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メモリ(RAM)は、PCが作業中のデータを一時的に置いておく場所で、机の広さにたとえられます。広いほど、たくさんのアプリやブラウザのタブを同時に開いても作業が滞りにくくなります。
結論から言うと、ブラウザ、Office、Web会議が中心なら16GBで足り、動画編集や仮想環境、たくさんのタブとAIアプリを同時に使う人、5年以上使うつもりの人は32GBが安心です。
この記事では、2026年9月23日に運営者のWindows 11 PCでChromeのタブを増やしながらメモリ使用量を測った結果をもとに、自分に合う容量の選び方を説明します。
この記事の目次
結論:ブラウザ・Office・会議なら16GB、重い作業と長期利用なら32GB
メモリは、足りている間は増やしても体感はほとんど変わりません。足りなくなると、Windowsがデータをストレージへ逃がすため、切り替えや表示が急に遅くなります。つまり選び方は、自分の使い方で「足りなくなるかどうか」で決まります。
この節の表「用途ごとのメモリ容量のおすすめ」に、目安をまとめました。迷ったときは、PCを何年使うかも考えます。ソフトやWebサイトは年々メモリを多く使うようになるため、5年以上使うなら32GBにしておくと後悔が少なくなります。
| 主な使い方 | おすすめ |
|---|---|
| ブラウザ、メール、Office、Web会議 | 16GB |
| タブを30枚以上開き、AIアプリや会議も同時に使う | 32GB |
| 写真の現像、フルHDの動画編集 | 16GB〜32GB |
| 4K動画編集、3DCAD、仮想環境(WSL・Docker) | 32GB |
| PCでAIのモデルを動かす、8K編集 | 32GB以上(用途により64GB) |
実測:Chromeのタブ30枚で約7GB
計測には、運営者のWindows 11 PC(Windows 11 Home、メモリ32GB)を使いました。
2026年9月23日に、テスト用のChrome(Chrome for Testing 153、拡張機能なし、ログインなし)を新しいプロファイルで起動しています。
ニュース、動画、通販、地図など、よく使われる公開サイトをタブで10枚ずつ開き、Chromeの全プロセスが使うメモリを読み取りました。
結果は、タブ10枚で約2.6GB、20枚で約5.5GB、30枚で約7.1GBでした(各プロセスが専用で使うメモリの合計)。タブ1枚あたりに直すと約0.2〜0.3GBです。広告や動画の多いニュースサイト、地図は多めに使います。
この計測は1回だけで、画面を表示しない「ヘッドレス」という動かし方をしています。
ふだんのChromeでは、拡張機能の分だけ多くなる一方、使っていないタブのメモリを減らす「メモリセーバー」が働くと少なくなります。設定の方法はChromeのメモリセーバーの設定で説明しています。
Chromeのタブ数とメモリ使用量(2026年9月23日、運営者のWindows 11 PCで計測)
- タブ0枚
起動直後
- タブ10枚
ニュース・動画・通販など
- タブ20枚
新聞社・価格比較などを追加
- タブ30枚
地図・公共サイトなどを追加
タブを10枚増やすごとに、およそ2〜3GBずつ増えました。開くサイトによって増え方は変わります。
参考として、各プロセスが使うメモリを重複して数える「ワーキングセット」では、30枚で約10.4GBでした。タスクマネージャーの表示もこれに近い数字になることがあります。
16GBで足りる人:タブ20〜30枚までと、ふだんの仕事
16GBのPCで、Windows本体とOneDriveやチャットなどの常駐アプリが仮に5GBほど使っているとすると、残りは約11GBです。今回の計測の割合なら、Chromeのタブ30枚とOfficeを同時に開いても収まる計算になります。
ふだんの事務、調べもの、メール、Web会議が中心の人は、16GBで困ることは少ないでしょう。ChatGPTなどのAIはブラウザで使う限りサーバーで動くため、PCのメモリはタブ1枚分程度しか使いません。
なお、Windows 11の最小要件は4GBですが、今回の計測ではタブ10枚だけで2.6GBを使ったため、8GBでは余裕がありません。
32GBを選ぶべき人:重い作業、同時作業、長く使う人
