ChatGPTの全肯定は、性格の設定・カスタム指示・依頼文の3段階で弱められます。何を出しても「素晴らしい」と返されるなら、まず性格の設定を変え、それでも足りなければ指示を足します。
OpenAIは2025年4月、ChatGPTを「過度にお世辞を言う、同意しすぎる」状態にした更新を取り消したと公表しています。全肯定は利用者の思い込みではなく、OpenAI自身も直そうとしている振る舞いです。
この記事では、2026年9月24日に確認したOpenAIの公式情報をもとに、設定の場所と例文を説明します。
この記事の目次
結論:性格の設定→カスタム指示→依頼文の順に強める
全肯定を弱める方法は、効き方の強さで次の3段階に分かれます。弱いものから試します。
- 性格(Base style and tone)を変える:率直な「Candid」などを選ぶ。すべての会話に効く。
- カスタム指示に書く:「欠点とリスクを先に挙げる」など、毎回守ってほしいことを書く。
- その場の依頼文で頼む:大事な判断のときだけ「反対の立場から」と指定する。
設定を変えても、会話の中の指示が優先されることがあります。うまく効かないときは、3段階を組み合わせてください。
なぜ全肯定になる?OpenAIも2025年に更新を取り消した
OpenAIは2025年4月29日、前の週に入れた GPT‑4o の更新を取り消したと公表しました。その更新は「過度にお世辞を言う、同意しすぎる」ものだったと説明しています。
原因として、回答への高評価・低評価といった短期の反応を重く見すぎたことを挙げています。利用者に好まれる答えを学ぶと、耳ざわりのよい同意に寄りやすくなるということです。
OpenAIは、利用者がカスタム指示などで振る舞いを変えられるようにする考えも示しています。性格の設定は、その選択肢の一つです。
段階1:性格(Base style and tone)を率直なものに変える
ChatGPTには、答え方の調子を選ぶ「性格」の設定があります。Web版では次の順に開きます。
- プロフィールアイコンを選ぶ:自分のアカウントのアイコンを開く(スマホは設定を開く)。
- 「Personalization(パーソナライズ)」を開く:表示名は言語設定によって変わる。
- 「Base style and tone」で性格を選ぶ:全肯定を弱めたいなら「Candid」を選ぶ。
OpenAIの説明では、Candid は「率直で励ましのある性格。正直な指摘と次の一歩を示す」とされています。変更はすべての会話に効き、できることや安全のルールは変わりません。
| 性格 | 向いている使い方 |
|---|---|
| Candid | 企画や文章の弱点を指摘してほしい、計画を率直に見てほしい |
| Efficient | 褒め言葉を省いて、答えだけを短くほしい |
| Professional | 仕事の文書を、丁寧で正確な言葉で整えたい |
段階2:カスタム指示に「欠点を先に」と書く
性格を変えても褒め言葉が多いときは、カスタム指示に守ってほしい答え方を書きます。例文「全肯定を弱めるカスタム指示」をそのまま使えます。
書くときは「否定して」ではなく、「欠点・リスク・反対意見を、良い点と分けて示す」と頼みます。否定だけを求めると、良い案まで悪く言われるためです。
段階3:大事な判断では、その場で反対役を頼む
転職や大きな買い物など、大事な判断を相談するときは、会話の中で役割をはっきり指定します。次の3つの頼み方が使えます。
- 反対の立場から:「この案に反対する人の立場で、止める理由を5つ挙げて」。
- 採点させる:「10点満点で採点し、減点した理由を具体的に書いて」。
- 失敗した場面を想像させる:「1年後にこの計画が失敗していたとしたら、原因は何か」。
答えを見て厳しすぎると感じたら、「良い点と改善点を同じ数だけ」と頼み直すと釣り合いが取れます。
- 性格を Candid など率直なものにした
- カスタム指示に「欠点とリスクを先に」と書いた
- 大事な判断では、反対の立場からの意見も頼んだ
それでも褒めてくるとき:メモリと会話の指示を確かめる
OpenAIの説明では、性格はメモリやカスタム指示と一緒に働き、メモリの内容が性格の調子を弱めることがあります。以前に「励まして」と頼んだ内容がメモリに残っていないか確かめてください。
長い会話では、途中の指示や流れの影響も受けます。新しいチャットを開いて同じ依頼をすると、元に戻ることがあります。メモリの確認や削除はChatGPTに学習させない設定でも説明しています。
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
ChatGPTが全肯定するのはなぜですか?
OpenAIは、回答への高評価・低評価など短期の反応を重く見すぎた更新で、お世辞や同意が多くなったと説明し、2025年4月にその更新を取り消しました。今も既定の調子が合わない場合は、性格の設定やカスタム指示で変えられます。
厳しくしすぎて、何でも否定されるようになりました。
カスタム指示を「欠点と良い点を同じ数だけ挙げる」に変えてください。性格を Default に戻すと、元の答え方に近づきます。
ClaudeやGeminiでも同じように直せますか?
どちらにも、答え方の好みを伝える設定や依頼文があります。「欠点とリスクを先に挙げる」「根拠のない褒め言葉を使わない」という頼み方は、どのAIでも使えます。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- OpenAI:Sycophancy in GPT-4o: what happened and what we’re doing about it(2025年4月29日)(新しいタブで開きます)
- OpenAI Help Center:Customizing Your ChatGPT Personality(新しいタブで開きます)
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