して読める公式テキストと、問題を解く問題集の2冊に絞ります。
選ぶときは、次の3つの条件を確かめます。
- 今のシラバスに合っている:G2024#6から適用のシラバスに対応した版か。古い版は法律・倫理の範囲が足りないことがある。
- 解説が丁寧:正解の理由だけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うかまで書いてある。
- 本番形式の模擬試験がある:145問を100分で解く練習ができる。
JDLAが公式テキストとして案内しているのは、『深層学習教科書 ディープラーニング G検定(ジェネラリスト)公式テキスト 第3版』(2024年5月発売)です。教材の種類ごとの使いどころは、表「教材の種類と使いどころ」にまとめました。
| 教材 | 役割 | 使うとき |
|---|---|---|
| 公式テキスト | 範囲を通して読む | 最初から。1章ずつ読む |
| 問題集 | 覚えたかを確かめる・本番に慣れる | 1章読むたびに同じ章を解く |
| 動画・講座 | 分かりにくい所を補う | 問題集で何度も間違える分野だけ |
| 無料のWebサイト・アプリ | すき間時間の復習 | 出典と更新日を見て、今のシラバスに合うものだけ |
テキストの読み方:1回目は「用語の地図」を作る
テキストの1回目は、全部を覚えようとせず、どんな用語がどの分野にあるかをつかむつもりで読みます。
読むときは、次の3つだけを意識します。
- 目次を先に写す:10分野の大項目と、その下の見出しをノートの1ページに書く。これが「用語の地図」になる。
- 略語の一覧を作る:CNN・RNN・GAN・BERT などの略語と、正式名・一言の意味を並べる。
- 数式は飛ばしてよい:1回目は、式が何を求めるためのものかだけを押さえる。
1章を読むのにかける時間は、30〜60分を目安にします。1章を2時間以上かけて読むと、その日のうちに問題を解く時間がなくなります。
ノートをきれいにまとめる作業は、時間の割に点が伸びにくいので最小限にします。まとめるより、問題を解いて思い出す回数を増やすほうが記憶に残ります。
問題集を3周する回し方と、間違いの記録の付け方
問題集は、ただ何度も解くのではなく、周ごとに目的を変えます。
- 1周目(章ごと):テキストを1章読んだ日に、同じ章を解く。正解でも、根拠を言えない問題に「△」を付ける。
- 2周目(弱い所だけ):「×」と「△」の問題だけを解き直す。ここで正解できたら印を消す。
- 3周目(本番形式):巻末の模擬試験などで、145問を100分で解く。時間内に終わるかを確かめる。
間違いの記録は、表「間違いの記録の例」のように「なぜ間違えたか」を一言で残します。同じ理由の間違いが続いたら、その分野をテキストで読み直します。
2周目で正答率が8割を超えていれば、仕上げの段階に進んでよい目安です。合格ラインは公表されていないため、安定して8割取れる状態を目標にします。
| 問題 | 結果 | 間違えた理由(一言) |
|---|---|---|
| 第4章 問12 | × | 過学習と未学習を逆に覚えていた |
| 第5章 問3 | △ | Attention の説明を選べたが、理由を言えない |
| 第9章 問7 | × | 著作権法第30条の4の対象を取り違えた |
覚えにくい用語は「入力と出力」と「対になる言葉」で覚える
G検定では、手法の名前と特徴を結び付ける問題が多く出ます。丸暗記より、次の2つの覚え方が効きます。
- 入力と出力で覚える:その手法に何を入れて、何が出てくるか。たとえば「画像を入れて、写っている物の名前を出す」なら画像認識の手法。
- 対になる言葉をセットで覚える:教師あり学習と教師なし学習、過学習と未学習、適合率と再現率のように、2つを比べて覚える。
対になる言葉は、片方だけ覚えると選択肢で迷いやすくなります。比べ方は、過学習の対策や適合率と再現率の覚え方で具体例つきで説明しています。
