Windows 11をスリープにしたのに、すぐ起きる。夜中に画面が点く。最初に「最後に何が起こしたか」と「何が起こせる設定になっているか」を分けて調べましょう。スリープ解除を許可された機器の一覧は、そのまま原因の一覧ではありません。

このページは、スリープへ入った後に意図せず復帰する場合の案内です。そもそもスリープに入らない、復帰しても画面が映らない場合とは分けます。コマンドの説明は公式仕様に基づき、読者の端末で原因を実測したという意味ではありません。

この記事の目次
01

「いつ」「どんな状態から」起きたかを残す

スリープへ入れた時刻、意図せず起きた時刻、電源接続、つないでいた機器、直前の操作を記録します。たとえば「電源接続中、USBマウスと外部モニターあり、操作をやめて5分後に画面が点いた」と、確認できた事実を残します。

すぐ起きる場合は、机の振動でマウスが動いた、人が近づくと起きる機能がある、ふたを開けたなども確認します。時刻が毎回似ている場合はタイマーの可能性を調べますが、時刻だけでWindows Updateが原因と決めないでください。

画面の電源だけ切れていた状態と、PCがスリープしていた状態も区別します。画面を触って点いたからといって、本体がスリープから復帰したとは限りません。Windowsの設定で、画面が消える時間と本体がスリープする時間を確認します。

再発直後の記録が大切です。その後に自分で何度もスリープと復帰を繰り返すと、「最後の復帰元」の確認対象が、調べたい出来事から変わってしまいます。

復帰の前後を揃える記録例
項目記入する内容比べるときの注意
時刻スリープへ入れた時刻と点灯した時刻推測の時間ではなく確認した範囲を記す
電源バッテリー/電源接続設定が別になることがある
接続マウス・USB・モニター・ドック一度に全部変えない
人や操作近づいた・マウスを動かした・何もしていないセンサーや入力による復帰を確認
その後自分で再びスリープさせたか最後の復帰記録が入れ替わることがある
02

三つの確認結果は、意味が違う

コマンドプロンプトやターミナルで、下の確認コマンドを一つずつ使います。これらは情報を表示するコマンドで、スリープ設定を変更するものではありません。

権限が必要という表示が出た場合は、自分が管理しているPCで管理者権限の利用を確認し、会社のPCなら管理者に相談します。

powercfg /lastwakeは、最後のスリープからの移行で何が復帰させたかの情報です。機器名が分かれば記録します。ただし、履歴が空や不明の場合は、何も起こしていない証明ではありません。端末の電源状態や記録範囲によって分からない場合があります。

powercfg /devicequery wake_armedは、現在スリープ解除を許可されている機器の一覧です。

そこにマウスやネットワーク機器が載っていても、今回その機器が起こしたとはまだ言えません。lastwakeや、再発する条件と照合して調べる候補にします。

powercfg /waketimersは、現在有効なスリープ解除タイマーの一覧です。表示されたものの実行予定と再発時刻を照合します。過去のすべての復帰を説明する履歴ではなく、現時点の設定です。空だったことだけで、以前のタイマーの関与まで否定しません。

出力を外部へ共有するときは、利用者名、ファイルパス、組織固有のタスクなどを含んでいないか確認します。記事の例と同じ機器名でなくても異常ではありません。自分の結果を、意味ごとに読むことが目的です。

出力が示すことと、まだ示さないこと
確認示すことそれだけでは言えないこと
lastwake直前の復帰に関する情報過去の全復帰が同じ原因
wake_armed復帰を許可されている機器一覧の機器が今回の原因
waketimers現在有効な復帰タイマー過去の再発原因が確定
03

マウスなどが候補なら、その機器だけで比較する

復帰元や再発条件からマウスが候補になったら、マウスを外した状態で短く比較します。Bluetooth、USBレシーバー、有線など接続方法も記録してください。キーボードも同時に外すと、どちらで変わったか分からなくなります。

機器の復帰許可を調整する場合は、メーカーの案内と、デバイスマネージャーにあるその機器のプロパティを確認します。「電源の管理」タブに、コンピューターのスリープ解除を許可する項目がある場合は、その設定を変更して比較できます。

そのタブや項目が見つからない端末もあります。モダンスタンバイやドライバー、機器の構成で変わるため、画像と違うだけで故障とは言えません。項目を出すために無関係なレジストリを追加するところから始めないでください。

