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ChatGPTが急に雑になった、同じことを繰り返す、と感じるときは、ChatGPTの中身が悪くなったとは限りません。会話の長さや設定、メモリなど、使う側で直せる原因のことが多くあります。
この記事では、2026年9月25日に確認したOpenAIの公式情報をもとに、原因の見分け方と、元の調子に戻す方法を説明します。
この記事の目次
結論:原因は4つ。まず新しいチャットで同じ質問をする
「頭が悪くなった」と感じる原因は、主に会話の長さ、モデルや設定の変更、メモリ、頼み方の4つです。どれかを見分けるには、まず新しいチャットで同じ質問をしてみるのが一番早い方法です。
新しいチャットで直るなら、原因は会話の長さです。直らないなら、設定やメモリ、頼み方を順に確かめます。
症状ごとの原因の見当と確かめ方は、表「症状別の原因と確かめ方」のとおりです。
| 症状 | 原因の見当 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| 同じことを繰り返す、前の指示を忘れる | 会話が長すぎる | 新しいチャットで同じ質問をする |
| 難しい質問への答えが浅くなった | 考える量の設定 | モデル選択で「中程度」「高」を選ぶ |
| 自分に合わない前提で答える | メモリやカスタム指示 | パーソナライズなしの一時チャットで試す |
| 答えが短く、あっさりした | モデルの話し方の変化 | 長さや詳しさを依頼文で指定する |
なぜ「頭が悪くなった」と感じやすいのか
ChatGPTは、同じ質問をしても毎回まったく同じ答えを返すわけではありません。言葉を少しずつ選びながら答えを作るため、良い答えの日もあれば、物足りない答えの日もあります。
人は、初めて使ったときの驚いた答えをよく覚えています。その答えと比べると、普段の答えが見劣りして感じられることがあります。
使い慣れるほど、難しい仕事を任せるようになることも理由の1つです。質問が難しくなれば、同じ設定のままでは答えが浅く感じられます。
だからこそ、「悪くなった」と決める前に、同じ質問を同じ条件で試して比べることが大切です。この記事の3つの試しは、そのための手順です。
2026年9月に公式で起きた変更
9月に入ってから、ChatGPTには使い心地に関わる変更がいくつかありました。OpenAIのリリースノートと発表で確かめた主な変更は、表「2026年9月の主な変更」のとおりです。
中でも影響が大きいのは、9月14日の変更です。Plus・Proでは、即時モードから考えるモードへの自動の切り替えがなくなり、ウェブ版の「より高い応答性能」の設定も外されました。
それまで自動で深く考えてくれていた質問に、即時モードのまま答えるようになったため、難しい質問の答えが浅くなったと感じる人がいても不思議ではありません。
| 日付 | 変更 | 感じ方への影響 |
|---|---|---|
| 9月11日 | カスタムGPTの廃止を予定し、プラグインへの移行を用意 | 使っているGPTの今後に注意 |
| 9月14日 | Plus・Proで、即時モードから考えるモードへの自動の切り替えを終了 | 難しい質問の答えが浅く感じる |
| 9月14日 | Plus・Proのウェブ版から「より高い応答性能」の設定を削除 | 以前の設定の場所が見つからない |
| 9月22日 | GPT-6 Sol・LunaをChatGPT WorkとCodexで提供(Chatとは別) | Chatと答え方が違って感じる |
会話が長すぎる:同じことを繰り返す・前の指示を忘れる
ChatGPTが1回に扱える量には、トークンで決まる上限があります。OpenAIは、モデルが1回の依頼で扱えるトークンの量を「コンテキストウィンドウ」と呼んでいます。
同じチャットで何週間も話し続けると、最初のころの指示や前提が、扱える量から外れていきます。その結果、前の指示を忘れたり、同じ提案を繰り返したりします。
知恵袋にも、数か月続けた同じチャットで同じことを繰り返すようになり、新しいチャットでは正常だったという相談がありました。これは、会話の長さが原因のよくある例です。
長い会話で起きることは、コンテキストウィンドウとは?AIが長い会話を忘れる理由と、伝え直し方で詳しく説明しています。
新しいチャットへの引き継ぎ方
会話が長すぎるときは、今のチャットで要点をまとめさせ、それを新しいチャットに貼って続けます。一から説明し直すより早く、前提も崩れません。
まとめさせるときは、決まったこと・まだ決まっていないこと・守ってほしい条件を分けて書かせると、引き継ぎの抜けが減ります。依頼文の例は、囲み「新しいチャットへの引き継ぎを作る依頼文」のとおりです。