人名や年号は、年表を丸ごと覚えるより「何ができるようになったか」の順番で覚えます。第1次・第2次・第3次のAIブームで、何が新しくなったかを一言ずつ言えれば十分です。
分野別のつまずきと、その直し方
問題集で間違いが続く分野には、よくあるつまずき方があります。表「分野別のつまずきと直し方」から、自分の間違い方に近い行を探してください。
同じ分野で3問以上続けて間違えたら、問題集を先に進めず、テキストのその節を読み直します。読み直す範囲を節単位に絞ると、時間をむだにしません。
どの分野でも、正解した問題の解説まで読む人は伸びが早くなります。ほかの選択肢の用語も、1問で3〜4個まとめて覚えられるからです。
| 分野 | よくあるつまずき | 直し方 |
|---|---|---|
| 人工知能の動向 | ブームの時代と技術の組み合わせを取り違える | 第1〜3次ブームで「何ができるようになったか」を一言ずつ書く |
| 機械学習の概要 | 教師あり・教師なし・強化学習の例を混同する | 身近な例(迷惑メールの判定など)を1つずつ決めて覚える |
| ディープラーニングの要素技術 | 手法の名前は分かるが特徴を選べない | 「何を入れて何を出すか」で覚え直す |
| 数理・統計 | 用語の意味が分からず、問題文が読めない | 式を解かず、何を表す量かだけを押さえる |
| 法律・契約 | 法律の名前と対象を取り違える | 「誰が・何をするとき・何に気を付けるか」で整理する |
| 倫理・ガバナンス | 似た言葉(公平性・透明性・説明可能性)を混同する | 対になる言葉を並べて違いを一言で書く |
数理・統計が苦手な人の進め方
シラバスには「AIに必要な数理・統計知識」があり、確率・統計・線形代数・微分の言葉が出てきます。数学が苦手でも、G検定では計算の速さより言葉の意味が問われます。
苦手な人は、次の順で進めると止まりにくくなります。
- 最初の週に用語だけ眺める:平均・分散・標準偏差・正規分布・行列・微分などの意味を、1行ずつ書き出す。
- 式は「何を求めるか」だけ読む:たとえば「損失関数は、予測と正解のずれを数で表すもの」と言えれば足りる。
- ディープラーニングの章と一緒に読む:誤差逆伝播法や勾配降下法は、微分がどこで使われるかを知ると覚えやすい。
数学の復習に何日もかけるより、問題集の数理・統計の問題を解きながら、分からない言葉だけを調べるほうが時間の割に点が伸びます。
忘れないための復習の間隔:翌日・3日後・1週間後
1回解いて正解した問題も、時間がたつと忘れます。復習は、間隔を少しずつ空けて行うと記憶に残りやすくなります。
目安は、解いた翌日、3日後、1週間後の3回です。毎回すべてを解き直す必要はなく、「×」と「△」の問題だけで足ります。
スマホのメモや表計算に、問題の番号と次に解く日を書いておくと、復習を忘れません。通勤中の10分でも、印の付いた問題を5問ずつ見直せます。
試験の前日は新しい問題に手を出さず、これまでの間違いの記録を読み返すだけにします。自分がどこで間違えやすいかを思い出しておくと、本番で同じ間違いを減らせます。
法律・倫理の範囲で押さえるもの
今のシラバスでは、「AIに関する法律と契約」「AI倫理・AIガバナンス」の2つが大項目です。技術の勉強を優先して後回しにすると、ここで点を落としやすくなります。
少なくとも、次の法律・ガイドラインの名前と、何を決めているかを一言で言えるようにします。
- 著作権法:AIの学習にデータを使ってよい場合(第30条の4)と、生成物の扱い。
- 個人情報保護法:個人データを学習に使うときの注意点。
- AI・データの利用に関する契約ガイドライン(経済産業省):AIの開発をほかの会社に頼むときの契約の考え方。
- AI事業者ガイドライン:AIを開発・提供・利用する事業者が気を付けること。2026年3月に第1.2版が公表されている。
条文を丸ごと覚える必要はありません。「誰が」「何をするときに」「何に気を付けるか」を、問題集の解説と合わせて確かめます。
最近の動向は、試験の2週間前に確かめ直す
生成AIの手法や、AIに関する法律・ガイドラインは、テキストの発売後にも変わります。試験の2週間前には、新しい話題を確かめ直します。