マウスで起こせなくすると、今までの復帰操作が使えなくなります。PCの電源ボタンなど、メーカーが案内する別の復帰方法を確保してから比較します。変更後の結果と、元に戻す設定の場所を残してください。

  • 復帰記録か再発条件から、候補の機器を選んだ
  • 一つの機器だけ接続や設定を変えた
  • 別の復帰方法を確認した
  • 改善しなければ設定を戻して次を調べる
04

タイマーや人感センサーは、使っている機能から確認する

タイマーにタスクが表示されたら、何の処理かを確認します。バックアップや組織の管理処理など、動く理由のあるものもあります。夜中に起きるのが嫌だからと、Windows Updateやセキュリティ機能、バックアップをまとめて無効にしないでください。

自分で作ったタスクなら、タスクスケジューラの対象タスクと条件を確認し、必要に応じて実行時刻やスリープ解除の許可を調整します。会社が管理するものや目的が分からないものは、名前と予定時刻を管理者へ伝えます。

人が近づくと画面が点く対応PCでは、プレゼンスセンシングの設定も候補です。Windowsの電源・バッテリー関連の画面で、近づいたときに起こす機能があるかを確認します。項目は対応センサーやメーカー、組織の設定によって表示されない場合があります。

人感センサーとマウスの設定を同時に変えず、同じ場所・同じ電源条件で比較します。「近づいた場合だけ起きる」「机へ触ると起きる」「人がいなくても同じ時刻に起きる」を分けると、次に確認する候補が変わります。

05

情報が足りないときは、電源状態とメーカーの案内を確認する

powercfg /aは、端末で利用できるスリープ状態を表示する確認です。

S0の低電力アイドル、いわゆるモダンスタンバイの端末と、従来のS3を使う端末は、同じスリープの説明をそのまま当てはめられません。これは状態を調べる操作で、S0をS3へ変更するコマンドではありません。

モダンスタンバイでは、画面が消えている間の活動と、画面が点いて利用者が操作できる復帰も区別します。音がした、電力を使った、画面が点いたという観察は同じ意味ではありません。どの現象が起きたのかを記録してください。

記録が不明のまま再発する場合は、メーカーの電源管理・ドライバー・BIOSに関する案内を、正確な型番で調べます。BIOS更新は対象機種と電源条件、保存する情報を確認してから行うもので、別機種の設定を試す作業ではありません。

休止状態を使うという選択肢もありますが、利用できるか、復帰の方法、作業の目的を確認します。スリープの原因を調べる前に永続的に機能を止める必要はありません。困る時間帯の運用と、原因の確認を分けると、仕事を止めずに調査できます。

最後に、同じ条件で再発したかを記録し、変更した設定を必要に応じて戻します。一度起きなかっただけで完全解決とは判断しません。原因を説明できない場合も、時刻・電源状態・接続機器・確認コマンドの結果があれば、相談の材料になります。

復帰元と条件を照合して、一つずつ確かめる

  1. 記録

    再発の時刻・電源・接続・画面の状態を残す

  2. 照合

    最後の復帰元、許可された機器、今のタイマーを分ける

  3. 比較

    候補一つだけを変え、同じ条件で試す

  4. 再確認

    再発と普段の復帰操作を見て、必要なら元へ戻す

一覧に出たものを一括で無効にせず、確認できたことから進みます。

空の記録だけでは原因なしと判断できません。

端末の電源状態によって、確認方法や設定の有無が異なります。

QUICK ANSWERS

よくある疑問を、ここで。

使い始める前に、気になるところから。

lastwakeに原因が出ません。異常はないという意味ですか?

記録が空・不明の場合でも、原因がない証明ではありません。再発の時刻と条件を残し、現在のタイマーや許可された機器、利用できる電源状態を確認します。

wake_armedに載った機器を全部無効にすればいいですか?

一覧は復帰を許可されている機器です。今回の復帰元とは限りません。記録や再発条件から候補を一つ選び、別の復帰方法を確保して比較してください。

デバイスに「電源の管理」タブがありません。

端末や機器によって項目がない場合があります。現在のドライバーや電源状態を確認し、正確な型番のメーカー案内へ進みます。タブがないだけで故障とは判断しません。

この記事を共有する

X(旧Twitter)(新しいタブで開きます)LINE(新しいタブで開きます)はてなブックマーク(新しいタブで開きます)
SOURCES & EDITORIAL NOTE

出典と、この記事について

公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。

確認した内容と条件は本文に記載しています。結果や使い勝手は、資料や環境によって異なります。編集方針を読む