元の会話を残したまま別の案を試したいときは、ChatGPTの「新しいチャットに分岐」とは?元の会話を残して別案を試す方法も使えます。
考える量の設定を確かめる
ChatGPTの有料プランでは、モデル選択のメニューで考える量を選べます。OpenAIの説明では、即時モードは日常的な質問にすばやく答えるもので、中程度・高・超高と上げるほど深く考えます。
9月14日の変更で、Plus・Proでは複雑な質問でも即時モードから自動では切り替わらなくなりました。OpenAIは、「もっとよく考えて」と頼んでも別の思考のレベルには自動で切り替わらない、と説明しています。
難しい質問をするときは、送る前にメニューで「中程度」か「高」を選んでください。Free・Goでは、難しい質問に「Think」を使えます。
| プラン | 選べる考える量 | 難しい質問のとき |
|---|---|---|
| Free・Go | 即時モードとThink | Thinkを選ぶ |
| Plus | 即時モード・中程度・高 | 中程度か高を選ぶ |
| Pro | 即時モード・中程度・高・超高・Pro | 難しさに合わせて選ぶ |
上限に達すると、別のモデルで答えることがある
考えるモードには、プランごとの利用上限があります。OpenAIの説明では、上限に達すると、ChatGPTは別の利用可能なモデルで処理を続けることがあります。
たくさん使った日の夕方から急に答えが浅くなったと感じるなら、上限に達して別のモデルに切り替わっている可能性があります。情報を取得できる場合は、利用枠のリセット時刻が表示されます。
大事な質問は、上限に余裕がある時間に回すか、リセットを待ってから聞くと安心です。
メモリやカスタム指示が、今の自分に合わなくなっている
メモリが有効な場合、ChatGPTは過去のチャットや保存したメモリ、カスタム指示などを答えに使います。前の仕事や古い好みが残っていると、今の質問に合わない前提で答えることがあります。
OpenAIの説明では、メモリは「すべての会話のあらゆる詳細を保持するわけではありません」。覚えている内容の一部だけが使われ、ずれた答えになることもあります。
確かめるには、設定の[パーソナライズ]→[メモリ]を開き、メモリの概要を見ます。古い情報は訂正するか、「今後この情報に言及しない」を選べます。消し方の違いは、ChatGPTのメモリを削除する方法で説明しています。
原因を切り分ける3つの試し
原因が分からないときは、次の3つを順に試します。どれで直ったかで、原因が分かります。
- 新しいチャットで同じ質問をする:直れば、原因は会話の長さ。
- パーソナライズなしの一時チャットで同じ質問をする:一時チャットは、始める前に「パーソナライズなし」を選べる。直れば、原因はメモリやカスタム指示。
- 考える量を「中程度」か「高」にして同じ質問をする:直れば、原因は設定。
3つとも直らない場合は、頼み方か、そのモデルが苦手な質問の可能性があります。次の2つの節を確かめてください。
3人の例で考える:どこから直すか
よくある3つの状況で、どの原因から確かめるかの例を挙げます。
- 同じチャットで3か月、企画書を直し続けた人:前の指示を忘れ、同じ提案を繰り返す。今のチャットで要点をまとめさせ、新しいチャットに引き継ぐ。
- Plusで、9月の半ばから数学の答えが浅くなった人:即時モードのまま質問している。送る前に「中程度」か「高」を選ぶ。
- 転職したのに、前の仕事の前提で答えられる人:メモリに古い情報が残っている。メモリの概要で訂正し、パーソナライズなしの一時チャットで答えを比べる。
1人目は会話の長さ、2人目は設定、3人目はメモリが原因です。直し方がまったく違うので、先に原因を見分けることが近道になります。
そもそも苦手な質問もある
3つの試しで直らない場合、その質問がChatGPTの苦手な種類かもしれません。苦手な質問は、設定を変えても間違えることがあります。
- 桁の多い計算や、文字の数え上げ:コードで計算させないと間違えやすい。
- 文字数ぴったりの文章:書きながら数えていないので、数文字ずれる。
- 最近の出来事や、細かい数字・固有名詞:Web検索と出典で確かめないと、自信満々に間違えることがある。
それぞれの対処は、AIが計算を苦手とする理由、ChatGPTが文字数を守らない理由、ChatGPTが嘘ばかりと感じる理由で説明しています。
頼み方が短くなっていないか
使い慣れるほど、依頼文は短くなりがちです。最初は目的や条件を書いていたのに、今は一言だけ、ということはないでしょうか。
答えが雑に感じたら、目的・読み手・形式・長さの4つを書き足します。前の答えのどこが足りないかを具体的に伝えると、直した答えが返ってきやすくなります。
いつも同じ種類の仕事を頼むなら、よく使う依頼文を保存しておき、毎回貼ると質がそろいます。