確かめる場所は、まずJDLAの試験概要のページです。シラバスの改訂や、出題範囲の案内が載ります。
次に、問題集の解説に出てくる新しい用語(生成AI、大規模言語モデル、AIエージェントなど)を、公式の説明で読み直します。
ニュースを広く追う必要はありません。「テキストに載っていないが、よく聞く用語」を5つ書き出し、それぞれ一言で説明できれば十分です。
本番の解き方:1問約41秒を守る3つのコツ
オンライン試験は100分で145問程度です。単純に割ると1問約41秒なので、1問に長く止まると最後まで解き切れません。
- 分からない問題は印を付けて飛ばす:30秒考えて分からなければ、後で戻る印を付けて次へ進む。
- 25分ごとに進み具合を見る:25分ごとに36問前後が目安。遅れていたら、長い文章の問題を後に回す。
- 最後の10分は見直しに使う:印を付けた問題に戻る。迷った問題は、最初に選んだ答えを理由なく変えない。
試験中に参考書や検索を使ってよいかは、JDLAの試験概要とよくある質問のページには書かれていません(2026年9月25日確認)。受験前に規約と案内メールで確かめてください。
ChatGPTを「先生役」にする使い方
独学でつまずくのは、用語の説明を読んでも意味がつかめないときです。ChatGPTに、たとえや具体例を出してもらうと理解が早くなります。
ただし、細かい数字や法律の条文の説明は間違うことがあります。ChatGPTの説明は理解の助けに使い、最後は公式テキストで確かめるのが安全です。
問題集にない形で練習したいときは、依頼文「用語から確認問題を作る」で4択の問題を作れます。問題を作る依頼文の作り方は、ChatGPTで問題作成する方法でも説明しています。
勉強法の点検リスト
勉強を始めて2週間たったら、次のリストで進め方を点検します。できていない項目から直してください。
勉強時間の目安は、G検定の勉強時間は何時間?で経験別に説明しています。
- テキストを1章読んだ日に、同じ章の問題を解いている
- 問題集に「×」と「△」の印を付けている
- 間違えた理由を一言で記録している
- 法律・倫理の章を、最後に回しすぎていない
- 145問を100分で解く練習を、試験の前に1回以上する予定がある
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
G検定は独学で合格できますか?
独学でも合格できます。JDLAの学習方法のページには、公式テキストや市販の問題集で学んだ合格者の体験談が載っています。講座を使うかどうかより、問題を解く時間を確保できるかで結果が変わります。
何か月くらい勉強すればいいですか?
合格者アンケートで最も多いのは30〜50時間で、平日1時間と週末3時間なら約1か月です。AIやITが初めての人は、2か月を見込むと安心です。
勉強せずに受けても受かりますか?
AIの仕事をしている人でも、法律・倫理や歴史の用語で点を落とすことがあります。合格率は約77〜83%ですが、多くの人は勉強してから受けています。少なくとも問題集を1周してから受けるのがおすすめです。
G検定に受かるコツは何ですか?
1章読んだらすぐ同じ章の問題を解くこと、問題集で間違えた理由を記録すること、法律・倫理を後回しにしないこと、本番で1問約41秒のペースを守ることの4つです。
無料のアプリやサイトだけで勉強できますか?
復習には使えますが、今のシラバスに合っているかが分かりにくいものもあります。出典と更新日を確かめ、範囲を通して学ぶのは公式テキストと問題集で行うと安心です。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
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- JDLA:G検定のよくある質問(新しいタブで開きます)
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