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ゴミ箱を空にすると、ファイルはエクスプローラーから見えなくなります。ただ、Microsoftの説明では、削除されたファイルが使っていた場所は「空き領域」として扱われるだけで、上書きされるまではデータが残っていて回復できる可能性があります。

つまり、戻せるかどうかは、その後にどれだけPCを使ったかと、ドライブの種類で決まります。

この記事では、2026年9月23日に確認したMicrosoftの公式ページをもとに、無料で試せる方法から順に、ゴミ箱を空にしたファイルの戻し方を説明します。

この記事の目次
01

結論:上書きされる前なら戻せる。無料の方法から順に試す

ゴミ箱を空にしたファイルでも、上書きされていなければ戻せる可能性があります。試す順番は、費用がかからず、戻せる見込みの高いものからです。この節の表「ゴミ箱を空にしたファイルを戻す方法と順番」の上の行から順に確認してください。

どの方法でも、戻したファイルは消えたファイルがあったドライブとは別のドライブに保存します。同じドライブに書き込むと、まだ残っていたデータを上書きしてしまうおそれがあるためです。

ゴミ箱を空にしたファイルを戻す方法と順番
順番方法戻せる条件
1OneDriveなどクラウドのごみ箱クラウドと同期していたファイル。OneDrive個人は30日以内
2ファイル履歴・以前のバージョンファイル履歴を設定していた場合
3Windows ファイル回復(無料)上書きされていないこと。回復先に別のドライブが必要
4市販の復元ソフト同上。画面で操作でき、プレビューで確かめられる
5データ復旧業者ドライブの故障が疑われるときや、確実性を優先するとき
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最初にやること:そのPCでの保存やインストールを控える

Microsoftは、ファイルを回復できる可能性を高めるには、コンピューターの使用を最小限に抑えるか、避けるよう案内しています。PCを使うたびに、空き領域に新しいデータが書き込まれ、消えたファイルが上書きされるおそれがあるためです。

特に、写真や動画のダウンロード、アプリのインストール、大きなファイルの保存は後回しにします。復元ソフトを入れる場合も、消えたファイルがあったドライブ以外(外付けドライブなど)に入れられるなら、そのほうが安全です。

  • そのPCで新しいファイルの保存やダウンロードを止めた
  • 回復先に使う外付けドライブかUSBメモリを用意した
  • 消えたファイルの名前・種類・保存場所をメモした
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方法1・2:OneDriveのごみ箱とファイル履歴を確認する

消えたファイルがOneDriveと同期しているフォルダー(デスクトップやドキュメントなど)にあった場合は、WebのOneDriveの「ごみ箱」を開きます。

個人用のMicrosoftアカウントなら、削除から30日以内のファイルを選んで「復元」で戻せます。

Windowsの「ファイル履歴」を設定していた場合は、ファイルがあったフォルダーを右クリックし、「以前のバージョンの復元」を選びます。削除する前の日時のバージョンを開き、必要なファイルを別の場所にコピーします。

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方法3:Microsoftの無料アプリ「Windows ファイル回復」で探す

Windows ファイル回復は、Microsoft Storeから無料で入手できる、Windows 11・10用のコマンドライン(文字で命令を入力する)アプリです。

内蔵ドライブのほか、外付けドライブやUSBメモリから削除され、ゴミ箱からは戻せないファイルを探せます。

命令の基本の形は「winfr 回復元のドライブ: 回復先のドライブ: /モード /n 探す場所や名前」です。回復元と回復先は別のドライブにする必要があります

ドキュメントのフォルダーを外付けドライブ(E:)に戻すなら、この節の最後にある枠「Windows ファイル回復の命令の例」の1行目を、ユーザー名を自分のものに変えて入力します。

モードは、NTFS形式のドライブで最近削除したものなら「通常(/regular)」、しばらく前に削除したものやフォーマット後、USBメモリなどのFAT・exFAT形式なら「拡張(/extensive)」を使います。

見つかったファイルは、回復先のドライブの「Recovery_日時」という名前のフォルダーに保存されます。

Windows ファイル回復のモードの選び方(Microsoft公式ページの記載)
ドライブの形式状況モード
NTFS(Windowsの内蔵ドライブ)最近削除した通常(/regular)
NTFSしばらく前に削除した、フォーマットした拡張(/extensive)
FAT・exFAT(USBメモリ・SDカードなど)すべて拡張(/extensive)
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SSDでは時間がたつほど戻りにくい理由

Microsoftは、ファイルが見つからない理由の1つとして「空き領域が上書きされた可能性があります(特にソリッド ステート ドライブ(SSD)上)」と説明しています。今のPCの多くは、内蔵ドライブがSSDです。

SSDには、削除されたデータの場所を、次に書き込みやすいように自動で整理する機能(TRIM)があります。

そのため、HDDに比べて削除したデータが早く消えやすく、ゴミ箱を空にしてから時間がたつほど戻せる可能性は下がります。試すなら、気付いた当日のうちが目安です

戻せなかった場合に備え、次からは削除する前のデータが別の場所にも残るよう、バックアップを設定しておきます。何をどこに残せばよいかは3-2-1バックアップとは?で説明しています。

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方法4・5:市販の復元ソフトと、データ復旧業者の使い分け

コマンドの入力が難しい場合や、Windows ファイル回復で見つからなかった場合は、市販の復元ソフトを試します。

多くのソフトは、見つかったファイルを画面で一覧し、写真や書類の中身をプレビューで確かめられます。無料版で見つかるかを確かめてから購入を決められるものを選びましょう。

ソフトを使う場合も、インストール先と復元したファイルの保存先は、消えたファイルがあったドライブとは別にします。

外付けドライブが認識しない、異音がするなど、ドライブ自体の故障が疑われるときは、ソフトではなくデータ復旧業者に相談します。外付けドライブの症状別の確認は外付けSSDが認識しないときの対処にまとめています。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

ゴミ箱を空にすると、ファイルはどうなりますか?

エクスプローラーからは見えなくなりますが、Microsoftの説明では、ファイルが使っていた場所が空き領域として扱われるだけで、上書きされるまではデータが残っています。PCを使うほど上書きされやすくなります。

Shift+Deleteで完全に削除したファイルも戻せますか?

ゴミ箱を空にした場合と同じく、上書きされていなければ戻せる可能性があります。OneDriveのごみ箱やファイル履歴を確認し、なければWindows ファイル回復や復元ソフトで探します。

無料で復元する方法はありますか?

OneDriveのごみ箱、ファイル履歴、MicrosoftのWindows ファイル回復は無料で使えます。Windows ファイル回復はコマンドで操作し、回復先に別のドライブが必要です。

USBメモリやSDカードで削除したファイルも戻せますか?

USBメモリやSDカードで削除したファイルは、ゴミ箱に入らずにすぐ消えます。Windows ファイル回復はUSBデバイスにも対応しており、FAT・exFAT形式なら拡張モードで探します。

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