前の答えを直してもらうときの依頼文の例は、囲み「足りない点を伝えて直してもらう依頼文」のとおりです。
答えが短く、あっさりしたと感じるとき
OpenAIは、9月22日に発表したGPT-6 Sol・Lunaについて、話し方を改め、「全体に答えが少し短くなる」と説明しています。ChatGPT WorkやCodexで使う人は、答えが短くなったと感じるかもしれません。
短さは、要点を絞った結果でもあります。詳しい説明が欲しいときは、「例を2つ入れて」「手順を番号付きで」「800字くらいで」のように、欲しい詳しさを依頼文で指定してください。
ChatとWorkでは、使われるモデルが違う
2026年9月の時点で、ChatGPTには普段の会話の「Chat」と、資料作成などの「Work」があります。
OpenAIのリリースノートでは、9月22日に始まったGPT-6 Sol・LunaはWorkとCodexのもので、Chatのモデルとは別と書かれています。
Workで作った資料と、Chatで聞いた答えの調子が違うのは、このためです。どちらで使っているかを画面で確かめてから比べてください。違いは、ChatGPT WorkとChatの違いで説明しています。
変更があったかを公式で確かめる方法
「急に変わった」と感じたら、OpenAIのヘルプセンターにある「ChatGPT — Release Notes」を開きます。日付ごとに、機能やモデルの変更が載っています。
リリースノートは英語のページですが、ブラウザの翻訳機能を使えば日本語で読めます。
SNSの「性能が落ちた」という声は、使い方の違いや一部の人の体験のこともあります。公式の変更と、自分の使い方の変化を分けて考えると、直し方を間違えません。
元の調子に戻す確認リスト
最後に、元の調子に戻すための確認をまとめます。上から順に試してください。
- 新しいチャットで同じ質問をした(長い会話は要点を引き継いだ)
- モデル選択で、考える量を「中程度」か「高」にした(Free・GoはThink)
- 利用上限に達していないか、リセット時刻の表示を確かめた
- パーソナライズなしの一時チャットで試し、メモリの概要を見直した
- 依頼文に、目的・読み手・形式・長さを書いた
よくある疑問を、ここで。
使い始める前に、気になるところから。
ChatGPTの性能が悪くなった理由は何ですか?
多くは、会話が長すぎる、考える量の設定、メモリ、頼み方のどれかです。2026年9月14日からはPlus・Proで即時モードから考えるモードへの自動の切り替えがなくなったため、難しい質問は自分で考える量を選ぶ必要があります。
新しいチャットにすると直るのはなぜですか?
1回に扱える量(コンテキストウィンドウ)に上限があり、長い会話では最初のころの指示が外れていくためです。新しいチャットでは、前提をもう一度そろえて始められます。
「よく考えて」と頼めば、考える量は増えますか?
OpenAIの説明では、Plus・Proで「もっとよく考えて」と頼んでも、別の思考のレベルには自動で切り替わりません。送る前に、モデル選択のメニューで「中程度」や「高」を選んでください。
無料プランでも考える量を増やせますか?
Free・Goでは、難しい質問に「Think」を使えます。OpenAIの説明では、ThinkにはGPT-5.6 Lunaが使われます(2026年9月25日確認)。
前のモデルに戻せますか?
OpenAIの説明では、以前のモデルもサポート対象では引き続き使える場合があります。使えるモデルはプランやワークスペースの設定で変わるので、モデル選択のメニューで確かめてください。
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出典と、この記事について
公式資料や、記事で参照した発表・報道をまとめています。仕様や料金は、利用する前に最新の案内をご確認ください。
- OpenAI Help Center:ChatGPT — Release Notes(新しいタブで開きます)
- OpenAI Help Center:ChatGPT の GPT-5.6 と GPT-6 Pro(新しいタブで開きます)
- OpenAI Help Center:ChatGPT のメモリ(新しいタブで開きます)
- OpenAI:Introducing GPT-6 Sol and Luna(2026年9月22日)(新しいタブで開きます)
- OpenAI Help Center:Understanding and counting tokens(新しいタブで開きます)
確認した内容と条件は本文に記載しています。結果や使い勝手は、資料や環境によって異なります。編集方針を読む




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