32GBが効くのは、次の2つに当てはまる人です。
- 1つの作業で大量のメモリを使う人:4K動画の編集、写真のまとめての現像、3DCAD、仮想環境(WSLやDocker)の作業では、16GBを超えることがよくあります。PCでAIのモデルを動かす場合も同じです。
- 同時に開くものが多い人:ブラウザのタブを何十枚も開いたまま、会議アプリ、チャット、AIのデスクトップアプリを並べて使うと、合計で16GBに近づきます。
運営者のPCでも、ふだんの作業中(ブラウザ、AIのデスクトップアプリ2つ、WSLなど)に読み取ると、32GBのうち約27GBが使用中でした(2026年9月23日)。
ただし、アプリやWindowsはメモリに余裕があるほど多めに使う傾向があるため、16GBのPCで同じ量が必要になるわけではありません。
ノートPCならではの注意:後から増やせない機種が多い
薄型のノートPCでは、メモリが基板に直接取り付けられていて、後から増やせない機種が多くあります。仕様表に「メモリスロット:なし」「増設不可」「オンボード」とあれば、購入時の容量のまま使い続けることになります。
しかも2026年は、メモリ単体の価格が大きく上がっています。9月23日に楽天市場でノートPC用のDDR5メモリ32GB(16GB×2枚)を検索すると、出品の多くが7万〜10万円台でした(並行輸入の出品が中心)。
増設できる機種でも、後から買い足すと割高になりやすいため、容量は購入するときに決めておきましょう。値上がりの状況はパソコンの値上がりはいつまで?にまとめています。
AI機能を使う「Copilot+ PC」は、メモリ16GB以上が条件です。NPUとAI機能の考え方はNPUとは?で説明しています。
今のPCのメモリが足りているか確かめる方法
ふだんの作業をしている状態で、タスクマネージャー(「Ctrl」+「Shift」+「Esc」)を開き、「パフォーマンス」→「メモリ」を見ます。「使用中」の量と、グラフが上限の近くに張り付いていないかを確かめます。
作業中の使用量がいつも容量の8〜9割を超え、切り替えのたびに待たされるなら、次のPCは今より大きい容量を選びます。反対に、半分程度で収まっているなら、同じ容量でも困らない可能性が高いです。
- ふだんの作業をしたままタスクマネージャーを開いた
- 「パフォーマンス」→「メモリ」の「使用中」を確かめた
- いつも8〜9割を超えるなら、次は容量を1段上げる
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
16GBと32GBで、体感に違いはありますか?
使うメモリが16GBに収まっている間は、ほとんど違いを感じません。違いが出るのは、同時に開くアプリやタブが増えて16GBを超えたときで、そのとき16GBのPCだけが遅くなります。
32GBでも足りないことはありますか?
8K動画の編集、大きな仮想環境、PCでの大きなAIモデルの実行などでは、32GBを超えることがあります。ふだんの事務や写真の編集、Web会議では、32GBで足りなくなることはまずありません。
メモリ8GBのノートPCは、もう選ばないほうがいいですか?
Windows 11の最小要件は4GBですが、今回の計測ではChromeのタブ10枚だけで約2.6GBを使いました。Windowsや常駐アプリの分を合わせると余裕が少ないため、新しく買うなら16GBをおすすめします。
ノートPCのメモリは、後から増設できますか?
機種によります。薄型ノートの多くはメモリが基板に直接付いていて増設できません。仕様表の「メモリスロット」や「増設」の欄を確かめ、増設できない機種は購入時に必要な容量を選びましょう。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- Microsoft:Windows 11 の仕様とシステム要件(新しいタブで開きます)
- Microsoft サポート:Copilot+ PC ハードウェア要件(新しいタブで開きます)
- 楽天市場:「CT2K16G56C46S5」の検索結果(2026年9月23日に確認)(新しいタブで開きます)
- FMV Store(カスタムメイドモデル)(新しいタブで開きます)
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